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胃癌日記31

2012-07-09 18:43:04 | 闘病

                          胃 癌 日 記 31

 (大峰奥駈道のスタート地点 吉野山の蔵王堂)

 12月26日(月)退院

 

 いよいよ退院の日。朝6時20分検温で起こされる。7時35分にパンの朝食。8時45分に病棟の先生の回診後、50分にはT先生、Y先生が回診。T先生、

 

 「いよいよ退院やね。良かったね。癌を見つけてくれたN先生には礼をいっときや。」

 

Y先生、

 

「良かったですね。カリウムが高いのが気になりますが、様子を見ましょう。とりあえず1月9日には来てください。」

 

私は、2人の先生に丁重に礼を言い、日夜を問わず患者の立場に立って医療現場で頑張っておられる姿勢に、心の中で尊敬した。

 

9時35分と11時35分に最後の20分ウォーク。午後12時に最後の昼食。退院だけれど相変わらずボリュームのない110gの御飯と、おかずは肉の変わりにマグロの入った「マグロじゃが」、青菜ジャコ和え、桃の煮たもの。食後退院準備で荷物を整理し、ほぼ終わったところで連れ合いが来た。退院の荷物整理でいろいろと世話を焼いてくれる。連れ合いもホッとしたというか、安心したというか嬉しそうな雰囲気で、話しかけてくる。昼食後、病院内の天然温泉に入浴し、闘病の「疲れ」を癒す。

 (これから向かう大天井・小天井ヶ岳には春分の日と言うのに残雪が)

2時20分にT先生Y先生それに担当の看護師Mさんには会えなかったがナースステーションで挨拶をし、エレベーターに乗って、北棟8階801号室を後にした。

 

 病院を出て家に帰る途中、3時過ぎに茶屋町改札前のベーカリーで昼の間食、チーズパンを食べた。連れ合いの飲んでいたコーヒーを少し、それも水に薄めて飲んだ。それでもその美味しさは何とも言えないほどだった。

 

 (大天井ヶ岳を超えた峠から見る 山上ヶ岳、稲村ヶ岳)

 

4時10分20日ぶりに家に帰る。入院の荷物を片付けたりスリッパを洗ったりする。孫たちもそれとなく嬉しそう。6時30分連れ合いの心のこもった夕食。8時30分には、夜食でカロリーメイト。

さあ、これから体力を回復し、社会復帰だ。シャットアウトしていた仕事もいち早く追いつき、リードしていかなければならない。“再出発”の決心が沸々と沸いてきた。

 (山上ヶ岳取り付きにある 女人結界門横の道標)

(続く)

 

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