@越後の山歩き日記

新潟周辺、近県の百名山などが中心です。個人的な覚書ですが今後の山歩きの参考になれば幸いです。(2005.10.16~)

真夏の苗場山 花とグルメの山旅

2008年09月16日 | 巻機山、苗場山、谷川岳など

2008.8.2(土) 晴れ一時曇り

5:00 和田小屋~ 6:50 中の芝(7:10)~ 7:45神楽峰~ 8:50苗場山頂(10:30発)~ 13:00和田小屋

 苗場山には、高校時代にクラブの夏合宿で登って以来、和田小屋から2回、秋山郷から1回登っている。

 暑い時期なので、朝早く登ることにして、前夜19:00に自宅を出て、3時間車を走らせ22:00和田小屋前の駐車場で車中泊とした。

 4:30に目覚ましの音で目覚めると、明るくなり始めたところだった。野鳥の声がさわやかだ。支度をしていると和田小屋に泊まっていた人がバードウォッチングに出てきた。

 5:00出発。
 かぐらスキー場のゲレンデ脇を登っていく。すっきりした天気ではないが空は明るい。



 その後しばらくは樹林帯の道を淡々と登っていく。朝早いのでまだ涼しく順調に高度を上げる。
 2時間で中の芝。広い休憩場所になっているので一休みしておにぎりを食べた。
 
 さらに高度を上げると眺望が良くなってきた。うす曇りの状態で眼下に見るカッサ湖やその先の谷川連峰などが墨絵のようだ。



登り始めから3時間弱で神楽峰についた。この頃には日差しも強くなってきた。


 神楽峰から苗場山頂を望む


 神楽峰と苗場山頂の鞍部には冷たくてうまい雷清水がある。ここで昼食用の水を補給。
 このあたりは、花街道だ。種類も多く目を楽しませる。

  タカネナデシコ


  ミネウスユキソウ


  ハクサンシャジン


   ホタルブクロ


   ミヤマシモツケ


 登り始めから4時間弱で山頂の小屋が見えてきた。


 苗場山を象徴する池塘とワタスゲ






 山頂の標識や三角点は小屋の裏にあって味気ないが、広々とした山頂の高層湿原は見事だ。
 時間はまだ9時と早いので山頂も人は少ない。

 4時半に起きて4時間歩いたのでおなかもすいてきた。
 湿原の一角に設けられたテラスに敷物を広げて牛ステーキとスープの調理にかかった。
 今日は、翌週の北アルプス2日間の練習も兼ねて、食材はわざと重くした。ワインボトルも。
 広い湿原の中で山並みを眺めながらワイン片手にいただくステーキは美味だった。
 デザートはオレンジとグレープフルーツ。雷清水のおいしい水で入れたコーヒーも香りがよかった。
 
 食事のあとは横になってしばし昼寝。
 10:30頃になると、登山者も多くなって、テラスも混雑してきた。
 
 反対側の秋山郷から登ってくる登山者も多い。登山口までの林道が整備され、コースタイムが短いので人気が出てきたようだ。

 1時間半休憩して、山頂を後にした。
 13:00下山。国道わきの温泉で汗を流して帰路に着いた。











 

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常念岳、蝶ケ岳  夏休みの周回コース

2008年09月15日 | 北アルプス(槍、穂高、常念、立山・剱、黒部五郎・鷲羽、針ノ木)

2008,8,7(木)晴れ~8(金)快晴

5:00三股駐車場 ~9:30前常念岳 ~11:00常念岳山頂(11:20発) ~12:20常念小屋

 今年の夏休みは、三股から、常念、蝶を周回することにした。
 ベストシーズンの山小屋は、土曜日には大混雑となるので仕事の休みを合わせて、木曜日に泊まる計画とした。幸い天気もよさそうである。
 8.6(水) 仕事を終って19:10自宅発。
 高速道路ETC割引を利用するため、柿崎ICで一旦ゲートを出てすぐにまた高速に乗る。これだけで千円安くなるのだから少しの手間は仕方ない。
 高速道路は順調で、22:00豊科IC。
 三股までも途中コンビニに寄ったりしながら、カーナビで順調に進み、22:30広い駐車場に着いた。20台ほど泊まっていたが、まだ4分の1ほどだ。
 山間の空は満天の星がきれいだった。
 仕事の後の長距離ドライブの疲れもあってか、2人ともすぐ寝ってしまった。

 翌朝4:20に目覚ましで目が覚めると薄明るくなり始めたところだ。
  支度をしているうちに何台か車もやってきた。ジャンボタクシーで10人ほどの学生パーティーも。
 おにぎりとバナナも食べて5:00に出発した。
 林道を20分歩くと、登山指導所があって、係のおじさんに計画書を出した。「前常念~常念小屋の巻き道は通行不能」とアドバイス。予定通りなので問題なし。

