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goo何気無い日々が心地よい安寧

何気無い日々が続く様に。生きていく事の大変さがカナン。ある種空気の様な存在になりたいもの。

👫+…三室戸寺🌺 230501

2023-05-01 21:56:00 | 📖 日記
🚶…右岸堤防道…太閤堤跡公園👫…宇治橋東詰:待合せ…朝霧通…橋寺放生院🙏📕↩️…京都宇治線…カゲロウの道…みむろみち…三室戸寺🙏📕🌺☕️…みむろみち…京都宇治線…宇治橋…宇治淀線…JR宇治西:散会…☂️宇治橋通:🍱🍖…宇治橋…右岸堤防道…>
🚶12512歩2kg11F

🌥️☂️:終盤☂️降り出す。
夫婦で花見が急遽,妻友人と一緒に参拝と花見。
チョイ遅く参拝で慌しく花見と喫茶を。

三室戸寺:ツツジを楽しむ,抹茶🍨,🍬















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老化を食い止める70歳からの栄養学とは|医師が教える「低栄養」と「フレイル」を防ぐ食事法 2023/05

2023-05-01 00:44:34 | 健康関連

老化を食い止める70歳からの栄養学とは|医師が教える「低栄養」と「フレイル」を防ぐ食事法
  サライ より 230501  文/印南敦史


 加齢に伴って体の力は弱くなるため、少なからず体の、そして心の働きは弱まっていくことになるだろう。

 一般的に低栄養、あるいは筋力や活動量が低下するそんな状態をフレイル(虚弱)と呼ぶ。では、フレイルに陥ることなく元気で過ごし続けるためにはどうしたらいいのだろうか?

『老化を「栄養」で食い止める 70歳からの栄養学』(平澤精一 著、アスコム)の著者によれば、大切なのは“70歳からの体になにが必要であるかをきちんと知ること”なのだそうだ。

 とくに、タンパク質、ミネラル、抗酸化物質を補充したり、70歳からの体に合わせて生活習慣を見なおしたりすることによって、健康寿命を伸ばすことができるというのである。

 タンパク質は、皮膚や毛髪、骨や歯、筋肉や内臓、血管、免疫細胞、酵素など、あらゆる細胞や物質の材料になります。
 そのため、タンパク質が不足すると、新陳代謝が滞り、肌、髪、骨、歯、血管などの状態、内臓の働きなどが悪くなり、筋肉も衰えて運動量が減ります。
 また、免疫細胞や抗酸化酵素なども正しく機能しなくなります。(本書10〜11ページより)

 その結果、病気にかかりやすくなり、太りやすくなり、疲れやすくもなるなど、体にさまざまな症状が表れるわけだ。

 また当然ながら、食生活にも配慮する必要がありそうだ。具体的にいえば、70歳からの健康を考えた場合、「朝食を豪華にし、夕食を質素にする」ことこそが理想的だと著者はいうのである。

 年齢が上がれば上がるほど、栄養は不足しがちになる。なかでも高齢者に不足しがちな栄養素が、タンパク質、食物繊維、カルシウムやマグネシウムなどの各種ミネラル、各種ビタミンなのだそうだ。

 このうち、タンパク質は皮膚や毛髪、筋肉や内臓、免疫細胞、酵素、ホルモンなど、あらゆる細胞や物質の材料になりますが、タンパク質を豊富に含む肉や魚などは、「硬いから」「食べにくいから」「胃にもたれるから」といった理由で敬遠されがちです。(本書184ページより)
 とはいえタンパク質が不足すれば、免疫細胞や抗酸化酵素、ホルモンなどが正しく機能しなくなり、体の不調や病気が起こりやすくなる。
 またタンパク質が不足して新陳代謝が滞り、肌や髪の状態、内臓の働きなどが悪くなると、「体の状態がよくないから動きたくない」という気持ちになってしまうだろう。

 だが筋肉は使わなければ衰えていくので、運動量が減ればますます筋肉が落ちるという悪循環が生まれ、それがフレイルを招いてしまうことも考えられる。

 食物繊維は、人間の消化酵素で分解されずに大腸まで達する食品成分のことで、排便をスムーズにし腸内環境を整えるほか、血糖値の上昇を緩やかにする、
 血液中のコレステロールの濃度を低下させるといった働きがあり、健康の維持には欠かせません。(本書185ページより)
 そんな食物繊維は穀類、野菜、果物、海藻、キノコ、豆類などの植物性食品に多く含まれるが、しっかり噛まないと食べにくいものが多いのも事実。
 そのため、咀嚼機能が低下している高齢者にはやはり敬遠されがちであるようだ。

