10年以上前ですが、ある天台宗のお寺の住職から頂いた小冊子にこんな事が書いてありました。お盆には、兄弟姉妹が故郷の親元に帰って、ご先祖の霊をお迎えし、一同に集まった子孫の元気な姿をご先祖に見せて、安心して戴くことなのです。ご先祖の霊と共に、家族みんなが無事を喜びあい、息災を祝いあう、こうしてはじめて故郷が本当の故郷、心の故郷となるのです。 お釈迦様の十代弟子の一人である目連と言う立派なお坊さんが、すでに亡くなっているやさしかったお母さんを思い出し、得意の神通力であの世とやらをのぞいて見たが、どこにも見当たりません。恐る恐る餓鬼の世界を見てみますと、見るも痛々しい姿で苦しみあえいでいるではありませんか、 目連にとってあの慈悲深いやさしかったお母さんが、天の世界どころか餓鬼の世界に生まれ変わっている。いったいどうしたことなのでしょう。我が子には大変やさしいお母さんでしたが、そのやさしさをほかの人にも分け与えるという心のひろさに欠けていたのです。自分の子供だけを可愛がり、よその子供には目もくれない、と言う偏った愛だったのです。目連は必死になってお母さんを助けようとしますが無理でした。そこでお釈迦様のところへとんでいき教えを乞いました。 お釈迦様はやさしく目連にお教えになりました。「あなたのお母さんの罪業は深い。そこで、修行もひとくぎりする7月15日に功徳を積んで清浄になった僧たちが各地から大勢集まってくるので、そのときあなたのお母さんのために祈ってもらいなさい」そのとうりに致しますと、餓鬼道にあったお母さんが救われたことは、言うまでもありません。 この目連尊者のエピソードにならって、毎年、お盆という行事が始まったのだそうです。 私はこの話を子供たちに聞かせたことがありますが、本当は自分自身の普段の生き方の問題だと思っています。今年もお盆が来ますが、ご先祖に手を合わせるとき日頃の様々な我欲を反省したいと思います。 合掌
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財産を持つことで小孫を殺し
政治を間違うと民を殺す・・・
そして学問教育を間違えると天下を殺す・・・
そうならないように(筑西市)議員様々方
素敵な着物ができると思います!