前にも何度も書いたが、初めてフィギュアスケートに興味を持ったのは、
アイスダンスからだった。
あるロシアのカップルの演技をテレビで見て魅せられ、感動し、
それからフィギュアはアイスダンスを中心に見るようになった。
トーヴィル・ディーン
↓
ウソワ・ズーリン
↓
アニシナ・ペイゼラ
↓
デンコワ・スタビスキー
という感じでアイスダンスをテレビで見られる限り見ていた。
初めて男子スケーターで好きになったのは
ロビン・カズンズというイギリスの人だった。
自分が見た時はすでに彼はプロスケーターになっていた時で、
日本でアイスショーがあり、それがテレビで放送された。
それに出ていたのがロビン・カズンズで、
ロックの曲に合わせて長い足をギターのネックに見立てて
エアギターを弾くのがカッコよく、
しかもスケートがなめらかで、
氷に吸い付くようなスケーティングをしていた。
カズンズは背が高く、足が長く、ハンサムで、ルックスも抜群だった。
その上、スケートがとても上手かった(レークプラシッド優勝)
今でもカズンズのスケートは随一だったと思ってる。
それまで男子のフィギュアスケートは、いもっぽいお兄ちゃん(失礼)が
全然似合わないスパンコールのついた衣装を着て、
ジャンプを飛びそうでなかなか飛ばない退屈な演技、
というイメージが強く、どうも好きになれなかったのだ。
スコット・ハミルトンも好きだった。
スポーツタイプのユニフォームのような衣装をいつも着ていて、
シンプルだったので、好感が持てた。
小柄だがパワーがあった。
それからいろいろあって、フィリップ・キャンデロロを見た時は、
男子フィギュアの概念を覆すような衝撃を受けた。
黒とグレーの衣装にゴールドのネックレスといういで立ちは
シックでとてもおしゃれで、
今までの男子で見たことのないスマートさだった。
そして髪を後ろに結わえている男子もその時初めて見て、衝撃だった。
キャンデロロは何もかもが(自分にとって)衝撃だったのだ。
その演技もまるで舞台を見ているような、演劇のような、
すごく個性的で今まで見たことのないものだった。
キャンデロロは日本でも人気が爆発し、
リレハンメル直後の幕張ワールドでの「民族大移動」は忘れられない。
キャンデロロやアニシナ・ペイゼラに夢中になっていた時は、
「スポーツアイ」という月刊誌を買っていた。
その頃、日本人は海外のイケメンスケーターへの憧れが強かったと思う。
テレビで見ていても観客席はいっぱいで、
いわゆるスケオタが当時から海外選手が日本へ来るたび、
まるでハリウッド俳優を追いかけるように
海外選手を追いかけまわしていたようだ。
自分も西洋コンプレックスがあったので、
海外男子選手のルックスに惹かれて男子フィギュアを見るようになっていた。
ジョニー・ウィアーやジェフリー・バトルなど、
美少年や美青年スケーターが日本で大人気だった。
日本のスケオタは面食いで(当然だと思うが)ミーハーで、
当時から男子スケーターをアイドルのような感じで追いかけていたと思う。
当時のフィギュア男子は海外選手が人気だったのだ。
男子スケーターはルックスの良い人が(当然ながら)人気者だった。
アレクサンドル・アプトとかね…(大成しなかったが…)
日本で高橋大輔が出て来た時は、
あの時は日本男子に初めてイケメンが現れた、と思ったものだ。
高橋はトリノシーズンで初めて知った。
エキシビションの「ロクサーヌ」が大人気で、
その演技力と華やかさは目を引いた。
「オペラ座の怪人」「ヒップホップスワン」などに熱中した。
高橋は日本人男子選手で初めて人気スターになったスケーターだった。
けれどもルックスは良かったかもしれないが、
自分の好みでないことにやがて気がついた。
顔が濃すぎるし、演技もくどくなっていった。
バンクーバーのあとは、
高橋の演技を見るといつも上手いな、と思っていたものの、
どこか冷静で冷めていった。
ソチシーズンの全日本で5位だったにもかかわらず、