 カルシウムは、乳製品や小魚、葉物野菜、海藻、大豆などに多く含まれ、骨や歯の材料となるミネラルであり、骨や歯の形成やホルモンの分泌、血液凝固などに関わっています。(本書163ページより)
 年齢を重ねると腎臓の働きが衰え、尿として排泄されてしまうカルシウムが増える一方、骨吸収を抑制するエストロゲンやテストステロンの分泌量が減ってしまうため、どうしてもカルシウム不足になりやすい。
 いうまでもなくカルシウム不足は骨粗しょう症の原因となり、骨折のリスクが高まるので危険だ。

 そしてもうひとつ、現代日本人に不足気味なミネラルが、アーモンドや魚介類、海藻、野菜、豆類などに多く含まれるマグネシウム。骨や筋肉、脳、神経などに存在し、カルシウム同様、骨や歯の形成に必要なミネラルであり、心臓や血管の機能を正常に保つ働きをしている。
 マグネシウムは未精白の食べものに多く含まれており、玄米100gに含まれるマグネシウムは、およそ110mgですが、白米100gには23mg、食パンには20〜22mgしか含まれていません。
 現代の日本人がマグネシウム不足に陥りやすいのは、主食が玄米から白米やパンに変化したせいであるともいわれています。(本書165ページより)
 またマグネシウムが不足すると、高血圧や狭心症、心筋梗塞などのリスクが高まるといわれており、カルシウムに対してマグネシウムの摂取量が少ないと、心疾患による死亡率が高くなるとの研究結果もあるようだ。

 いずれにしてもこれらの栄養が不足すると
・筋肉量や筋力,体力が低下し,疲れ易くなる
・骨密度が低下する
・肌や髪の状態が悪くなる
・けがや傷が治りにくくなる
・風邪などの感染症にかかりやすく,治りにくくなる
・意欲や認知能力が低下する
 (本書186ページより)
 といったことが起こりやすく、フレイル状態になるリスクも高くなる。
 そのため、できるだけしっかり栄養を摂る必要があるが、必要なエネルギーは夕食ではなく、朝食や昼食で摂るようにしてほしいと著者は述べている。

そうすることで、
・脂肪がつきにくく、分解されやすくなる
・体内時計のずれがリセットされ、心身の調子が良くなる
・睡眠の質が向上し、健康を維持できる
・夜間頻尿の改善につながる
(本書186〜187ページより)

 など、多くのメリットが得られるという。夕食を控えめにするべきだという意見を聞くこと。
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「かかと落とし」で血糖値が下がる…なぜ? 2023/05

2023-05-01 00:38:43 | 健康関連

「かかと落とし」で血糖値が下がる…なぜ?糖尿病専門医が教える、血糖値を下げる「ゆるい」運動のコツ
 ヨガジャーナルオンライン編集部 より 230501

 しっかりとした運動をしないと脂肪が減ったり、血糖値に影響はないのでは?そう思う方も多いと思います。
 以前は20分以上の運動をしないと体脂肪は燃焼しないと言われていました。
 しかし最近の研究では、30分の運動でも10分×3の運動でも消費される体脂肪の量は同じであることが分かってきました。
 ということは、有酸素運動を行うまとまった時間が取れなくても「小間切れ運動」で血糖値を下げることは出来ますし、体脂肪を減らす効果もあります。
 自身も1型糖尿病歴30年という内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんの著書『血糖値を自力で下げるやり方大全』(フォレスト出版)から、血糖値を下げる運動についてご紹介します。

⚫︎運動で血糖値が下がる仕組み
 筋肉の細胞の中にあるグルコース輸送体というタンパク質が、糖を取り込んでくれる立役者です。有酸素運動も無酸素運動も、またはストレッチなどの筋肉への刺激によっても、筋肉の細胞内にあるグルコース輸送体が細胞の表面へ移動して、血中のぶどう糖を細胞内に取り込み血糖値が下がります。
 このグルコース輸送体による血糖値の改善は、運動後すぐに効果をあらわします。

