宗教の辛気臭い話になるが、
宗祖・親鸞聖人の生誕850年と立教開宗800年を記念して、
本山の東本願寺で約1ヶ月にわたり(3月25日~4月29日)、
慶讃法要(きょうさんほうよう)という法要が営まれていた。
ウチも真宗大谷派なので一度は行かなければと思い、
ほんの少しだけ覗いてみることにした。
父も母も親鸞聖人を篤く信仰していて信心深い人だったので、
私のように不信心な者をひどく怒っているだろう。
せめて法要中に行ってみなければとは思っていたのだが…
結局法話を聞きに行った日のお勤めはもう最後の最後で、
ほんの5分ほどしか聞けなかった(>_<)。
何をしているやら…。
法要中は日本各地から観光バス(?)が本山の前に
ずらりと並んでいて壮観だった。
地方から本山へこの記念の法要のため、
お参りに来る門徒さんたちを乗せて来たバスだった。
本山の前には記念の印の5色の旗がずらりとはためいていた。
そして慶讃法要のスケジュールを書いた看板がいくつも並んでいる。
親鸞聖人750年御遠忌の時は東日本大震災の直後で、
行事が大幅に縮小され、思うような法要が出来なかったことを思えば、
今回は大々的で大規模なもののようだった。
同時期に京都国立博物館で「親鸞展」を開催していたし、
南座では五木寛之原作「若き日の親鸞」という芝居を1ヶ月間、
上演していた。
750年御遠忌が満足に出来なかった分、
今回こそはと本山も気合を入れたのだろう。
御影堂門を入ると正面に舞台が作られていて、
その両隣に巨大な火焔太鼓が設置されていた。
この舞台できっと舞が行われたのだろう。
御影堂門をくぐる時、両端には池坊の大きな生け花が置かれていた。
普段は見られない、華やかさだ。
慶事だからだろう。
御影堂は大きすぎてカメラ内に全部収まらない(;^_^A
法要の期間中、境内の北側にある、
参拝接待所ギャラリーという所で特別展示があった。
画家・山口晃による五木寛之作「親鸞」の挿絵と、
漫画家・井上雄彦が描いた屏風絵「親鸞」が
展示されているというのをどこかで聞いて、
それを見たくてギャラリーへ行ってみた。
両方とも以前にも見たことがあるが、
もう一度見たいと思ったのだ。
山口晃の絵はとても好きだし、
井上雄彦の「親鸞図屏風」は前に見た時、その迫力に圧倒されたからだ。
参拝接待所を入って廊下を渡り、ギャラリーに向かう廊下に
切り絵作家による切り絵の「南無阿弥陀仏」の
名号本尊などが展示されていた。
地下に行くと、
山口晃の「親鸞」挿絵の原画が壁一面に展示されていた。
こちらは撮影禁止なので写真には撮ることは出来なかったが…。
ただギャラリーの案内の人が、展示を見ていた私のそばに来て、
いろいろ教えてくれた。
見ている者は私一人だったので、説明をしたかったのだろう(笑)
その人によるとおかしくて笑いたくなるような絵もあれば、
しごく真面目な絵もあり、そのギャップがすごいと。
自分も山口氏の絵は基礎がしっかりしている上での
崩し方だと思っているので、その人といろいろと話した。
以前、ZEMBIというギャラリーで撮影自由だった時に
撮った山口晃氏の親鸞の挿絵↓
さらに地下2階には、
井上雄彦の屏風絵の力作「親鸞」が展示されていた。
六曲一双の墨一色で描かれた屏風絵で、
右隻は民衆と共に川の浅瀬に入る親鸞、
左隻には一人で座り瞑想しているかのような親鸞が描かれている。
井上雄彦という人は知らなかったが
「スラムダンク」という漫画を描いた人だという。
YouTubeに動画が上がっていたので─
バガボンドの井上雄彦氏が描く「親鸞」
https://youtu.be/XbY3Isz0BBQ
惑う民衆と、何かを決意したような
比較的若い親鸞の厳しい表情が圧倒的な迫力で迫って来る。
親鸞の顔は想像で描いているはずだが、
あたかもこういう人だっただろうと思わせるような、
ただならぬ雰囲気を纏っていて、
決意に満ちた迫力ある表情に背筋が伸びるような思いがした。
この人があの教行信証を書いたのだ、という説得力があった。
この展示は無料だったが、4月29日までだったので
もう見られないのと撮影禁止だったのが残念だ。
有料でもいいから写真撮影が出来たら良かったのだが。
本山では今も五色旗がはためていてる。
様々な行事が続いた東本願寺だが今は落ち着いている。
すぐ近くにあり、真宗大谷派の門徒であるのに、
行事の間、満足に参ることが出来なかったことを後悔している。
こんなチャンスは滅多にないことだったのに。
つくづく不信心だなと反省…。
父よ母よ、ごめん
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宗祖・親鸞聖人の生誕850年と立教開宗800年を記念して、