 登山道に入ってしばらくは樹林帯の中を順調に高度を稼ぐ。涼しいので快調だ。標準点櫓跡まで3:20のコースタイムを2:40で通過。
 その後しばらくは樹林帯の緩い登りが続く。

 標高2,355m地点から前常念岳2,662mまでの標高差300mがきつかった。下から見上げたとおりの急登で、鎖場や梯子こそないが、照りつける太陽を背に、大岩の間やザレた小岩のジグザグ道をよじ登る、かなりハードなコースだ。
 9時すぎには、昨晩、常念小屋の泊まった人とすれ違うようになった。合計で7人ほど。
 このコースを歩く人は多くはないようだ。
 1時間ほど急な登りに大汗をかいて、9:30、前常念岳に着いた。
ここからは明日歩く予定の常念~蝶ケ岳の稜線とその奥の穂高連峰が絶景である。

 前常念への急登途中から絶景を眺める
               奥 :穂高連峰
               手前:常念~蝶の稜線                    



 しかし、このころから山頂はガスが上がってきて、眺望はお預けとなった。

 登山道には ヤマハハコも


 さらに1時間歩いて、常念岳直下の分岐に到着した。明日の予定は、常念小屋~常念岳~蝶ケ岳なので、今日はこのまま小屋に入ってもよかったのだが、15分も歩けば山頂なので、時間もまだ11:00過ぎと早かったことから、山頂に行ってみることにした。
 あいにく山頂はガスで眺望はなかった。
 10分ほど待ってみたが、切れそうもなかったので少し早いが小屋に行くことにした。
 途中でライチョウの親子に出会った。子供はまだスズメより少し大きい程度でピヨピヨ鳴きながら、えさをついばんでいた。
 ゆっくり歩いて12:30、常念小屋到着。
 今日は木曜日だが、小学生の団体や、旅行会社の登山ツアーも入っていて、少し込みそうとのこと。
 小屋の屋外テーブルに座って昼食を食べそのあとそのまま日陰になっている長椅子に横になった。標高2600mの風は涼しくて気持ち良かったが、30分もすると肌寒くなり、部屋に入ってまた、昼寝をした。
 
 この日は、宿泊者が多く、夕食は3回だったが、早く着いていたので1回目17:00からだった。
 夕食メニューは、悪くはなかったが、御飯が失敗作で芯のあるご飯だった。今はどこの山小屋も圧力釜で炊いているので、こんなことはめったにないのだが…。
 8時ころ、辺り暗くなって、星を見に行った。上空は晴れているが、月明かりがあって、星はそれほどよく見えなかった。真夜中に出れば見えたのだろうが、夜は熟睡してしまった。
 この日は、8帖部屋に8人だったので、快適だった。宿の人も組み合わせを考えているのだろうか、同部屋は、40代後半から50代後半くらいの夫婦づれ4組。登山コースは少しずつ違っているが、山を愛する礼儀正しい人ばかりだった。


8月8日(金)  快晴
5:40常念小屋~ 6:50常念山頂(7:10発)~ 11:10蝶が岳ヒュッテ(12:30発)~ 14:50三股駐車場


 ゆっくり休んで、4時前に起きだした。5時からの朝食は、整理券を配ってくれたので、並び続ける必要もなく、時間までにパッキングを整えることができた。山小屋の運営も少しでも快適なように工夫されているようだ。
 5:40に小屋発。

  モルゲンロートの槍ヶ岳


 ちょうど日が昇ってきたところ。快晴だ。歩き始めは少し肌寒かったが、5分もすると涼しくてちょうど良くなった。
 上空に雲ひとつなく、槍ヶ岳~穂高連邦の眺望が抜群だ。
1時間強歩いて、7時前に常念山頂に着いた。、



常念~蝶の稜線上は、槍から穂高の展望台だ。
見る方角と時間によって少しずつ姿を変えていく。 
 
 

 








蝶槍に向かう


2日間歩いた前常念~常念~蝶の稜線を振り返る





足もとの花も目を楽しませる。  タカネニガナ
 



  ↑ トモエシオガマ

  ↓ トウヤクリンドウ


ハクサンフウロ


 12:30 名残の眺望を楽しんだあと、三股への下りに向かう。


 蝶が岳から三股コースは山頂近くは高山植物が多く。少し下ると樹林帯の道となった。
 眺望はないが岩場などもなく歩きやすい道だ。
 金曜日とあって午後からも多くの人たちが登ってきていた。





























  

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