五輪代表に選ばれた時は、
高橋には華があるからよかったのでは、と思いつつ、
お情けで出してもらえたな、とも考えていたりしたのだ。
それでもずっと高橋の演技はある種の指標になっていた。
それだけに今は残念である…。
羽生結弦が出て来た時は、ジャンプは素晴らしくきれいだが、
全体的に危なっかしく、とても天才とは思えなかった。
天才とはプルシェンコのような人を言うのだと思っていたからだ。
それでも鮮烈に覚えているのは、それだけ深く印象に残ったのだろう。
デビュー2シーズン目の「旧ロミジュリ」には目を見張った。
衣装もよく似合っていたし、魅力があった。
とくにニースワールドで銅メダルを獲得した
「伝説のニース」の演技に夢中になった。
何度も録画を見返して、その演技を見続けた。
キャンデロロ以来のことだ。
17歳という若さに任せた、情熱の迸る演技に心が揺さぶられ、魅了された。
その時の1位、2位の選手はまったく覚えていないが
(1位パトリック、2位高橋だった)、
羽生の旧ロミジュリだけが今でも強烈に記憶にある。
まだ若い選手だったので、
それでもソチオリンピックの時、それ以降は、
ミーハー的な興味というより、
スケーターとして実力のある若い選手、という見方をしていた。
中国杯で衝突事故があっても試合に出た時は、
バカじゃないのか、なんでオーサーは止めないのか、
くらいに茶の間のテレビの前で思っていた。
羽生に心底、心を動かされたのは
「ホープ・アンド・レガシー」のシーズンだった。
4回転ループを含む4度の4回転に挑戦をすると知った時、
とても無理だと思っていた。
そして思ったとおり、シーズン中、なかなか成功することがなかった。
しかしとうとうヘルシンキ・ワールドでノーミスした…
どんなに失敗を繰り返しても諦めず、挑み続けた羽生に心から脱帽した。
そしてヘルシンキでの「ホープ・アンド・レガシー」の美しさ。
エキシビション「ノッテステラータ」の美しさ。
その演技に酔い痴れた。
ひらひらした衣装をいまどき臆せず着続けていることも、よかった。
そのような衣装が似合うことにもやっと、気がついた。
かつて、男子フィギュアでひらひらした衣装は、
気持ちが悪いと思っていたのに、羽生は日本人でいながら着こなしていた。
気がつけば、羽生の美しさにどっぷりと浸っていた。
気がつけば、羽生は世界的な名声を獲得し、
自分が想像もつかなかったほどの大きな存在になっていた。
フィギュアスケートという範疇を超えた存在になった。
男子フィギュアスケーターにはいろんなタイプがあるし、
あっていいと思うけど、
容姿も含めて今は、羽生結弦が自分の理想になってる。。
羽生結弦に集中して見続けて来たからだ。
出来れば彼の物語を、これからも見たいと思っている。
羽生結弦展2022
https://artexhibition.jp/topics/news/20220318-AEJ674877/
https://artexhibition.jp/topics/news/20220329-AEJ735066/
【羽生結弦展2022】オリジナルグッズ情報のまとめページ
「羽生結弦展2022」が完全予約制であることを、残念に思う人がいるようだ。
確かにコロナ禍だから仕方がないのかもしれないが、
普通の美術展でも事前予約制を取っていても、
入りによって、飛び込みで入れる展覧会がほとんどだ。
デパートで開かれる展示会だから、4年前のように、
買い物ついでにふらりと入れるようなものでもいいのに…。
事前予約制だと、それを知っている人しか入れなくて、
他の人をシャットアウトしているように思われる。
敷居が高すぎて…。
せっかくなのだから、
確かにもっと開かれた展示会になってほしいというのが本音である
キスクラはもうすぐ再発売
10枚ポスターが衝撃的
この大判フォトブックは迫力があり、
ジャンプ中の後ろ姿の写真が珍しかった
写真集のようなダイアリー
