中国語学習者のブログ

これって中国語でどう言うの?様々な中国語表現を紹介します。読者の皆さんと一緒に勉強しましょう。

語気とニュアンス : 語気詞の活用

2010年11月12日 | 中国語
 今回は、文の語気、ニュアンスと語気詞の活用についての話です。語気詞とは、“的、了、麼、呢、吧、啊”などですが、これらをうまく活用したり、語句にアクセントをつけることで、文に様々なニュアンスや色彩を持たせることができます。しかし、日本人にとって、どの語気詞をどんな場面で使うべきか、ということは、分かりにくいのではないでしょうか。語気詞の活用の基本につい見てみましょう。

                      一 語気と語気詞

 文の語気は陳述、疑問、命令(“祈使”)、感嘆の四つに分けることができる。語気を表す主要な手段は先ず語調、次いで語気詞である。語気詞は語気の表現を手助けし、同時に語調の基礎の上に色彩を追加することができる。普通話の語気詞は基本的に、“的、了、麼、呢、吧、啊”がある。これら六つの語気詞はそれぞれ異なった色彩を表す。

     :確実であることを表す :完了したこと、或いは新たな状況の出現を表す …… 

     :疑わしいことを表す :疑いをはさむことを許さない① :半信半疑を表す …… 

     :感情の色彩を増す …… 

注①:“呢”を用いる疑問文には、常に疑問を表す語句(例:“誰呢?”)や疑問を表す構文(例:“走不走呢?”)が用いられる。疑問文に“呢”を加えると、深く追求するというニュアンスが増す。

 以上の六つの語気詞は、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの三層に分けることができ、重ねて用いることができる。

   ■ⅠとⅡを重ねて用いる。例えば: 真的麼? 真的呢? 真的吧?
                          走的麼? 走的呢? 走的吧?

   ■ⅡとⅢを重ねて用いる:    麼+啊 → 嘛(明らかに分かることを表す)
                       例: 事情就這様嘛!
                       麼+啊 → 嗎(間違いないと証明することを要求する)
                       例: 事情就這様嗎!
                       呢+啊 → 哪

   ■ⅠとⅢを重ねて用いる:    的+啊 → da
                       了+啊 → 啦

   ■Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを重ねて用いる:  了嗎  的哪  了哪

 語気詞の運用には、用法、読み方、書き方の問題が含まれる。どの語気詞がどんな場面で用いることができるかとか、ある特定の語気を表す時にはどの語気詞を用いるかは、用法の問題である。語気詞を重ねて用いる時にどう発音するかとか、“啊”とその前の音節の末尾の音素が結合するとどのような発音になるかは、読み方の問題である。発音が変わった時に、それをどのように表記するかは、書き方の問題である。これらは何れも注意が必要である。


                     二 疑問語気と疑問文

  疑問の語気を持った文が疑問文である。意味の上から見ると、疑問文には「疑わしいから問う」ものと「疑わしくないが問う(反問=反語)」ものの二つに大別される。

  構造の特徴に基づき、疑問文は是非疑問文、指示(“特指”)疑問文、選択疑問文に分けることができる。

(一) 是非疑問文
 是非疑問文の構造は基本的に陳述文と同じで、その一般的な目印は、語調の顕著な上昇である。これ専用の語気詞“嗎”がある。例えば:
   (1) 你同意嗎?
   (2) 今天是十五嗎?

(二) 指示(“特指”)疑問文
 指示疑問文の語調は上昇することも下降することもあり、文中に疑問代詞を用いて回答を要求する内容を指示(提起)する。例えば:
   (3) 誰同意了?
   (4) 今天是几号?

 いくつかの疑問文は表面的には疑問代詞で疑問点を指示(指摘)しないが、実質上は疑問代詞を用いた疑問文と同様に、それが回答の内容を規定するので、したがってこれも指示疑問文と見做すことができる。例えば:
   (5) 我的帽子呢?(=我的帽子在哪儿?)
   (6) 他不肯呢?(=要是他不肯,該怎麼辧呢?)