⚫︎隙間時間でゆる〜い運動を
 前述の通り,30分続けて運動が出来なくても,朝の通勤時10分,昼休み10分,帰宅時10分歩いても30分歩いたのと同じ効果があります。
 10分歩けなくても、通勤時に階段を使って移動するのもOK。
 階段を上るのがキツい場合は、下りだけでも階段を使う、これも立派な運動です。
 階段を使うだけでも効果が。

⚫︎かかと落としがおすすめ!
 糖尿病に効果的と言われているのが、「かかと落とし」。
 これはかかとを上げて下にストンと落とす動きです。
 骨への刺激で、骨の細胞から分泌されるオステオカルシンがインスリンの分泌を促進させるという効果があります。
 かかとを落とすだけでもインスリンの分泌を促し血糖値を抑えてくれるのであれば、階段を下りるだけでも効果が得られるのも納得出来ますね。

 運動したくても忙しい人や休みの日には休養で精一杯でも、改めて運動を頑張らなくても大丈夫です。
 通勤時間やお買い物の時、料理をしながらなど、ストレッチや軽い筋トレでも自分がやりやすいものを選択してやってみましょう。



📗『血糖値を自力で下げるやり方大全』市原由美江・著(フォレスト出版)
医師(内科・糖尿病専門医)・医学博士。1982年生まれ。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医になる。
 病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のため患者会や企業での講演活動を行っている。
 2009年山口大学医学部医学科卒。独立行政法人国立病院機構関門医療センターにて初期研修を経て、2011年東京女子医科大学糖尿病センター糖尿病代謝内科勤務、2016年横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック入所、2018年同クリニック副院長に就任。医師と患者の両方の立場から、患者様の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。

⚫︎ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
構成/桑澤仁美
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「死んだあとのことは知ったことではない 2023/05

2023-05-01 00:36:49 | 気になる モノ・コト


「死んだあとのことは知ったことではない」養老孟司さんが"終活"は無意味ではた迷惑な行為だと断言するワケ
 プレジデントOnline より230501  養老 孟司


 死ぬ前に物などを整理する「終活」が流行っている。
 自分の死後のことを考えて迷惑がかからないように準備をすることは本当に必要なのか。
 解剖学者の養老孟司さんは「僕は終活は意味がないと思っています。死という自分ではどうにもできないことに対して、自分でどうにかしようと思うのは不健全です」という──。(第3回/全3回)
※本稿は、養老孟司、中川恵一『養老先生、再び病院へ行く』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。

⚫︎「終活」は無意味…
 死ぬ前に物などを処分して整理する「終活」が流行っていますが、僕はこれも意味がないと思っています。
 死という自分ではどうにもできないことに対して、自分でどうにかしようと思うのは不健全です。

 生まれたときも、気付いたら生まれていたわけです。予定も予想もしていなかったことです。死も「気が付いたら死んでいる」でよいのではないでしょうか。
 しかも死んでいることに自分が気付くことはありません。

 僕もこれだけ虫の標本を持っていますから,「死んだらどうするんだ?」と訊かれます。そんなことは知ったことではありません。

 今は箱根の別荘に保管していますが、ここも富士山が噴火したら一発で終わりです。
 コレクションなど、一生懸命貯め込んでも、何かのきっかけで無に帰してしまうこともあるわけです。すべては諸行無常です。

⚫︎世の習いは何事も順送り
 いろんな物を貯めこんで死ぬのは、残された家族に迷惑をかけるなどと言われます。
 でも僕はまったく問題ないと思います。

 何事も順送りです。残された者は大変だけど、そういうことが順送りに繰り返されます。それが人生というものでしょう。

 逆に物を整理して死に際をきちんとしようとするのは、僕ははた迷惑な行為だと思います。「死んだ後も自分の思うとおりに世界を動かすつもりなのか?」と。
 しかも、その世界は自分では見ることができないのです。

 人が亡くなって、残された家族とか親族がいろいろもめるのは、後の人の教育だと思っていればよいのです。

⚫︎虫の標本づくりが一段落するまでは生きていよう
 長生きはしようと思っていませんが、「今やっている虫の標本づくりが一段落するまでは生きていよう」とぼんやり思っています。
 といっても,いつ片付くかわかりませんが。