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アイスダンスからだった。
あるロシアのカップルの演技をテレビで見て魅せられ、感動し、
それからフィギュアはアイスダンスを中心に見るようになった。
トーヴィル・ディーン
↓
ウソワ・ズーリン
↓
アニシナ・ペイゼラ
↓
デンコワ・スタビスキー
という感じでアイスダンスをテレビで見られる限り見ていた。
初めて男子スケーターで好きになったのは
ロビン・カズンズというイギリスの人だった。
自分が見た時はすでに彼はプロスケーターになっていた時で、
日本でアイスショーがあり、それがテレビで放送された。
それに出ていたのがロビン・カズンズで、
ロックの曲に合わせて長い足をギターのネックに見立てて
エアギターを弾くのがカッコよく、
しかもスケートがなめらかで、
氷に吸い付くようなスケーティングをしていた。
カズンズは背が高く、足が長く、ハンサムで、ルックスも抜群だった。
その上、スケートがとても上手かった(レークプラシッド優勝)
今でもカズンズのスケートは随一だったと思ってる。
それまで男子のフィギュアスケートは、いもっぽいお兄ちゃん(失礼)が
全然似合わないスパンコールのついた衣装を着て、
ジャンプを飛びそうでなかなか飛ばない退屈な演技、
というイメージが強く、どうも好きになれなかったのだ。
スコット・ハミルトンも好きだった。
スポーツタイプのユニフォームのような衣装をいつも着ていて、
シンプルだったので、好感が持てた。
小柄だがパワーがあった。
それからいろいろあって、フィリップ・キャンデロロを見た時は、
男子フィギュアの概念を覆すような衝撃を受けた。
黒とグレーの衣装にゴールドのネックレスといういで立ちは
シックでとてもおしゃれで、
今までの男子で見たことのないスマートさだった。
そして髪を後ろに結わえている男子もその時初めて見て、衝撃だった。
キャンデロロは何もかもが(自分にとって)衝撃だったのだ。
その演技もまるで舞台を見ているような、演劇のような、
すごく個性的で今まで見たことのないものだった。
キャンデロロは日本でも人気が爆発し、
リレハンメル直後の幕張ワールドでの「民族大移動」は忘れられない。
キャンデロロやアニシナ・ペイゼラに夢中になっていた時は、
「スポーツアイ」という月刊誌を買っていた。
その頃、日本人は海外のイケメンスケーターへの憧れが強かったと思う。
テレビで見ていても観客席はいっぱいで、
いわゆるスケオタが当時から海外選手が日本へ来るたび、
まるでハリウッド俳優を追いかけるように
海外選手を追いかけまわしていたようだ。
自分も西洋コンプレックスがあったので、
海外男子選手のルックスに惹かれて男子フィギュアを見るようになっていた。
ジョニー・ウィアーやジェフリー・バトルなど、
美少年や美青年スケーターが日本で大人気だった。
日本のスケオタは面食いで(当然だと思うが)ミーハーで、
当時から男子スケーターをアイドルのような感じで追いかけていたと思う。
当時のフィギュア男子は海外選手が人気だったのだ。
男子スケーターはルックスの良い人が(当然ながら)人気者だった。
アレクサンドル・アプトとかね…(大成しなかったが…)
日本で高橋大輔が出て来た時は、
あの時は日本男子に初めてイケメンが現れた、と思ったものだ。
高橋はトリノシーズンで初めて知った。
エキシビションの「ロクサーヌ」が大人気で、
その演技力と華やかさは目を引いた。
「オペラ座の怪人」「ヒップホップスワン」などに熱中した。
高橋は日本人男子選手で初めて人気スターになったスケーターだった。
けれどもルックスは良かったかもしれないが、
自分の好みでないことにやがて気がついた。
顔が濃すぎるし、演技もくどくなっていった。
バンクーバーのあとは、
高橋の演技を見るといつも上手いな、と思っていたものの、
どこか冷静で冷めていった。