 “他不肯呢”は指示疑問文で、“怎麼辧”と回答しなければならない。“他不肯嗎”は是非疑問文で、“是”か“不是”で答えなければならない。

(三) 選択疑問文
 択疑問文はいくつかの項目が並列し、人にその一項目を選んで回答させる。例えば:
   (7) 今天是星期三,還是星期四?

  時には選択する項目が一つの事の正反両面であることがある。例えば:
   (8) 這篇文章好不好?
   (9) 他是不是天津人?

 例(9)のような文では“是”或いは“不是”で回答することもできるので、この点だけから見ると、これと是非疑問文は同じように見えるが、実際は同じではない。なぜなら肯定と否定で構成される連合詞組(例:“是不是”)を述語にするのは選択疑問文の印であるからである。

  選択疑問文にはまた簡略化された形式がある。例えば:
   (10) 他到過北京没有到過北京? ―― 他到過北京没有?
   (11) 你是工人不是工人? ―― 你是工人不是?

 反語文の特徴も疑問文であるが、「疑わしいから問う」のではなく、「疑わしくないが問う」のである。例えば:
   (12) 這様的話誰不会説呢?
   (13) 事情就出在你們村里,你会不知道嗎?
   (14) 這麼小的孩子就憧得礼貌,你説可愛不可愛?

 反語文は形式上は疑問文だが、実際は肯定をしているか否定をしている。文字の上では肯定だが、意味は否定である。或いは文字の上では否定だが、意味は肯定である。反語文は指示疑問文、是非疑問文、選択疑問文の形式を採ることができる。選択疑問文は文字の上では正反両面を含むので、選択疑問文の形式の反語文は言語環境によってはじめてその意味を確定することができる。正にそのことにより、反語文が通常用いるのは指示疑問文や是非疑問文の形式である。


                        三 肯定と否定

 文には様々なニュアンス(“口気”、口ぶり)を持たせることができる。例えば肯定と否定、強調と婉曲(“委婉”)、活発(“活潑”)と躊躇(“遅疑”)など、思想、感情面で様々な色彩の表現ができる。文のニュアンスと修辞は密接な関係があり、文法とも関連している。ここでは肯定と否定の問題についてお話する。

  陳述文は話者の客観的事物に対する判断(“衡量”)を表すので、陳述文は肯定形式と否定形式に分別される。この面で、陳述文は一般の疑問文と明らかな違いがある。例えば、“他来了”と“他没有来”は対立する二つの文である。しかし、“他来了嗎?”と“他没有来嗎?”の二つの疑問文は形式上は肯定と否定の区分があるが、実質上は事物に対して肯定も否定もしていない。

 しかし陳述文が表す肯定や否定には、程度の違いがある。例えば:
   (1) 他知道的。
   (2) 他大概知道。
   (3) 他也許知道。

 文の中で“大概”、“也許”などの副詞を用いると、肯定や否定の程度は弱くなる。疑問文の中でも“大概”、“也許”などを用いることができる(通常“吧”と連用する)。疑問文は一般に肯定や否定は表わさない。こうした語気詞を用いても、もちろん肯定や否定の程度が減少するのではなく、ちょうど反対に、疑問文の中にこうした文字があると、多少なりとも肯定や否定の傾向を帯びてくる。例えば:
   (4) 他大概忘了吧?
   (5) 里辺也許没有人吧?

