伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

Numberの北京・羽生特集より

2022年02月24日 | 羽生結弦
コンビニに「Numberナンバー」が売っていたので買って来た。

表紙が羽生結弦選手だったし、
巻頭から羽生選手の特集だったからだ。

その感想を少し…。




Number(ナンバー)1046号 完全保存版
(Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー))
2022/2/24
¥699



羽生結弦選手は表彰台を逃し、4位だったにもかかわらず、
「Numberナンバー」では表紙と巻頭特集を飾っている。

これは「Number」がメダリストばかりを取り上げているわけではないこと、
メダルに届かなかった選手にもページを割いて、
すべての冬季オリンピック出場選手に敬意を払っている事と
無関係ではないからかもしれない。


ただ今回の北京オリンピックの出場選手の中で、
もっとも注目されていたのが羽生選手だから、とも言える。


それと共に、冬季オリンピックの中で一番ビジュアルが際立つのが、
フィギュアスケートだから。ということもあるだろう。


今回の「Number」では、他の競技もほぼ満遍なく取り上げられているが、
羽生選手だけでなく、やはりフィギュアスケートはビジュアルが華やか。

どの選手も一瞬が絵になる。
中でも羽生選手の一瞬の美しさは群を抜いている、と、
今さらながら全選手の特集だからこそ感じた。







・・・・
そして、羽生結弦選手の特集は表紙を含めて10ページ。
メダリストでもないのに破格の扱い。
(他のフィギュア選手は多くて4ページ)


海外のメディアでもたびたび取り上げられていたらしいように、
羽生選手がそれだけ巨大な存在である証しだと解釈した。


北京オリンピック選手の中でもっとも注目を浴び、
話題を呼んだからだと思った。








記事の中では田村明子(…)のテキストによるが、
かつてのライバルだった、パトリック・チャンに取材していて、
パトリックが羽生選手について語っているのが胸熱だった。


パトリックが羽生選手を高く評価してくれている。

それだけで、あの時代を知る者には感慨深すぎて、泣きそうになる。


「彼は2度もオリンピック金メダルを手にしてきたのだから、
今更銅メダルを手にすることにはあまり意味を感じなかったのだろう
と思う。

「もちろん成功していたら素晴らしかったし、
片足で立っていることができたら良かったと思う。

でも彼はその後2度の4回転とトリプルアクセルを成功させ、
演技をまとめた。

それがいかに難しいことだったか、
人々はもっと評価してあげて欲しいと思います」


もっと評価してあげて欲しい、とか。
なんてパトリックは優しいことを…。

確かに金メダル以外は、
羽生選手にとって、銀も銅も4位も同じかもしれない…。



その他のコメントもとても温かいし、羽生選手をすごく思い遣っている。
パトリックも家庭を持ち、心にゆとりが出来たのだろうか。

パトリックがこんなに温かい言葉をかけてくれるなんて、
と感激した。


「周りの期待や責任感からではなく自分の意志で今後を決めて欲しい。
そしてスケート以外の人生も色々楽しんで、
少しゆっくり体を休めて欲しいです」

と結ぶ。

パトリックさん、優しい…(T_T)。


羽生選手に関するインタビューはそのほかに、
体操の白井健三、ジェフリー・バトル、
そして羽生選手と交流のある音楽家の指田フミヤ。

ジェフリーのインタビューは以前のシェイリーン・ボーンの
インタビューを補足するものと、
やはり羽生選手へのエール。
指田さんの音楽家としての意見のインタビューも貴重だと思った。



北京オリンピック特集として良い内容だったと思う。
(全部は読んでないが)








そして、スポーツ新聞の北京オリンピック特別特集号が出ていた。
タブロイド新聞、
スポーツ報知の「北京五輪総集編」(400円)と、
デイリーの北京オリンピック特集号(450円)。

どちらもコンビニに置いてあったので買って来た。


https://hochi.news/articles/20220222-OHT1T51122.html?page=1
スポーツ報知タブロイド新聞「北京冬季五輪総集編」24日(木)から発売
(オールカラー32ページ、税込400円)



