続くと書いてしまったので、「ちりとてちん」の続きを書く。
ない頭を捻りながら、必死で書く。
貫地谷しほりのいいところは、
自分がメインでのヒロイン芝居も、受けの演技も出来る、
画面の端っこでの目立たない演技も出来る、
何と言ってもコメディエンヌの演技が出来るところだ。
この「ちりとてちん」のヒロイン役は、
演技のハードルが高い。
これまでのヒロイン女優の何倍ものことをしなければならない。
朝ドラのヒロインといえば、台本を暗唱して読み、
いい子ぶりっ子の演技さえしていれば勤まった。
でも今回のヒロイン・喜代美は落語をし、
三味線を弾き、福井弁をこなさなければならない。
しかもただ落語をするだけでなく、
初めの方では下手に落語をしなければならない。
下手に三味線を弾かなければならない。
それはそれで大変だ。
これまでの、
大根でも勤まった朝ドラヒロインに比べてものすごく損というか、
何倍も要求されることが多くて気の毒にも感じてしまう。
特に落語を演じることは女性ではむつかしいだろう。
本職の落語家ですら、女性がやるのは難しいと思う。
それでも貫地谷しほりは
(劇中では落語を演じる場面はちょっとしか出て来ないが)、
彼女なりの愛嬌を残しつつ、
無理なく演じていて違和感を感じさせないのがえらい。
しかもただ落語だけでなく、
創作落語というものまでそれらしく演じなければならない。
はっきり言って師匠役の渡瀬恒彦よりもうまい。
旦那役の草々の人よりもうまいような気がする。
素の貫地谷しほり自身は、
ヒロインの若狭(喜代美)とは違い、
わりと無口で、どちらかと言うと芸術家肌と言うか、
演技派女優らしく、口が立つ方ではないように思う。
けれども「ちりとてちん」を見ていたら、
しほり自身が、あのようにガチャガチャしていて、愉快で、
おっちょこちょいでブーたれで、
鈍くさいヒロインの若狭とまったく同じ性格なのではないかと思わせてしまう。
大阪の人は、多分、貫地谷しほりが、
打てば響くような、ボケも突っ込みも出来る、
大阪の女性芸人そのものと思い込んでいるのではないだろうか。
だけどそれは彼女の演技であって、彼女は関東人だし、
決してボケとか突っ込みが自然に出来るような、
臨機応変の話術を持った芸人ではない。
それをそうであるかのように視聴者に思わせてしまうのは、
彼女の演技の賜物ではないかと思っている。
そして、何と言っても貫地谷しほりに真剣に感心したのは、
天敵である同姓同名のA子に対して、
私の居場所に入って来ないで、とぶち切れた場面だ。
ヒロインの喜代美はA子が苦手で、
彼女さえいなければ自分が人々の中心になって、
人気者になれるのに、
A子がいるばかりに自分が目立たない、
A子がいるばかりに自分が損してばかり、と考えていて、
そんな日頃の自分のひがみ、妬みをA子に直接ぶつける。
それは喜代美の逆恨みで、
現実的にはこんな失礼なセリフを相手にぶつける人はいないだろう。
自身を貶めるようなネガティブなセリフを言うのは、
たとえヒロイン役であっても、ヒロインだからこそ、
女優ならあまり良い気持ちではないだろうし、
どのように台詞を言っていいのかと迷うだろう。
覚悟も要っただろう。
それを、貫地谷しほりは臆することなく堂々と言い放っていて、
凄いと思った。
女優根性があるなと思った。
つづく
美術館・ギャラリーランキング
京都府ランキング
フィギュアスケートランキング
↓ブログ村もよろしくお願いします!