 標本づくりに終わりはありませんが、ある分野については終わりにするとか、そういうことをやっておかないと申し訳ないという気持ちはあるのです。

 例えば人からいろんな標本をいただいているので、それだけは片付けておきたいと2〜3年前から思っています。
 それでも虫の標本はどんどん増えるので整理しきれません。
 頭の中で自分なりの整理はついていますが、それを実際に行うとなると、時間がぜんぜん足りません。
 それこそ死んでいる暇がないのです。

⚫︎「虫の日」に虫の法要を行う
 6月4日は「虫の日」です。数年前から、この日に鎌倉の建長寺で虫の法要を行うようになりました。
 僕は虫の標本をつくっていますから、これまでに何万匹もの虫を殺しています。
 その供養という意味合いで始めました。

 ほとんどの人は自分が虫を殺しているという意識はないでしょう。でもゴキブリやハエを見つけたら、殺虫剤をシューッて平気でやっています。
 8畳間の部屋に1回シューッとやると、24時間虫がゼロになるという強力な殺虫剤もありますし、最近、新聞を見たら、1年間は大丈夫という殺虫剤の広告も出ていました。

 高速道路を走る車に虫がぶつかると、その虫は死んでしまいます。それでどのくらいの虫が死ぬのか計算した人がいますが、車1台が廃車になるまでに何千万匹もの虫が殺されているそうです。
 誰でも、アリのような小さい虫を年中踏みつけていますし、それをもって生命尊重とか言われても、僕は聞くつもりはありません。

⚫︎東大の解剖体慰霊祭
 虫の法要を行っているのは、そんな理由ではなく、なんとなく自分で勝手に考えてやっているだけのことです。
 法要を始めたら、東大医学部で解剖体の慰霊祭というのを毎年ずっとやっていたことを思い出しました。
 解剖されるのは亡くなった人ですが、解剖するということは、必ず解剖される人がいます。

 病院では病理解剖を行いますし、法理の解剖もあります。亡くなった人を解剖するというのは、医学部ではごく普通に行われていることです。
 僕も長年、解剖をやってきました。

 解剖というのは、亡くなった人の体にメスを入れてバラバラにします。つまり人の体に何らかの危害を加えているわけです。その気持ちは解剖している僕らにも残ります。
 東大医学部の解剖学教室に勤務していたときは、「僕らはよくないことをしているのではないか?」と、勝手に思っていました。
 そんな、ちょっと申し訳ないという気持ちから、年に1度、解剖体の慰霊祭が行われていたのだと思います。

⚫︎「供養」をする日本人の精神性
 解剖する人は、わかりやすく言うと加害者です。それに対して、解剖されている人は被害者です。
 慰霊祭は僕たち加害者たちの気持ちを和らげるために行われているのだと思います。

 ただ、こうした行為が、世界中の人に通じるかどうかはわかりません。
 ケンタッキー・フライド・チキンは世界中に店舗がある多国籍企業ですが、その中で年に1回、鶏の供養を行っているのは、日本の
他の国の人も鶏を殺して食べているわけですが、別に鶏を殺したとは考えていません。
 日本人だけが鶏を殺すということについて、どこか気持ちが悼んでいるのでしょう。文化の違いといえばそれまでですが、日本人は鶏を供養することでバランスがとれているのだと思います。

 日本人でも「そんなの迷信じゃないか?」とか、「なんかバカなことをしているんじゃないか?」と思う人もいるでしょう。
 だから誰でも理解できるように、気持ちのバランスをとるのは相当難しいと思います。

⚫︎医者は間違えると患者を殺す
 僕が医学生の頃、インターンで臨床を経験しました。当時は今よりもずっと乱暴な医療だったので、亡くなる患者さんをしょっちゅう診ていました。

 そこで学んだことは、医者は間違えると患者を殺すということです。
 僕はそういうことが非常に嫌だったので、自分が臨床医になることも嫌になってしまいました。

 でも僕のように人が死ぬのが嫌な人間ばかりだと、医者がいなくなってしまいます。
 だから患者さんが死ぬのは仕方がないことだと、どこかで吹っ切らないといけません。

そういう気持ちのバランスを保つ装置の1つとして、慰霊祭があるのではないかと思っています。

 虫塚を自分の墓にすることはできなかった
2015年、虫の法要を行っている鎌倉の建長寺のご厚意で、虫塚というものを建てさせていただきました。

 日本はおもしろい国で、筆塚のような塚をつくる風習があります。筆塚は長い間使って古くなった筆を供養する塚です。
 こういうことを世界の他の国の人に言っても、ほとんど理解してもらえません。

