早朝からコンテストが終了する夜の9時までハイバンド 20/15/10mがずっと開いていたので、多分、久しぶりに、又はこんな記憶はあまり無いので初めてSO2Rらしいオペレートが出来ました。
これは時系列(UTC表示)でのバンド毎の交信局数です。常に2バンドを使っています。ノイズが酷かったり体調がイマイチの時には、無理せずに1バンドでやっています。
2021 (左)結果と目標値と 2022(右)結果
私が使う二つのパターンで、①あるバンドでランニング(CQ 出して交信)しながら他のバンドでS/P(呼びに回る)②Dueling (二つのバンドで交互にCQを出して交信する) この両方が結構効いたコンテストでした。
①S/P ログの一部で14MHzでランニングしていますので周波数は固定です。7MHzの方はダイヤルを周波数の高い方へ向かって回して呼びに回っていますので周波数が高くなっています。
この時には左の耳で14MHz 右の耳で7MHzを聞いています。音量は可能な限り最小です。ノイズキャンセラー式のヘッドフォンを使用するとシャック内の周りの音がギリギリまで絞れますので、集中できます。但しオペは耳鳴り持ちなので、常に「キーン」と聞こえていますが(汗)
左右の耳で同時に複数の信号を聞くことは、難しい? 慣れないと難しいかもしれませんが、コンテスト時の7MHzの状況を想像してみてください。普段CWでコンテストでCQを出している方は同時に複数の局に呼ばれてもどれか一つをコピーしていると思います。それと同じで、結構聞き分けが出来ます。片方は混信だと思えば良いのです。笑 ポイントは音量を大きくし過ぎていお互いに潰し合わない音量にすることです。それと普段からコンテストで呼びに回るのが中心の方だと、この部分が弱いかもしれません。
それとキーボードは左右のリグに対応させて2個使用しています。これですと、ログ入力時のキーボードの切替の必要がなくて、聞こえた方のキーボードをタイピングするだけです。極端に言えば左右同時にコールサインの入力が可能です。勿論片手タイピングです。国内のコンテストだとこれでも余裕でタイプできます。呼びたい局のコールサインをあらかじめタイピングしといて(クラスターを利用しているとenterキーでバンドマップから自動的に取り込まれて送信を開始します、MMTTYのInsertキーの操作と似ています)、あとは呼ぶタイミングを見てenterキーを叩くだけです。
それと偶に呼びに回った直後にCQを出している側で呼ばれる場合がありますので、その時には応答するタイミング(呼びに回った方での送信が終わるまで)を見ています。
②Dueling もう一方は14MHzと21MHzで交互にCQを出しています。(二波同時送信を回避するために必ず一波しか送信できないような機能が備わっています)両方の周波数がほぼ固定です。途中で変わっている部分もありますが、これは、混信が出てきて場所を変わった時です。こちらも二個のキーボードを使用していますが、u2Rの機能で、Dueling CQの時に左右のリグの受信音とキーボードを相互に自動的に切り替える機能がありますので、これを利用すると、オペは無意識で聞こえたコールサインをタイピングすればバンドに対応したログにコールサインが入力されます。これは実際に操作してみないとピンと来ないかもしれません。
この操作でも両方のバンドでずれながらほぼ同時に呼ばれることが結構あります。この時も片方の送信メッセージが終了するまでもう片方のリグの送信のタイミングを見ています。何故ならばメッセージ、例えば5NN43Pの送信が終わらないうちに、もう片方のメッセージを送信し始めると前者が送信ストップになってメッセージが途中で途切れてしまいますので。
SO2R導入のきかっけは、マルチバンドでのトップコンテスターがやっていたのでその操作に興味があったからですが、実際にやってみると、入賞狙いよりもシングルバンドでガンガン呼ばれることもないコンテストで暇な時間が無くなるのでコンテストが楽しくなります。これからハイバンドが更に良くなりますのでDXコンテストでは勝ち目のないマルチバンド参加ではなくシングルバンドへの参加が増えるのでSO2Rの出番は減るかもしれません。