ソチシーズンの全日本で5位だったにもかかわらず、
五輪代表に選ばれた時は、
高橋には華があるからよかったのでは、と思いつつ、
お情けで出してもらえたな、とも考えていたりしたのだ。
それでもずっと高橋の演技はある種の指標になっていた。
それだけに今は残念である…。
羽生結弦が出て来た時は、ジャンプは素晴らしくきれいだが、
全体的に危なっかしく、とても天才とは思えなかった。
天才とはプルシェンコのような人を言うのだと思っていたからだ。
それでも鮮烈に覚えているのは、それだけ深く印象に残ったのだろう。
デビュー2シーズン目の「旧ロミジュリ」には目を見張った。
衣装もよく似合っていたし、魅力があった。
とくにニースワールドで銅メダルを獲得した
「伝説のニース」の演技に夢中になった。
何度も録画を見返して、その演技を見続けた。
キャンデロロ以来のことだ。
17歳という若さに任せた、情熱の迸る演技に心が揺さぶられ、魅了された。
その時の1位、2位の選手はまったく覚えていないが
(1位パトリック、2位高橋だった)、
羽生の旧ロミジュリだけが今でも強烈に記憶にある。
まだ若い選手だったので、
それでもソチオリンピックの時、それ以降は、
ミーハー的な興味というより、
スケーターとして実力のある若い選手、という見方をしていた。
中国杯で衝突事故があっても試合に出た時は、
バカじゃないのか、なんでオーサーは止めないのか、
くらいに茶の間のテレビの前で思っていた。
羽生に心底、心を動かされたのは
「ホープ・アンド・レガシー」のシーズンだった。
4回転ループを含む4度の4回転に挑戦をすると知った時、
とても無理だと思っていた。
そして思ったとおり、シーズン中、なかなか成功することがなかった。
しかしとうとうヘルシンキ・ワールドでノーミスした…
どんなに失敗を繰り返しても諦めず、挑み続けた羽生に心から脱帽した。
そしてヘルシンキでの「ホープ・アンド・レガシー」の美しさ。
エキシビション「ノッテステラータ」の美しさ。
その演技に酔い痴れた。
ひらひらした衣装をいまどき臆せず着続けていることも、よかった。
そのような衣装が似合うことにもやっと、気がついた。
かつて、男子フィギュアでひらひらした衣装は、
気持ちが悪いと思っていたのに、羽生は日本人でいながら着こなしていた。
気がつけば、羽生の美しさにどっぷりと浸っていた。
気がつけば、羽生は世界的な名声を獲得し、
自分が想像もつかなかったほどの大きな存在になっていた。
フィギュアスケートという範疇を超えた存在になった。
男子フィギュアスケーターにはいろんなタイプがあるし、
あっていいと思うけど、
容姿も含めて今は、羽生結弦が自分の理想になってる。。
羽生結弦に集中して見続けて来たからだ。
出来れば彼の物語を、これからも見たいと思っている。
羽生結弦展2022
https://artexhibition.jp/topics/news/20220318-AEJ674877/
https://artexhibition.jp/topics/news/20220329-AEJ735066/
【羽生結弦展2022】オリジナルグッズ情報のまとめページ
「羽生結弦展2022」が完全予約制であることを、残念に思う人がいるようだ。
確かにコロナ禍だから仕方がないのかもしれないが、
普通の美術展でも事前予約制を取っていても、
入りによって、飛び込みで入れる展覧会がほとんどだ。
デパートで開かれる展示会だから、4年前のように、
買い物ついでにふらりと入れるようなものでもいいのに…。
事前予約制だと、それを知っている人しか入れなくて、
他の人をシャットアウトしているように思われる。
敷居が高すぎて…。
せっかくなのだから、
確かにもっと開かれた展示会になってほしいというのが本音である
キスクラはもうすぐ再発売
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