 建長寺の虫塚は、僕の後輩でもある建築家の隈研吾さんに頼んで設計してもらいました。普通は石の塔のようものを建てると思いますが、隈さんはジャングルジムみたいなユニークな形をした虫塚にしてくれました。

虫塚に自分自身が入ろうと思ったが…
『まる ありがとう』という本にも書きましたが、虫塚のような供養塔は、普通は自分が殺したものを慰霊することが目的です。
 だからこの虫塚には僕自身も入るつもりでした。また虫と関わりのある人なら誰でも入っていいことにしようと思っていました。
 その理由として、1947年に家制度が廃止されて、墓守りしない人が増えたことがあります。

 戦後、都市への一極集中が進んだために、田舎に放置された無縁墓が増えています。
建長寺は創建から760年以上の歴史があるので、これから先もお寺が続いていれば、虫塚も続くと思ったのです。

⚫︎墓は勝手につくってはいけない
 ところが、後でわかったことですが、墓を勝手につくってはいけないようです。
 墓地は墓地として管理しないと、後で動かしたりするときにもめるというのです。
 結論を言うと、虫塚を墓地にすることはできないということでした。

ほん養老孟司、中川恵一『養老先生、再び病院へ行く』(エクスナレッジ)
 僕の母は実家があった相模原に自分で墓を建てて、母方の祖父や祖母もそこに入っています。
 父は京都の知恩院と、実家のある福井県の墓地にそれぞれ分骨しています。
 もしかしたら、虫塚に少しだけ分骨するのはできるかもしれません。

 でも虫塚だけを墓にすることはできないので、どうするかはまだ考えていません。
 おそらく妻が決めるでしょう。何事も順送りですから。

 猫のまるを亡くして2年。その骨壺もまだ自宅に置いてあるのですが、どうするか決めていません。
 中川恵一さんから、「骨壺を見て毎日涙するのか?」と聞かれましたが、そんなことはありません。何事も諸行無常ですから。

まるの骨を庭に撒いちゃおうかとも思いましたが、この家もいつまで続くかわかりませんからね。

養老 孟司(ようろう・たけし)
解剖学者、東京大学名誉教授
1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士。解剖学者。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部教授を退官後は、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。京都国際マンガミュージアム名誉館長。89年、『 からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。著書に、毎日出版文化賞特別賞を受賞し、447万部のベストセラーとなった『 バカの壁』(新潮新書)のほか、『 唯脳論』(青土社・ちくま学芸文庫)、『 超バカの壁』『 「自分」の壁』『 遺言。』(以上、新潮新書)、伊集院光との共著『 世間とズレちゃうのはしょうがない』(PHP研究所)、『 子どもが心配』(PHP研究所)など多数。
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今の70代が「知的レベル」が高く「体が大きい」理由 高齢者医療に携わる精神科医の分析は? 2023/05

2023-05-01 00:23:36 | 生活編

今の70代が「知的レベル」が高く「体が大きい」理由 高齢者医療に携わる精神科医の分析は?
 AERA dot より 230501


 時代は令和になり、かつて見たような背の低く、背中の曲がったおじいさんやおばあさんはめっきりいなくなりました。70代以上の高齢者でも体はがっしりとした人が多く、脳も若々しいままだといいます。
 今の高齢者はなぜ健康で知的になれたのでしょうか。精神科医として30年以上高齢者医療の現場に携わる和田秀樹さんに解説してもらいました。(朝日新書『70代から「いいこと」ばかり起きる人』から一部抜粋、再編集しています)

*  *  *

■これまでの常識をくつがえす「ニューセブンティ」

 これまでの常識をくつがえす新しい動きが生まれています。

 そのひとつが、新しい高齢化社会づくりを目指す「未来ビジョン研究所」が提唱する、「ニューセブンティ」(新しい70代)というスローガンです。

 同研究所の所長で、元博報堂の阪本節郎さんは、「ニューセブンティ」について次のように語っています。「これまで70代といえば、老人、おじいさん・おばあさん、お年寄りが常識で、消費市場からも退場した人たちでした。ところが最近は、当研究所の調査から、そうした社会常識とはまったく異なる現在の70代が見えてきました」