  時には肯定の意味で二重否定の形式を用いて表現されることがある。例えば:
   (6) 従前線回来的人説到白求恩,没有一個佩服,有一個為他的精神所感動。
   (7) 人民是愛好和平的,但是敵人悍然発動了侵略戦争,人民才拿起武器来保衛自己。

  一般的に言って、二重否定の形式で肯定を表すと、直接の肯定のニュアンスと比べ、より断定的で、より強調される。しかし“不能不”、“不敢不”、“不可不”などを用いる時は、情況が異なる。

  “決不”、“毫不”、“従不”などを用いると強調のニュアンスとなり、“不大”、“不太”、“不怎麼”を用いると婉曲の口ぶりになる。

 命令文(“祈使句”)にも肯定と否定の区分があるが、性質は陳述文とは異なり、前者(命令文)が主観的な要求を提出するのに対し、後者(陳述文)は客観的な事実を叙述する。したがって、これらが用いる否定副詞も異なる。陳述文は“不”、“没有(没)”を用いるが、命令文は“不准”、“不許”、“不得”、“別”、“甭beng2”などを用いる。

 感嘆文は感情の表現に重きが置かれるので、通常は肯定、否定を云々しない。例えば感嘆詞で構成される感嘆文、名詞で構成される感嘆文がそうである。

 時には肯定と否定の意味が全く同じであることがある。例えば“好熱閙”と“好不熱閙”がそうである。また例えば“差点儿摔了一交”と“差点儿没有摔了一交”、“小心着了凉” と“小心別着了凉”などもそうである。


                         四 強調

 文の中で強調しなければならない場所は、口語では強調してアクセント(“重音”)を置いて表現することができる。例えば“我昨天找到了這本書”では、アクセントを“我”に置くか、“昨天”に置くか、“找”に置くかで、意味が全て異なる。書面語では、時には副詞“是”(アクセントを置いて読む)を加えて意味を区別することがある。例えば:
   (1) 是我昨天找到了這本書。
   (2) 我是昨天找到了這本書。
   (3) 我昨天是找到了這本書。

 副詞“是”はまたしばしば語気詞“的”といっしょに使われ強調を表す。例えば:
   (4) 我是不願意去的。
   (5) 是誰告訴你的?

 注意すべきなのは、“是……的”の文が全て強調のニュアンスを表すのではないことである。例えば:
   (6) 這是公家的。
   (7) 這様做是可以的。
   (8) 老王是載眼鏡的。

 例(6)の述語は動賓詞組で、“是”が動詞、“公家的”が賓語である。その否定形は“這不是公家的”である。例(7)の“是……的”は強調を表し、“是”は副詞、“的”は語気詞である。その否定形は“這様做是不可以的”である。例(8)には二種の否定形がある。すなわち“老王不是載眼鏡的”と“老王是不載眼鏡的”である。つまり、例(8)の分析は二つの可能性がある。どちらを選択するかは、前後の文に基づき決定される。

【出典】胡裕樹主編《現代漢語》重訂版・上海教育出版社 1995年


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複文の特徴(4): 偏正複文の短縮形式、多重複文

2010年11月09日 | 中国語
 偏正複文のバリエーションとして、分句と分句の間に句読点による区分けが無く、また関連語句が省略されているものがあります。これが「偏正複文の短縮形式」です。また、以前に文の階層分析を取り上げましたが、複文はいくつもの階層に分かれて構成されているものが多く、これを「多重複文」と言います。今回は、これら二つのテーマについて紹介します。

                     偏正複文の短縮形式

 偏正複文の短縮(“緊縮”)とは、次の二つの状況について言ったものである:①分句と分句の間に停頓(ポーズ)が無い;②いくつかの語句が省略されている。これらの文の構造は無駄なくきちんと整っているので、口語でよく用いられる。よく見られるのは以下の二つである。

(一)複文を構成する分句にはそれぞれ主語があるが、これらの分句は緊密に結合しており、分句と分句の間には言語の停頓(ポーズ)が無く、書面上で標点符号(句読点など)による区分は必要ない。例えば:
   (1)你不説我替你説。
   (2)你上哪儿我也找得着。

 例(1)は“如果你不説,我就替你説”の意味であり、例(2)は“無論你上哪儿,我也找得着”の意味である。

(二)文全体で一つの主語しかなく、述語の間に語音上の停頓が無い。この種類の複文には決まった形式がある。例えば:
   (3)他不問不開口。(“不……不”)
   (4)我非写完文章不休息。(“非……不”)
   (5)我再忙也要看報。(“再……也”)
   (6)你不想去也得去。(“不……也”)
   (7)我們一起床就做早操。(“一……就”)
   (8)大伙儿越干越有勁。(“越……越”)

