ちょうど一年前の今日、俺は前の不動産会社に就職しました。
宅地建物取引主任者と管理業務主任者という、
2つ持っていれば不動産会社はどこでも欲しがると言われる資格を
前年に取得してからの就活だったけれど、
3ヶ月くらい不動産仲介・管理の求人に応募してもあまり相手にしてもらえず、
落ち込んでいた中での採用だったのでとても喜んでいました。
出社するまでは…。
求人情報を見た段階で、リーマンショックの真っ只中にもかかわらず、
15人くらいの会社で採用人数が5人だったりしたので怪しい部分はあったけれど、
当時の俺はそこまで気にしていませんでした。
初出勤の日には、俺以外にもおとなしそうな女性のK旗さんと、
後に一緒に会社を辞めることになるT橋さんに、
その日の内に辞めてしまうことになる若い男性が入社していました。
事務を担当するK旗さん以外の男3人は、
会社や仕事の説明もほとんど無いまま印刷機でチラシを4千枚刷らされて、
それを全て分譲マンションに撒いて来いと言われました。
面接時には、自分の車が無い俺は社用車を使わせてもらえるという話だったのだけど、
2日前に入社していた人も車を持っていなかったので、
急遽今まで乗ったことの無い原付バイクで回る羽目になりました。
このチラシを撒いた後にどうなっていくのかも分からないまま出発したけれど、
札幌市内の分譲マンションで就業時間内に4千枚全てを撒くには、
よっぽど効率の良いルートを選ばなければ難しい上に、
多くのマンションでは管理人に断られてしまうので早くも心が折れかかることに…。
どこに行けば良いのかも決まっていないので土地勘のある西区に行ったところ、
2日前に入社していた人と場所が被って変更を余儀なくされたりして、
19時頃になっても半分がやっとでした。
原付の運転の説明も1分程度で済まされ、
実際にチラシを撒きながら公道を走って練習していたので、
途中に何度か死を近くに感じたりも…。
原付の運転で二段階右折というのがあるのも、走っている途中で思い出しました。
そして、この時期の札幌にスーツとコートだけで原付に乗るのはとても寒く、
心も体も完全に冷え切ってしまいました…。
一度会社に戻った俺は、この会社に入った人のほとんどが長く続かず、
入れ替わりが激しいらしいことをウワサで聞きました。
それでも、入社した初日に与えられた仕事は終わらせたいという意地で、
その日は残ったチラシを全て撒きながら原付で家に帰りました。
家に帰った俺は、この会社はダメだというのが初日で分かってしまったことで、
すでに絶望感でいっぱいでした…。
次の日に、早くも一人が辞めたことを知ったのだけど、
今思えばそいつの選択が一番正しかったと思う!
本当の地獄はこれからだったのだから…。
宅地建物取引主任者と管理業務主任者という、
2つ持っていれば不動産会社はどこでも欲しがると言われる資格を
前年に取得してからの就活だったけれど、
3ヶ月くらい不動産仲介・管理の求人に応募してもあまり相手にしてもらえず、
落ち込んでいた中での採用だったのでとても喜んでいました。
出社するまでは…。
求人情報を見た段階で、リーマンショックの真っ只中にもかかわらず、
15人くらいの会社で採用人数が5人だったりしたので怪しい部分はあったけれど、
当時の俺はそこまで気にしていませんでした。
初出勤の日には、俺以外にもおとなしそうな女性のK旗さんと、
後に一緒に会社を辞めることになるT橋さんに、
その日の内に辞めてしまうことになる若い男性が入社していました。
事務を担当するK旗さん以外の男3人は、
会社や仕事の説明もほとんど無いまま印刷機でチラシを4千枚刷らされて、
それを全て分譲マンションに撒いて来いと言われました。
面接時には、自分の車が無い俺は社用車を使わせてもらえるという話だったのだけど、
2日前に入社していた人も車を持っていなかったので、
急遽今まで乗ったことの無い原付バイクで回る羽目になりました。
このチラシを撒いた後にどうなっていくのかも分からないまま出発したけれど、
札幌市内の分譲マンションで就業時間内に4千枚全てを撒くには、
よっぽど効率の良いルートを選ばなければ難しい上に、
多くのマンションでは管理人に断られてしまうので早くも心が折れかかることに…。
どこに行けば良いのかも決まっていないので土地勘のある西区に行ったところ、
2日前に入社していた人と場所が被って変更を余儀なくされたりして、
19時頃になっても半分がやっとでした。
原付の運転の説明も1分程度で済まされ、
実際にチラシを撒きながら公道を走って練習していたので、
途中に何度か死を近くに感じたりも…。
原付の運転で二段階右折というのがあるのも、走っている途中で思い出しました。
そして、この時期の札幌にスーツとコートだけで原付に乗るのはとても寒く、
心も体も完全に冷え切ってしまいました…。
一度会社に戻った俺は、この会社に入った人のほとんどが長く続かず、
入れ替わりが激しいらしいことをウワサで聞きました。
それでも、入社した初日に与えられた仕事は終わらせたいという意地で、
その日は残ったチラシを全て撒きながら原付で家に帰りました。
家に帰った俺は、この会社はダメだというのが初日で分かってしまったことで、
すでに絶望感でいっぱいでした…。
次の日に、早くも一人が辞めたことを知ったのだけど、
今思えばそいつの選択が一番正しかったと思う!
本当の地獄はこれからだったのだから…。