「羽生特大写真つき」とか、「羽生保存版写真」などとうたっている。

どちらも北京五輪で活躍した選手たちも扱ってはいるが、
メインは完全に羽生結弦の特大写真だ。
特大写真が目当てというか、ウリになってる。

びっくりした。


報知の総集編などは、「北京五輪総集編」と銘打ちながら、
新聞の半分(10ページ)くらいが羽生結弦。
エキシビションの写真まで見開きで載っていた。

そして馳星周の(羽生選手への)特別寄稿まで。
写真も美しく素晴らしい。

デイリーも見開きのアップ美麗写真つきで力が入っている。


他のフィギュア選手を始め、そのほかの競技の選手写真もあるが、
完全に(どちらも)羽生特集だった。

二つとも完全保存版だ(報知は矢口亨カメラマンだし)


北京ではメダルを逃し4位だったのに、
スポーツ紙ではもう順位は関係ないらしい。

羽生選手の美しい写真さえ撮れれば、それで満足のような扱いなのだ。


スポーツ紙は羽生選手が何位であろうと関係なく、特集を組む。
羽生選手とはそういう存在なんだろう。


オリンピックであれ、全日本フィギュアであれ、
羽生選手が出場してくれさえすれば、美しい写真が撮れる。

だから羽生がオリンピックに出てくれてうれしい、
その気持ちが紙面に溢れているような気がした( ´艸`)・・・


もちろん羽生選手を特集すればファンが買うからだろうけれども。
これが世間のニーズというものだと思ったことだった。


それにしても、
時ならぬスポーツ紙の羽生フィーバーに驚いた・・・






↓興味深い記事が─


ココカラネクスト
https://cocokara-next.com/athlete_celeb/yuzuruhanyu-beijing-olympics-summary-02/
なぜ羽生結弦は「メディアが選ぶ北京五輪MVP」に躍り出るのか
【緊急対談】


(略)

B 金メダリストたちの凄さは言うまでもないですが、
メダルを逃しながらも羽生結弦というアスリートの凄さが
あらためて際立った大会だったとも言えます。

A スポーツ新聞の編集姿勢はメダル至上主義なんだが、
羽生は4位だったが、
各紙は一面で4回転アクセルを世界で初めて認定されたことを報じて、
その挑戦をたたえていた。

B プロ野球の世界では、
「打者が打って、投手が抑えて一面になるのは当たり前だが、
打者が打てなくて、
投手が打たれて一面になってこそ、超一流の証明である」
という見立てがあります。

思った通りの結果が出なくても、
一面に掲載されるにふさわしい「格」があるということです。
今回の羽生はまさにそうでしょう。



2ページ目
https://cocokara-next.com/athlete_celeb/yuzuruhanyu-beijing-olympics-summary-02/2/

A スポーツ各紙とも、
番記者もカメラマンもエース級を北京に派遣した。

羽生ファンは記事の一言一句をしっかりと読み解き、
写真についても考察してくれる。
こんなに新聞が作りがいのある読者はいない。


SNSでの反響は社内でもみんな気にしている。

羽生は放つ言葉も文学者のように深い。

「羽生の前に羽生なく、羽生の後に羽生なし」。
そんなトップアスリートと言えるかもしれない。
文句なしのMVPだろう。

B どの記事も作成するときは一生懸命書くんですけど、
羽生の記事は繰り返し読んで誤字脱字やニュアンスの違いがないか、
入念にチェックするようにしています(笑)。

A 野球や競馬好きのおじさん向けにこれまで発行してきた
スポーツ紙にとって、女性読者の獲得は永遠の課題だった。

羽生の出現で、これまで手に取ってもらえなかった層にも
我々の仕事がアプローチできた。
「活字離れ」のご時世で、各紙とも羽生報道に力を入れたのは、
そんな背景もあると思う。




これを読めば、なぜスポーツ新聞が羽生の出現をありがたがるか、
何となく分かって来た。

「一面に掲載されるにふさわしい「格」がある」というのだ。


羽生ファンは熱心に記事を読み、美しい写真を好む。
それが記者たちにとって、作り甲斐があることに繋がっていたのだ。
羽生選手の出現で女性読者も獲得した。

スポーツ紙記者が羽生をありがたがる理由も、よく理解出来た。

彼らはきっと、
ずっと羽生選手が活躍してくれることを望んでいるだろう…。

それはファンもおなじだけれども…
ゆっくり休んで欲しいという気持ちもあるし…
今は複雑な心境である。。







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