@越後の山歩き日記

新潟周辺、近県の百名山などが中心です。個人的な覚書ですが今後の山歩きの参考になれば幸いです。(2005.10.16~)

朝日連峰に魅せられて、3度登る

2005年10月30日 | 朝日連峰

大朝日岳3回

1回目:6月18日(土)晴れ一時曇り。
 初めての朝日連峰。満開のヒナウスユキソウと雄大な稜線に感動。
 朝日鉱泉4:00~大朝日岳9:00~小朝日岳11:00~鳥原山13:00~朝日鉱泉15:20

 朝日連峰は、サムの住む新潟市からも晴れた秋の日などには山頂が白くなった姿を遠くに眺望することができる。
 ずっと前から、いつか行きたいと思ってはいたのだが、アプローチも長く、日帰りでは無理だし、季候の良い時期の週末は山小屋が大混雑すると聞いていたので踏み切れないでいた。
 ところが、昭文社のガイド地図を見ると朝早く出れば、日帰りが可能となっている。今年は7月下旬に南アルプス荒川三山と赤石岳を2泊3日で縦走する計画を立て、4月から階段登り毎日40分のほか、月2回ペースで、越後連山の日帰り山行をこなすなどのトレーニングを重ねてきた。
 少し不安もあったが、日の長くなった6月18日(土)の登る計画を立て、前夜20:00自宅を出発した。今年買ったカーナビを頼りに4時間かかって朝日鉱泉に到着。運転の疲れもあって、車中泊もすぐに眠ることができた。
 翌朝4時前、目覚ましの音で起きると辺りはもう明るかった。持参のおにぎりを食べてすぐに出発した。ザックの中は雨具、懐中電灯、水とおにぎり6個。デジカメを忘れてきたのが迂闊だった。
 荷物も軽く、朝の涼しい空気の中を順調に中ツル尾根を登り、長命水の水場には7:00についた。ここで水を補給することとしていたのだが、水量も少なく生で飲むのはどうかという感じだった。しかし水筒の水は残り少なくなっていたので、取り合えず補給した。
 ここから少し登るり稜線に出ると右側に小朝日岳~鳥原山に連なる稜線、左側には御影森山に連なる稜線が所々に雪をたたえて美しい。
 8合目辺りからは、満開のヒナウスユキソウの大群落だった。

 

(6月18日に行ったときにデジカメを忘れたため、この写真は7月16日に西朝日岳辺りで撮ったもの)

 

 吹き渡る風も心地よく、最高の稜線漫歩だ。9:00大朝日岳山頂。西朝日岳から遙か遠く以東岳へと延びる稜線。いつか歩いてみたいな、と思いをはせながら、おにぎりを食べ、20分ほど360度のパノラマを楽しんだ。この時間では、まだ、他に山頂に立つ人もなく、静かな時間を独り占めだった。
 時間を確認して、小朝日岳~鳥原山コースを下ることにした。大朝日小屋の辺りは少し早いが日当たりの良いところでチングルマがたくさん咲いていた。銀玉水への下りは、まだ一面の雪だ。ストックを使って慎重に下る。ここで今日初めて単独行とすれ違う。古寺鉱泉からとのこと。10:00朝日連峰随一の名水と言われる銀玉水に到着。うまい。残っていた長命水を捨てて、たっぷりと補給した。ここですれ違った単独行は狐穴小屋まで行くとのこと。小屋泊まりは荷物も大きい。11:00小朝日岳。古寺鉱泉から登ってきた地元の4人グループとしばし談笑。初夏の日差しは強いが暑くはなく展望を楽しみながら話が弾んだ。
 鳥原山への稜線は所々雪が残っていて、少し歩きにくかった。急斜面では慎重に下り、思いのほか時間が掛かった。13:00鳥原山。残りのおにぎりを食べながら今日歩いた山並みを振り返る。
 鳥原山から朝日鉱泉も長かった。気温も上がり、疲れもたまっているところへ登り返しがきつい。15:20朝日鉱泉、早朝4:00に出て11時間あまり。長い、そして素晴らしい一日が終わった。 

 

 2回目:7月16日(土)くもりのち一時晴れ
     ヒメサユリ街道、花、花*花の稜線漫歩
 日暮沢小屋5:00~竜門山9:00~西朝日岳9:40~大朝日小屋10:50~古寺山12:30~日暮沢小屋15:30   

