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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

乙女空間

2007-11-17 | 好きなもの諸々
今日は渋谷にある「マリアの心臓」へ天野可淡展を見に。
実は私、お人形は大好きなのだ。
自分も作ってみたいと憧れながら果たせぬまま幾年月。
マリアの心臓へもずっと行ってみたいと思いつつ機会を逃がして
いたのだけれど、天野可淡展は外せない!という事でやっとの訪問。

渋谷のパルコ近くの地下にひっそりと息をしているそのお店は、もう
足を踏み入れた瞬間別世界へトリップしてしまう異次元空間。
思っていたより狭かったけれど、本当に何もかも心臓を摑まれて身動き
出来なくなってしまうような感じの素敵な場所だった。
お店の店員さんが何て羨ましかった事!好きなものに囲まれて仕事
出来るのって素晴らしいよなぁ。

ちょっと半開きの唇と虚ろな瞳が独特な表情の可淡のお人形達、
かがんで目線を合わせて「何が言いたいんだい?」と心の内で話し
かけつつ眺めていたら、少し離れたところにいた女の子もおんなじ
ようにして座り込んでいた(笑)
写真集で見た事のある人形もあったし、可淡の作品のルーツではと
いわれる学生の頃初めて作った作品なんかもあって、店内をぐるぐる
回ってはいろんな角度から人形達を眺めた。
すっかり乙女気分に浸った至福の時間。
BGMには、可淡が製作中にいつも聴いていたというジェーン・バーキン
の甘い囁きが、静かに静かに緩やかな時間の流れと共に漂っていた。

私の古くからの知り合いで画家の方がいる。
お人形を見ていて、学生の頃彼女といろんな悩みや好きなものの話を
した事を思い出した。
心惹かれる素敵なものは沢山あって、どれもとってもキラキラしていて
眩しかった。
20年以上経った今でも彼女はキラキラのアンテナを張り続け、精力的に
いろんな活動をこなし作品を生み続けている。
その姿勢は私の憧れであり、決して派手じゃないのにとてもカッコイイ。
何だか澱んで好きなものからも遠ざかっていた私だけれど、心の琴線は
震わせ続けなきゃダメだな・・としみじみ感じた。

可淡の言葉「アーティストとは成長できなかった人、と辞書を書きかえる
べきかもしれません。」が、改めて読んで心に残った。
私は単に成長できてない人だけど、アーティストじゃないのにできなかった
人で終わるのはイヤだなぁ。
そういえば可淡はバイク乗りだった。これも改めて読んで、何だか嬉しく
なってみたり。
いや、彼女の命を奪ってしまった事を思えば喜んではいけないのかも
しれないのだけれど。
当時自分はバイクに全く興味がなかったから、少しでも同じ世界を垣間
見れたような気がして不謹慎ながら嬉しいような気持ちになる。



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2 コメント

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Unknown (loro)
2007-11-21 23:41:55
>古くからの知り合いで画家

↑だれ~~~~~っ!!^^;;;;

私も数年くらい、澱んでいました。
今は少し抜け出せたかな。
時期もあると思う。
ファイトーッ
返信する
お~、loroさん!! (J)
2007-11-22 23:07:31
画家の知り合いなんて私には一人しかいませんよ(笑)
コメントありがとうございます♪
人形達を見ていて、ふいに学生の頃のいろんな記憶や想いが押し寄せたのですよ。
昔mixiの紹介欄に書かせて頂きましたが、私とloroさんのつながりはやはり「乙女の祈り」です(爆)

キラキラ出来るよう頑張ります(*^_^*)
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