京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その178)有名な千本釈迦堂ー2(おかめ一色)

2012-03-25 17:21:47 | 京の話題

「千本釈迦堂」と言えば「おかめ塚」が有名です。

全国のおかめさんに朗報です。

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本堂の東側に「おかめ塚」が有ります。何しろこのお寺とおかめさんは切っても切れないものです。

本堂造営の際、棟梁である高次が、かけ替えのない柱の寸法を切り誤って心憂していた妻の「おかめ」は、「いっそ斗栱(ますぐみ)をほどこせば」という一言。この着想」が、結果として成功を収めました。

本堂の奥にも「おかめ像」が祀っています。

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安貞元年(1227年)厳粛な上棟式が行われましたが、この日をまたずして、妻は自ら自刃してはたしです。女の提言にとって棟梁としての大任を果たし得たということが、世間に漏れ聞こえてはと言うた理由でした。「この身はいっそ夫の名声に捧げましょう」 なんと、素晴らしい妻でしょう。(私の、嫁はんに爪の垢でものましたいわ)

このおかめの、お面や人形が本堂に全国から集められて、陳列しています。

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その他、多くの国宝・重文が本堂横の宝物館に展示してあります。

尻に敷かれている、弱気な亭主さん、こんな嫁はん理想です

上京区五辻通七本松東入ル溝前町1305

全く関係ない余談ですが。お寺の界隈の 「医院・肛門科」もまるで扁額の様なものを掲げています。

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よっぽど名医かな?


京の話題(平安京その177)有名な千本釈迦堂-1

2012-03-25 17:19:32 | 京の話題

山号は瑞応山・真言宗智山派・大報恩寺・本尊は釈迦如来・開基は義空といってもあまりピンと来ないと思いますが、「千本釈迦堂」といえばどなたでもわかると思います。

ここでの有名なのは二月の「おかめ節分」と十二月の「大根焚き」です。そして今回、私が散策してきた三月二十二日の「釈迦念仏遺教経を奉唱」と「涅槃絵」の御開帳です。

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まず、私の第一印象は本堂で。奇跡的に創建当時から幾多の大火や騒乱で一度も焼失しませんでした。よって、この本堂自体が「国宝」となっています。

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本堂の柱にも「応仁の乱」での薙刀の傷跡が残っています。それが私にとっての何よりもの感激でした。

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この本堂は、入母屋造の檜皮葺であるため、大瓦屋根の多寺の仏殿と違って大きくても軽快感があります。

今日は一年に一度の「千本釈迦堂念仏」です。

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お念仏は庶民によくわかる口調で、内容も噛み砕いたしています。

さいごの「南無釈迦尼仏」を何度唱え、健康と、悪除け、招福、震災復興を祈ります。

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涅槃図も一年に一度の御開帳です。

上京区五辻通七本松東入ル溝前町1305

訂正:奉唱と御開帳の日付が、二十日になっていましたが二十二日の誤りです。