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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

葬儀の日

2007-12-08 | 戯言あれこれ
先日伯父が亡くなった。
6人兄弟の末っ子である私の父の一番上の兄で、享年86歳だった。
いとこ達は皆私が小学生の頃既に社会人だった為、彼等を伯父さんだと
思ってた程だ。(うちの両親は晩婚の上子供もすぐには出来なかったから
、余計に歳が離れている。)
自分の倍以上の歳の伯父の死に、80年も生きるってどういうものなの
だろうかと、死を身近に感じる場面でいろんな想いが胸をよぎった。

通夜は埼玉にある某ホールにて。
お坊さんの入場(?)前に「故人の好きだった曲をしばしお聞き下さい。」
との事で、流れてきたのはピアノアレンジの”ジョニーへの伝言”だった。
へぇ伯父さんこの曲が好きだったんだ・・と懐かしいメロディに耳を傾け
つつ、なかなかこの演出は悪くないなと思った。
自分の通夜だったらどんな曲が流れるだろう?と思わず考え後で姉と話を
したら、「Jだったらパンクかヘビィメタ??って思ってたよ~。」と。
いやお姉ちゃん、私ヘビィメタは嫌いじゃないけどそれで送って欲しい程
好きでもないから(笑)
このサービス、周りが思ってる好きな曲と本人の思いがずれてる場合は
ちょっと問題かもと思ってみたり。
最期はナイマンかk.d.辺りで送って欲しい。ちひろもいいな。
でも出来る事なら葬式なんてして欲しくないのだけれど。今の自分は葬式
代すら残していけそうにないし。
誰も呼んで欲しくない。ひっそり燃やして灰はどこかに撒いて欲しいと
切に願う。
自分が消えたら何も残らなくていい。

伯母さんはまだ存命だけれど数年前から認知症で体調も悪く施設に入って
いて、今回は車椅子で参列した。
会ったのは本当に久しぶりだったけれど、とっても小さくなってしまって
可愛らしい子供のようだった。
半分正気で半分わからなくなっている伯母さんは、時折急に「これ、誰の
お葬式?」と大声で尋ねていたりして、何だかとっても切なかった。
伯母さんが実は後妻で、3人いる子供達とは全員血が繋がっていない事も
この葬儀で初めて知った。

私が死んだ時の事を考えると、通夜の時親族席の最前列で泣いている子供
の顔や、遺影を持ってやはり泣いている子供の顔ばかりが頭に浮かんだ。
ずっとずっと長いトンネルから抜け出せずにいるけれど、死の香りの中
私はまだ生きなければいけないと改めて思った。
心と身体はどちらの壊れるのが早いのだろう。
どちらも思ってるより丈夫なものかもしれない。

無くしたものが一つ。
そこから得たものも一つ。
毎日は瞬間の積み重ねで、その一瞬の出来事がどこまでも重なり続いて
いって年月となる。
失ったものは戻らないけれど、後悔を生きる糧に変えて変わっていきたい
と思う。

望むと望まざると、きっと先はまだ長いのだろうから。




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2 コメント

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Unknown (loro)
2007-12-11 00:33:22
お互い まだまだ元気でいたいでつね。
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美人薄命と (J)
2007-12-11 21:24:21
いきたいところですが、私は絶対長生きタイプだろうなぁ(笑)

loroさんだったらお別れの曲にはヒカシューでしょうか??(≧∀≦)
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