岩田院長のブログ

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花粉症真っ只中

2019-03-31 19:08:35 | 医療
明日から4月に入り、新しい元号も発表されます。
耳鼻咽喉科医にとっては2月中旬からゴールデンウィークまではスギ、ヒノキ花粉で忙しい時期です。今年はスギの花粉が多かったため昨年よりも患者さんが増えました。恐らくどの耳鼻咽喉科も増えたのではないでしょうか。先週からヒノキの花粉が飛び始め、まだまだ忙しい日が続きそうです。
最近、国の方針でアレルギーの薬💊はジェネリック薬に変える、またドラックストアでも以前は医療機関でしか扱えなかった薬が販売できるようになりました。国としては財政を圧迫している医療費を削る目的と考えられますが、今年のように花粉の量が多いとドラックストアで買った薬では太刀打ちできずに医療機関を受診する患者さんが多いのも事実です。
今回は忙しくて医療機関を受診できない患者さんにドラックストアで売っている薬でなんとか対処出来ないか、考えてみました。
ドラックストアで売っているアレルギーの薬で代表的なものは、アレグラ(フェキソフェナジン)、アレジオン(エピナスチン)、クラリチン、ストラリニ(セチリジン)です。効果は、アレグラ、クラリチンは同程度、アレジオンはやや強い、セチリジンは他よりは強い印象です。ただ、アレルギーの薬にある眠気の問題は、アレグラ、クラリチンは自動車🚗運転の注意書はありませんが、残りの2剤は注意が必要です。もし眠気が困る仕事に従事している方はアレグラ、クラリチン内服がオススメですが、鼻炎症状が強くて困る場合は上記4剤の医療用の添付文書には、症状により適宜増減と書いてあります。岩田が処方した患者さんには症状が強いようならアレグラは1日3-4錠まで、クラリチン、アレジオン、セチリジンは1日2錠までと口頭で説明して使って頂く場合があります。ただ、眠気のある薬は増量するとなお眠気が強くなるので注意が必要です。アレグラは食後の内服になっていますが、効果の面でいうと食前の方が良いです。
内服薬の増量の話をしましたが、やはり増量は怖いという方はステロイド点鼻👃をお勧めします。ステロイドに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、内服と違って点鼻は安全に使えます。ベクロメタゾンが含まれている点鼻(パブロン、アルカットex)は即効性はありませんが、毎日決められた回数で使っていると内服薬以上に効果があると思っています。ただし、間違って血管収縮薬の入った点鼻薬は使わないで下さい。
岩田としてのお勧めは、眠気の来ない内服薬とステロイド点鼻を最初は併用し、その間症状が強い時は内服薬を増量して対応し、1週間くらいすると点鼻の効果が出てきたら、点鼻は花粉症シーズンは継続して内服薬は症状が強い時に内服するのも良いかと考えています。もともと花粉症が強い方は内服薬を継続で飲むとヒスタミン(鼻症状を起こす物質)がくっつく受容体の活性を落とす働きがあることから継続で内服する事をお勧めします。眠気よりも効果を求めるならアレジオンやセチリジンを使用してはいかがでしょうか。アレジオンは眠気がある方に入れましたが、そこまでは強くない印象です。
以上述べてきましたが、花粉症を持っている岩田は何を使っているか。岩田の花粉症の程度は診察中は屋外に出ないため花粉症に触れる事はない(部屋も空間清浄機や空気清浄機をつけています)はずですが、患者さんの服に付いた花粉で鼻は痒いは、目は痒いは!(よく診察中も👃や👁をこすっています)
最初は効果を求めてアレロック(オロパタジン)を飲みましたが、効果はありますが、とにかく眠い💤
寝る前に飲んでも効果時間が長いため診察中も瞼が落ちそうになります。次にデザレックスを内服、効果はまずまずで眠くならないので好きでしたが、販売中止になってしまいました。次に試したのは、ドラックストアで売っているアレジオンとアルカットex点鼻。真面目に1日2回点鼻してると鼻のムズムズはだいぶ軽減、本日風が強い中、自転車🚴‍♂️で走っていましたが、症状は軽かったです。最近はアレジオンは飲まない日もあります。ただ、目はやはり目薬が必要です。
長々と書きましたが、耳鼻咽喉科医師👨‍⚕️としてはクリニック🏥に受診するように勧めないといけないのかもしれませんが、国の方針や何よりも仕事が忙しくて受診できない方に少しでも役立てて頂ければ幸いです。上記を試しても症状をコントロールできない時はお近くの耳鼻咽喉科に相談して下さい。
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