 阪本所長のこの発見は、本書の問題意識ともぴたりと重なります。ここでは調査結果から、一部をご紹介しましょう。

〇「いまの自分は健康だ」と思う70代は68.2%

 70代に入ると病気がちになり、筋肉も脳の働きも衰えていく。そんなイメージを持っている人も多いでしょう。しかし実際には、約7割の人が「自分は健康だ」と考えています。

 年代別に見れば、40代が70.2%とやや高めですが、70代とたいして変わらないことがわかります。

 男女別では、男性66.6%に対し、女性70.7%。女性のほうが、やや高いという結果となりました。

〇「何歳になっても若々しい見た目の大人でありたい」と思う70代は80・7%

 こちらは見た目についての質問です。

 若い人のほうが、ファッション、メイク、美容、健康などに対する意識が高いと思われがちですが、じつは年をとった人のほうが高い意識を持っていることが、この結果から見えてきます。
 同じように、「何歳になっても若々しく、前向きな意識を保ち続ける大人でありたい」という、メンタル面の若さに関する質問でも、70代がほかの世代を圧倒し、1位となっています。

■今の70代と、30年前の70代はまったくの別もの

 意外な調査結果に、驚きの連続だった人も多いのではないでしょうか。いかに自分が、間違ったイメージを抱いていたか、改めてよく理解できたという人も多いと思います。

 しかしそもそも、いまの70代はかつての70代とくらべて、なぜ若々しいのでしょう? その理由は、大きく分けて二つあると思っています。

⚫︎ 一つめは「栄養状態の違い」です。
 かつて結核は、日本人の死因の第1位でした。しかし終戦を迎えてすぐに、結核患者は激減しています。いったい、どうしてなのでしょうか? 
 理由は、日本にやって来たアメリカ軍が、脱脂粉乳(スキムミルク)を配ったからだと私は考えています。脱脂粉乳には、豊富なタンパク質がふくまれています。それが、日本人の栄養状態を一気に改善させたのです。

「結核が減ったのは、BCGワクチンのおかげじゃないの?」
 そう思った人もいるかもしれません。しかし、日本人がBCGワクチンを打ち始めたのは、1950年代に入ってからです。BCGワクチンでは、終戦後すぐに結核が減った理由が説明できません。

 脱脂粉乳だけではありません。戦後になってから、肉、卵、乳製品といった食べものが、ひんぱんに食卓にのぼるようになりました。どれもタンパク質を豊富にふくんだものばかりです。
 いまの70代は、子どものころからこうしたものを食べて育っているので、栄養が行き届いていて、血管も丈夫です。それが、いまの70代の若々しさをつくっている、もっとも大きな要因です。

 街を歩いていてよく思うのですが、最近の高齢者はみんな身体が大きいと思いませんか? 私が子どものころよく見かけた、背の低いおじいさん、おばあさんはめっきりいなくなりました。

 1946年に連載が始まった「サザエさん」をみると、磯野波平は54歳、フネは50ン歳と、いまの感覚からすると、年齢よりかなり老けています。当時は栄養状態が悪く、男性でも身長160センチに満たない人が多く、老けるスピードも速かったのです。
 もうすぐ、高度経済成長期に子ども時代を過ごした人たちが、70代を迎えることになります。当然、いまの70代よりも、さらに栄養状態がよくなっているはずです。

 というわけで、これからの70代は、ますます若々しさに磨きがかかるのではないかと予想しています。

⚫︎二つめの理由は「知的レベルの違い」です。

 語弊があるかもしれませんが、戦前に生まれて皇国史観の教育を受けた人と、戦後に生まれて民主主義の教育を受けた人とでは、やはり違います。ものの見方や価値観も、違ってきて当然です。
 民主主義の教育を受け、大学進学率10%台の時代の競争を勝ち抜き、高度経済成長期を支えてきたいまの70代は、ほかの世代とくらべて意欲と能力が高いと、私は思っています。

 本もたくさん読むし、自分の頭でものごとを考える習慣もある。パソコンなど新しいことにも積極的にチャレンジする。そうした素地を持っているからこそ、脳が若々しいままでいられるのではないでしょうか。

 まとめておきましょう。

 栄養状態がよくなったことで、若々しい身体でいられるようになった。

 知的レベルが高くなったことで、若々しい脳でいられるようになった。

 この二つの側面から、いまの70代の若々しさの秘密が説明できるのではないかと考えています。
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