学生が医学部敬遠？

ネットニュースで、今年大学受験の学生が医学部を敬遠していると出てました。新型コロナウイルス流行で医療現場での感染リスクを避けるためではとの事です。
確かに医療の世界は3K(きつい、汚い、危険)です。もし、コロナウイルス流行前であれば、医師になりたいという人がいれば、違う仕事の方が収入面でも休みの面でも恵まれている仕事があると医師になる事を勧めないと思います。今、コロナウイルス流行している中で自分が医師でいる、特に上気道の疾患を多く扱う耳鼻咽喉科医は他の科よりも感染リスクは高いと思います。今の医療は、悪性腫瘍、心疾患、脳血管疾患の治療に携わる医師は増え、感染症を専門にする医師は少ない印象です。ただ、インフルエンザや肺炎で亡くなる患者さんは多いですし、結核も完全制圧には至っていません。感染症専門医ではありませんが、感染症を扱う耳鼻咽喉科医の端くれとしてコロナウイルスの治療は出来ないにしても、コロナウイルスの治療を頑張っている医師やスタッフが集中して治療に当たれる環境の手助けができればと思います。ただ、このような状況を乗り切るためにもマンパワーは必要です。医学部を目指すと言う事はほぼ医師👨‍⚕️👩‍⚕️になる事を目的としている人と思います。自分が医学部に入った時はどれ位の志しがあったかと聞かれるとあまり言えないレベルかもしれません。ただ、いざ現場に入ると医師1年目も20年目も同じ医師です。現場にいると何かをしないといけないという思いが、自分の成長になったと思います。
こんな時代だからこそ医療の世界に来てくれる人を今いる医療現場の人間は歓迎します。一緒に仕事をしましょう。