本山の東本願寺で約1ヶ月にわたり(3月25日~4月29日)、
慶讃法要(きょうさんほうよう)という法要が営まれていた。
ウチも真宗大谷派なので一度は行かなければと思い、
ほんの少しだけ覗いてみることにした。
父も母も親鸞聖人を篤く信仰していて信心深い人だったので、
私のように不信心な者をひどく怒っているだろう。
せめて法要中に行ってみなければとは思っていたのだが…
結局法話を聞きに行った日のお勤めはもう最後の最後で、
ほんの5分ほどしか聞けなかった(>_<)。
何をしているやら…。
法要中は日本各地から観光バス(?)が本山の前に
ずらりと並んでいて壮観だった。
地方から本山へこの記念の法要のため、
お参りに来る門徒さんたちを乗せて来たバスだった。
本山の前には記念の印の5色の旗がずらりとはためいていた。
そして慶讃法要のスケジュールを書いた看板がいくつも並んでいる。
親鸞聖人750年御遠忌の時は東日本大震災の直後で、
行事が大幅に縮小され、思うような法要が出来なかったことを思えば、
今回は大々的で大規模なもののようだった。
同時期に京都国立博物館で「親鸞展」を開催していたし、
南座では五木寛之原作「若き日の親鸞」という芝居を1ヶ月間、
上演していた。
750年御遠忌が満足に出来なかった分、
今回こそはと本山も気合を入れたのだろう。
御影堂門を入ると正面に舞台が作られていて、
その両隣に巨大な火焔太鼓が設置されていた。
この舞台できっと舞が行われたのだろう。
御影堂門をくぐる時、両端には池坊の大きな生け花が置かれていた。
普段は見られない、華やかさだ。
慶事だからだろう。
御影堂は大きすぎてカメラ内に全部収まらない(;^_^A
法要の期間中、境内の北側にある、
参拝接待所ギャラリーという所で特別展示があった。
画家・山口晃による五木寛之作「親鸞」の挿絵と、
漫画家・井上雄彦が描いた屏風絵「親鸞」が
展示されているというのをどこかで聞いて、
それを見たくてギャラリーへ行ってみた。
両方とも以前にも見たことがあるが、
もう一度見たいと思ったのだ。
山口晃の絵はとても好きだし、
井上雄彦の「親鸞図屏風」は前に見た時、その迫力に圧倒されたからだ。
参拝接待所を入って廊下を渡り、ギャラリーに向かう廊下に
切り絵作家による切り絵の「南無阿弥陀仏」の
名号本尊などが展示されていた。
地下に行くと、
山口晃の「親鸞」挿絵の原画が壁一面に展示されていた。
こちらは撮影禁止なので写真には撮ることは出来なかったが…。
ただギャラリーの案内の人が、展示を見ていた私のそばに来て、
いろいろ教えてくれた。
見ている者は私一人だったので、説明をしたかったのだろう(笑)
その人によるとおかしくて笑いたくなるような絵もあれば、
しごく真面目な絵もあり、そのギャップがすごいと。
自分も山口氏の絵は基礎がしっかりしている上での
崩し方だと思っているので、その人といろいろと話した。
以前、ZEMBIというギャラリーで撮影自由だった時に
撮った山口晃氏の親鸞の挿絵↓
さらに地下2階には、
井上雄彦の屏風絵の力作「親鸞」が展示されていた。
六曲一双の墨一色で描かれた屏風絵で、
右隻は民衆と共に川の浅瀬に入る親鸞、
左隻には一人で座り瞑想しているかのような親鸞が描かれている。
井上雄彦という人は知らなかったが
「スラムダンク」という漫画を描いた人だという。
YouTubeに動画が上がっていたので─
バガボンドの井上雄彦氏が描く「親鸞」
https://youtu.be/XbY3Isz0BBQ
惑う民衆と、何かを決意したような
比較的若い親鸞の厳しい表情が圧倒的な迫力で迫って来る。
親鸞の顔は想像で描いているはずだが、
あたかもこういう人だっただろうと思わせるような、
ただならぬ雰囲気を纏っていて、
決意に満ちた迫力ある表情に背筋が伸びるような思いがした。
この人があの教行信証を書いたのだ、という説得力があった。
この展示は無料だったが、4月29日までだったので
もう見られないのと撮影禁止だったのが残念だ。
有料でもいいから写真撮影が出来たら良かったのだが。
本山では今も五色旗がはためていてる。
様々な行事が続いた東本願寺だが今は落ち着いている。
すぐ近くにあり、真宗大谷派の門徒であるのに、
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こんなチャンスは滅多にないことだったのに。
つくづく不信心だなと反省…。
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