  前回、6月に朝日鉱泉から歩いたコースで大体のコースタイムがつかめたのと、西朝日岳~竜門山への稜線を歩きたくて、日暮沢からの周回コース歩いてみることにした。
 前夜9:00、自宅を出て、日暮沢に着いたのは深夜1:30だった。車中泊で4:40目覚ましの音で起きた。寝不足気味だが、涼しい内に歩こうと思い、おにぎり2個を食べ5:00に出発。天気は曇りで歩くには楽で、順調に高度を稼ぎ8:20清太岩山で稜線に出た。あいにく曇りで遠くの視界はきかないが、この時期、歩くには涼しくて良い。9:00竜門山。相変わらず視界はきかず、黙々と歩く。西朝日岳に近づいた辺りからヒメサユリ、ニッコウキスゲ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、アオノツガザクラ、チングルマ、イワイチョウ、ハクサンフウロ、……。次から次へと高山植物のオンパレード。
 写真を撮りながら歩いたので、大朝日小屋まで以外と時間が掛かったが、素晴らしい花街道だ。眺望は聞かないが、花の山旅は楽しい。10:50大朝日小屋到着、今日は展望がきかないので大朝日岳山頂はパスにして、おにぎりを食べて、出発した。6月には雪が残っていた銀玉水の上部もすっかり雪が無くなっていた。古寺鉱泉から登ってきたという地元小学生グループとすれ違った。元気いっぱいだ。中高年登山全盛と言われて久しいが、若者グループに出会うと
元気をもらう気がする。銀玉水で一息入れて、一月前に歩いた中ツル尾根や反対側の鳥原山方面の雪渓も随分小さくなった者だと眺めた。
 小朝日岳は巻き道を通ったがアップダウンが多く山頂を通るのと余り違わないような気がした。12:30古寺山。最後のおにぎりを食べた。ここでは、小屋泊まりの人たちがたくさん休んでいた。ここからは今日歩いた稜線が一望に見渡せるはずなのだが、あいにく山頂は雲の中だ。
 15:30長かった山旅も、大きな満足感と共に終わった。 

 チングルマ

 ヒメサユリ

 アオノツガザクラ

 イワハゼ(アカモノ)

 ウサギギク

 大朝日岳のY字雪渓(山頂は雲の中) 

 

 3回目:9月24日(日)曇り一時晴れ
     ナナカマドの赤い実と草紅葉の旅 
     
朝日鉱泉4:00~中ツル尾根~大朝日岳9:00~平岩山10:10~御影森山12:30~朝日鉱泉14:20

 朝日連峰の魅力にとりつかれて、今年3回目、秋の大朝日岳を目指した。日も短くなり、二俣の出会いまでは、ヘッドランプを頼りに歩いた。3ヶ月前に歩いて大体のイメージは分かっていたが、くらい中を歩くのは、やはり気を遣う。中ツル尾根の取り付きでようやく明るくなった。長命水の辺りでは台風の爪痕でブナの大木が道をふさいでいる所があった。どんよりとした空で、花もアキノキリンソウの他には、所々にリンドウやマツムシソウが咲くくらいだったが、ナナカマドの赤い実が見事だ。
 9合目付近でほんの20分ほどだが、青空がのぞいて山頂を見渡すことができた。辺りはすっかり草紅葉である。
 9:00大朝日岳。残念ながらガスに覆われて展望はきかない。小屋泊まりの10人程のグループが登ってきた。おにぎりを食べて山頂を後にし、平岩山へと向かう。ザレた急な下りで結構気を使う。平岩山辺りで季節遅れのハクサンイチゲが一輪咲いていた。
 平岩山10:00、この頃からガスが細かい霧雨になってきたが、雨具を着る程でもなく、そのまま歩いた。涼しいので黙々と歩き続けた。途中で朝日鉱泉から登ってきた5人パーティーとすれ違った。今日出会ったのは、2組目でこの後は、誰にも会わず静かな山旅であった。
 14:20朝日鉱泉に戻った。霧雨の中を歩いて、靴の中まで水浸しだった。天気も今ひとつ、花もなかったが、心地よい汗を流した満足感の中、朝日鉱泉で汗を流して帰路についた。



   中ツル尾根9合目付近~大朝日岳山頂


  ナナカマド(中ツル尾根中腹)

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10月10日 八方尾根~唐松岳

2005年10月16日 | 白馬岳、 周辺の山

2005.10.10(月・祝) 曇り、山頂は晴れ
 
  
     ナナカマド(下の樺付近)    山頂から立山、剣の展望

 相棒のあけちゃんと前々から「いつか行きたいね」と言っていた唐松岳に行くことにした。天気予報は今ひとつはっきりしなかったのだが、とにかく前の晩に八方尾根の中腹の黒菱平まで行くことにした。
 7時半に自宅を出て約4時間で黒菱平に着いた。辺りは霧が立ちこめていて天気が危ぶまれる。翌朝6時少し前に目が覚めると、明るくはなっていたが一面のガスの中。あわてることもあるまいと、とにかく朝食を食べた。リフトは今日が最終営業日で7:40始発となっていた。支度をしていると、単独行と2人組が出発していった。7:00辺りのガスが少し晴れてきたのを見計らって足慣らしをかねて歩き始めることにした。
  山頂は抜けるような青空。雲海に浮かぶ立山、剣を眺めながら食べた昼食のビーフステーキと赤ワインは、まいう~。久しぶりに豪華メニューと豪華眺望の饗宴だった。料理長あけちゃんサンキュー。

   山頂から山頂小屋

 

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