 このような複文の短縮は、見たところ単文のようであるが、単文とは異なる。これらの文の述語は一つではなく、述語と述語の間には譲歩、条件のような関係が存在し、もし適当な関連語句や停頓(ポーズ)を加えれば、一般的な複文になる。

 短縮複文の特徴は簡潔で無駄が無く(“精練”)きちんと整っており(“緊凑”)、一般の複文の特徴は細かいところまで丁寧に描かれ(“周密”)鄭重であることである。どちらを選ぶかは具体的な情況に基づき判断しなければならない。


                         多重複文

 上で挙げた例文の多くは二つの分句で構成されているが、実際のことばの中での複文はこのように簡単ではない。複文によっては、分句の部分がまた二つの分句に分かれる、つまり二層になっているものがある。このように推論していくと、三層、四層、或いはもっと多くの多層構造の文が存在する。二層以上の層になった複文を多重複文と呼ぶ。例えば:
   (1)因為我們是為人民服務的,|所以如果有缺点,∥就不怕別人批評指出。             
            a        (因果)   b    (条件)     c

 この複文は三つの分句から成る。分句aと分句b、cは因果関係を構成し、これが第一層である。この層で、分句aは原因を表す偏句であり、分句b、cは結果を表す正句である。この正句の中で分句bと分句cは条件関係にあり、これが第二層である。この層で、分句bは条件を表す偏句であり、分句cは結果を表す正句である。この複文は二層から成るので、二重複文と呼ぶことができる。

 多重複文を分析する際、二つの点を押えておかなければならない: 一つは先ず全体を捉え、その後に階層ごとに分析すること; もう一つは関連語句を把握し、意味上の関係を結びつけること。この二点を結びつけなければならない。全体を捉えるとは、全体から見ること。階層ごとに分析するとは、全体から局部へ、一層一層順番に分析していくこと。関連語句を把握するとは、いろいろな関係の標示(もし関連語句が省略されているなら、どのような関連語句を加えるべきか)をつかむこと。意味上の関係を結びつけるとは、意味と一定の言語環境に基づき、情理にかなっているかどうか分析することである。次に例を挙げて分析してみよう。

   (2)如果没有氧,∥光有氢qing1,‖或者没有氢qing1,∥光有氧,
        a   (並列)  b   (選択)   c    (並列) d
    |都不能搞成水。
   (条件)  e

(“|”:第一階層の区分、“‖”:第二階層の区分、“∥”:第三階層の区分とする)

  先ず全体を見ると、最初の階層が見つかる。全体を見なければならず、一部だけを見てはならない。この文について言えば、条件関係の接続詞“如果”がある上に、選択関係を表す接続詞“或者”があり、もし一部しか見ていないと、条件関係が最初の階層なのか、選択関係が最初の階層なのか、判断できない。全体を見ると、文全体は条件と結果の関係であり(条件の部分がやや複雑で、その中にまたいくつかの関係がある)、したがって第一の階層はd、eの分句の間にあり、分句eは結果を表す部分で、分句eの前は条件を表す部分である。条件を表す部分は大きく見ると選択関係で、“或者”は選択を表す接続詞であるので、第二の階層はb、cの間であり、a、bが一つの部分、c、dが一つの部分である。更にa、bの部分を見ると、これらは並列関係であり、c、dの部分も同様で、これらが第三の階層である。この複文は全部で三つの階層があるので、三重複文と呼ぶことができる。

   (3)成績能够gou4鼓励人,‖同時会使人驕傲;|錯誤使人倒霉,
           a      (並列)    b   (並列)  c
    使人着急,∥是個敵人,‖同時也是我們很好的教員。
   (並列) d (因果) e   (並列)      f