にほんブログ村
にほんブログ村
ない頭を捻りながら、必死で書く。
貫地谷しほりのいいところは、
自分がメインでのヒロイン芝居も、受けの演技も出来る、
画面の端っこでの目立たない演技も出来る、
何と言ってもコメディエンヌの演技が出来るところだ。
この「ちりとてちん」のヒロイン役は、
演技のハードルが高い。
これまでのヒロイン女優の何倍ものことをしなければならない。
朝ドラのヒロインといえば、台本を暗唱して読み、
いい子ぶりっ子の演技さえしていれば勤まった。
でも今回のヒロイン・喜代美は落語をし、
三味線を弾き、福井弁をこなさなければならない。
しかもただ落語をするだけでなく、
初めの方では下手に落語をしなければならない。
下手に三味線を弾かなければならない。
それはそれで大変だ。
これまでの、
大根でも勤まった朝ドラヒロインに比べてものすごく損というか、
何倍も要求されることが多くて気の毒にも感じてしまう。
特に落語を演じることは女性ではむつかしいだろう。
本職の落語家ですら、女性がやるのは難しいと思う。
それでも貫地谷しほりは
(劇中では落語を演じる場面はちょっとしか出て来ないが)、
彼女なりの愛嬌を残しつつ、
無理なく演じていて違和感を感じさせないのがえらい。
しかもただ落語だけでなく、
創作落語というものまでそれらしく演じなければならない。
はっきり言って師匠役の渡瀬恒彦よりもうまい。
旦那役の草々の人よりもうまいような気がする。
素の貫地谷しほり自身は、
ヒロインの若狭(喜代美)とは違い、
わりと無口で、どちらかと言うと芸術家肌と言うか、
演技派女優らしく、口が立つ方ではないように思う。
けれども「ちりとてちん」を見ていたら、
しほり自身が、あのようにガチャガチャしていて、愉快で、
おっちょこちょいでブーたれで、
鈍くさいヒロインの若狭とまったく同じ性格なのではないかと思わせてしまう。
大阪の人は、多分、貫地谷しほりが、
打てば響くような、ボケも突っ込みも出来る、
大阪の女性芸人そのものと思い込んでいるのではないだろうか。
だけどそれは彼女の演技であって、彼女は関東人だし、
決してボケとか突っ込みが自然に出来るような、
臨機応変の話術を持った芸人ではない。
それをそうであるかのように視聴者に思わせてしまうのは、
彼女の演技の賜物ではないかと思っている。
そして、何と言っても貫地谷しほりに真剣に感心したのは、
天敵である同姓同名のA子に対して、
私の居場所に入って来ないで、とぶち切れた場面だ。
ヒロインの喜代美はA子が苦手で、
彼女さえいなければ自分が人々の中心になって、
人気者になれるのに、
A子がいるばかりに自分が目立たない、
A子がいるばかりに自分が損してばかり、と考えていて、
そんな日頃の自分のひがみ、妬みをA子に直接ぶつける。
それは喜代美の逆恨みで、
現実的にはこんな失礼なセリフを相手にぶつける人はいないだろう。
自身を貶めるようなネガティブなセリフを言うのは、
たとえヒロイン役であっても、ヒロインだからこそ、
女優ならあまり良い気持ちではないだろうし、
どのように台詞を言っていいのかと迷うだろう。
覚悟も要っただろう。
それを、貫地谷しほりは臆することなく堂々と言い放っていて、
凄いと思った。
女優根性があるなと思った。
つづく
美術館・ギャラリーランキング
京都府ランキング
フィギュアスケートランキング
↓ブログ村もよろしくお願いします!
にほんブログ村
にほんブログ村
縺ィ縺ヲ繧ょ錐谿区?縺励>縺ァ縺吶?
縺ィ縺?≧繧上¢縺ァ
縲後■繧翫→縺ヲ縺。繧薙?搾シ捺怦縺?▲縺ア縺?〒邨ゅo繧翫?√→縺ッ譎ゅ?邨後▽縺ョ縺ッ譌ゥ縺?〒縺吶?縺??
譛昴ラ繝ゥ縺ォ縺ッ迴阪@縺?が繝輔ン繝シ繝亥万蜉?□縺」縺溘〒縺吶?縺??