伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

洛中洛外図屏風

2015年03月16日 | 展覧会・絵
京都文化博物館で開かれている、
洛中洛外図屏風の展覧会へ行って来た。
重要文化財の、舟木本(岩佐又兵衛が描いたとされる)や
歴博甲本が出品されるとあって、そそくさと行って来たのだ。

http://www.bunpaku.or.jp/

体調がもう一つなのでざっと見まわしただけだったが、
洛中洛外図というのは山ほど描かれており、
そのうち定型が出来て来て、
どれも似たような図柄が描かれてくるようになったことがよくわかる展示だった。

舟木本は思っていたよりも画面全体が暗く、
その中で方広寺大仏殿が巨大に描かれ、
左隻には二条城がそれと対をなすように描かれ、
当時の面影をしのばせる。

こんにち、方広寺大仏殿は影も形もなく、
跡地には国立博物館が建っている。
祭の様子も描かれ、鴨川と、鴨川に架かる橋も描かれていた。

こらえ性がなくて、細部までじっくりと眺めることはなかったが、
とにかく重文の舟木本を見た、という事実で満足する。


あとは金の雲に覆われた歴博甲本
(入れ替えがあって、後期は歴博乙本になるという)
の豪華さに目を奪われた。
前期と後期で入れ替えがあり、舟木本は前期のみの展示らしいので、
もたもたしている暇はないということで、早くに行ってみたのだ。

先ほども言ったが、
室町時代くらいから江戸末期くらいまで描かれ続けた洛中洛外図だが、
だんだん定型というものが出て来て、二条城、方広寺大仏殿、
そして祇園祭などが定型として描かれるようになる。
どれを見ても祇園祭の山鉾が描かれており、
祇園祭好きとしてはうれしい。
もう少し時期が夏に近ければより一層ムードが出たのになあと思う。


狩野永徳の国宝の洛中洛外図屏風は、
複製がかざってあった。
やはり見入ってしまう。
まあともあれ
これほどの洛中洛外図が沢山見られることもあまりないかもしれないので、
結構満足した。

なお、後期には狩野永徳の描いた、
近年見つかった洛外図屏風が展示されるそうだ。
見たかったが、
一度国立博物館で見たことがあるのでまあいいかと、
後期は行かないことにした。




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