(“|”:第一階層の区分、“‖”:第二階層の区分、“∥”:第三階層の区分、“”:第四階層の区分とする)

 この文では二つの問題を述べている。一つは成績の人に対する作用、一つは過ちの人に対する作用である。全体を見ると、第一の階層はb、cの間で、b以前が一つの部分、c以降が一つの部分で、これらは並列関係である。次にa、bの部分を見ると、述べているのは成績の二面性で、“同時”は並列関係を表す関連語句であり、これは第二の階層である。次にc以降の部分を見ると、この部分で述べているのは過ちの二面性で、e、f間にまた“同時”という並列関係を表す関連語句があるので、これも第二の階層である。次にc、d、eの部分を見ると、c、dが述べているのは過ちが人をどのようにするかで、eはc、dを根拠に得た判断で、これらの間には因果関係が包含されているので、因果関係を表す接続詞を付け加えることができる。したがってc、dとeの間が第三の階層である。次にもう一度c、dを見ると、これらは並列関係にあり、これは第四の階層である。この複文は全部で四つの階層があり、四重複文と呼ぶことができる。


【出典】胡裕樹主編《現代漢語》重訂版・上海教育出版社 1995年


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複文の特徴(3): 偏正複文

2010年11月08日 | 中国語
 前回の連合複文に続き、今回は偏正複文の説明です。

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 偏正複文(“偏正複句”)は二つの部分に分けられる。一つは“偏句”(修飾文)、もう一つは“正句”(被修飾文)である。偏句と正句を区分する文法表示は語順と関連語句である。

 偏正複文の構造形式は二種類あり、よく見られるのは偏句が前、正句が後ろに置かれた文である。例えば:
   (1) 因為地形高低懸殊,気候変化顕著,所以植物種類繁多。
・懸殊 差が大きい。かけ離れている

   (2) 母親雖然自己不富裕,周済和照顧比自己更窮的親戚。
・周済 救済する。(貧しい人に)物質的な援助をする

 もう一つの構造形式は、正句が前、偏句が後ろに置かれる。この種類の文では、偏句には補充説明の意味がある。例えば:
   (3) 科学的東西,随便什麼時候都是不怕人家批評的,因為科学有真理,決不怕人家駁。
   (4) 他的形象在我的心目中是高大的,雖然他的姓名我并不知道。

 この二種類の異なる語順の偏正複文は、関連語句の使用でもそれぞれ特徴を持っている:偏句が前、正句が後ろの複文は、対で用いることも、どちらか一方だけ使うこともできる。関連語句を用いない場合もある;正句が前、偏句が後ろの複文は、関連語句は偏句の方に用い、対で用いることができない。しかし必ず用いなければならず、関連語句無しのケースは無い。こうした特徴は、偏句と正句を区分する手助けになる。

 偏正複文の偏句と正句の間には様々な異なった関係がある。通常見られるのは、以下の四種類である。

(一) 因果関係

 因果関係には二種類ある。一つは既定の事実からその中の因果関係を説明するもので、「因果を説明する」と呼ぶことができる;もう一つは一定の根拠から因果関係を推論するもので、「因果を推論する」と呼ぶことができる。

  「因果を説明する」のは、通常“因為……所以”、“因此”、“由于”、“因而”、“以致”などを用いて表す。例えば:
   (5) 因為今天進城要辧的事情多,以天剛亮就出門了。
   (6) 由于老師耐心教導,他很快地掌握了這一門技術。
   (7) 精英分子在任何時候在人民中都是少数,因此精英分子在任何時候都有義務同群衆合作。
   (8) 他事先没有充分調査研究,以致做出了錯誤的結論。

 “因為”と“由于”は原因を表すが、用法に多少違いがある:
 “因為”は常に別の接続詞(“所以”など)と対となって現れるが、“由于”は通常単独で現れる。時にはいくつかの“由于”で始まる文を連用し、原因や理由を強調しているものが見られるが、“因為”が連用されることはめったにない。
  “因此”の機能は“因為”と“所以”に相当し、およそ“因為……所以”を使っているところは、たいてい“因此”に変えることができる。同様に、“因此”を使っているところも“因為……所以”に変えることができる。
 “以致”は、後ろの文が上述の原因により形成された結果であることを表し、“因此而造成”の意味を含み、多くの場合良くない結果を指す。

  「因果を推論する」複文は、偏句が前に置かれ、前提を表す。正句は後ろに置かれ、推論を加える。通常“既然……就”、“可見”を用いて表す。例えば:
   (9) 你既然知道做錯了,応当糾正。
   (10) 敵人把最后的兵力也抛出来了,可見他們的力量基本上已被我們消滅了。

(二) 転換関係(“転折関係”)

 前の分句が先ず説明したことに対し、後ろの分句が前の分句の意味に沿って説明をするのではなく、前の分句と相対したり、相反したり、部分的に相反する意味に転じて話をすることが、転換関係(“転折関係”)である。
 転換関係では、話者の心理には一つの前提がある: もし甲という事実が現れたら、乙という事実が現れるかもしれない。しかし文の説明する事実は、甲という事が現れたら、乙という事は成立しないということである。したがって、偏句の中で陳述する事実は認めるとしても、表現する意味の重点は常に正句の方に置かれるのである。

 転換関係は、語意の上の違いから、「重転換」と「軽転換」の二つに分けることができる。重転換の文の前後二つの分句は意味の上では明確な対立があり、対を成す関連語句を使わなければならない。偏句には“雖然”、“尽管”を用い、正句には“但是”、“可是”、“然而”、“却”などを用いる。例えば:
   (11) “五四”運動雖然早已過去了,但是它所高挙的科学、民主的旗幟,至今還在我們心中飄揚。
   (12) 雖然二諸葛説是千合適万合適,小二黒不認帳。
・認帳 負債を承認する→自分が言ったこと、またはしたことを認める(否定文に用いることが多い)

   (13) 尽管這里是地処偏僻的東海之濱的一座小城,然而,我們的節日仍然過得那麼熱閙、隆重。

 軽転換文の前後の二つの分句の意味は、一致していなくても対立はしていない、或いはその不一致を重点的には強調していない。通常は正句に関連語句の“但是”、“但”、“不過”、“只是”、“可是”、“然而”、“却”などを用いて表す。
   (14) 我們当然不応該硬要做那些実際上不可能作到的事,但是対于実際可能作到、而且応該作到的事,我們一定要積極地去做。
   (15) 近几年来,有些朋友們要我談談写作的経験,可是我一次也没有談。
   (16) 矛盾是普遍存在的,不過由于事物的性質不同,矛盾的性質也就不同。
   (17) 李成娘跟這口箱子的関係很深,只是金桂不知道罷了。

 細かく分析してみると、“但是”、“可是”を用いた文は、“不過”、“只是”、を用いた文よりも転換の語気がやや強い。

(三) 条件関係

 条件関係は三種類に分けられる。一つは仮設の条件、一つは特定の条件、もう一つは“無条件”で、条件が無いのも一つの条件である。

1.仮設の条件
 前の分句が仮説の条件を提出し、後ろの分句がその条件下で生み出される結果を説明する。通常“如果”、“假如”、“如”、“倘若”、“若是”、“要是”と“那麼”、“就”、“便”などの関連語句を用いて表す。例えば:
   (18) 如果没有群衆的支持,那麼我們就什麼都做不成。
   (19) 假如你同意,我們明天一清早出発。
   (20) 倘若説,作品愈高,知音愈少,那麼推論起来,誰也不懂的東西,就是世界上的絶作了。
・知音 自分の才能を認める人

 次の二つの文は、構造形式はよく似ているが、表現している意味は異なる。
   (21) 如果明天下雨,我們去参観工業展覧会。
   (22) 如果昨天不下雨,我們早去参観工業展覧会了。

 例(21)は実現する可能性のある仮設条件であり、例(22)は実現の可能性のない仮設条件である。後者の表現は、元々工業展覧会の見学に行くつもりであった、ということを強調しつつ、ただ雨が降ったので行かなかった、と言っている。
 ここから、仮設の条件関係には二つの用途があることが分かる: 一つは推断した事物の発展を利用し、仮設の状況を取り上げ、この条件下ではこのような結果が出るであろうと推論する。もう一つは事物の分析を利用し、既に知った結果から事情が仮説のようにはならないことを証明する、或いはそこから仮設の部分が述べている事情がたいへん重大な意味を持っていることを強調する。

 もう一つの新たに起こった用法は、前後の二つの分句で述べるものが互いに関連する二つの事情である、というものである。例えば:
   (23) 如果説,歴史博物館里珍蔵的青銅器体現了我国古代的文化,但我們今天并不提倡使用那様笨重的器皿;那麼,我們研究漢字中的繁体和古体,并不是反対文字的簡化。

 この文の偏句と正句が述べているのは既に実現した事実であり、二つの事物を取り上げて対照し、偏句で述べていることが事実であると認めるなら、正句で述べていることも事実であると認めなければならないという意味である。

2.特定の条件
 偏句で一つ或いは一つ以上の条件を提出し、正句でこの或いはこれらの条件を備えることで必然的に生まれる結果を説明する。通常“只有……才”、“只要……就”、“除非……才”を用いて表す。“只有”、“除非”はもし説明した条件が無ければ、説明した結果が生まれないことを説明する。“只有”は条件を指定し、“除非”は条件を推断する。例えば:
   (24) 経済工作者只有充分利用我国資源和人力,才能尽快縮短我国生産技術水平与世界先進水平的差距,才能迅速地提高整個社会的労働生産率,加速建設現代化国家的進程。
   (25) 除非拓寛這条狭窄的道路,才能使交通運輸暢通。

 “只要”は一定の条件を提出し、説明した条件があれば、説明した結果が生まれることを説明しているが、別の条件を排除するものではない。例えば:
   (26) 只要我們積極鑽研,一定能够gou4進一歩認識和掌握語言結構的規律。

3.“無条件”の条件
 上で述べてきたのは、条件と結果が一致した条件関係である。もう一つの条件関係はこれと反対で、結果が条件によって転移したものではない時で、如何なる条件でも同様の結果である、と言うこともできる。このような条件は“無条件”の条件と言うことができ、通常は“不管”、“無論”、“任凭”と“也”、“都”、“還”を用いて表す。例えば:
   (27) 魯迅在艱難複雑的環境中,不管敵人打什麼旗号,玩什麼花様,不受騙,不怕圧,愈戦愈勇,愈戦愈強。
   (28) 缺乏藝術性的藝術品,無論政治上怎様進歩,是没有力量的。

(四)譲歩関係

 偏正複文には、分句と分句の間に“即使”、“就算”、“就是”、“縦然”、“哪怕”と“也”、“還”などを用いて表すものがある。例えば:
   (29) 即使我們的工作得到了極其偉大的成績,没有任何値得驕傲自大的理由。
   (30) 就算他現在工作不太熟練,不久他的技術会上你們的。
   (31) 水渠修成了,縦然老天不下雨,我們有水来灌田。

 上の例文では、偏句と正句の関係は意味の転換(“転折”)であり、同時に分句が叙述しているのは、尚実現していない、或いは尚証明されていない事実であり、なお且つ仮定の意味も含んでいる。もし前者の特徴を重視するなら、これらは“雖然……但是”の文に近いと感じられるし、後者の特徴を重視するなら、これらは“如果……就”の文に近いと感じられる。しかし、転換関係の複文では、分句と分句の間で表わされるのは既に実現した、或いは既に実証された事実であり、条件関係の複文では、分句と分句の間の関係は、前文から受け継がれた内容であり、ここではそれらは互いに区別される。これらの文には一歩退いて考えるという意味が含まれるので、分句と分句の間の関係は譲歩関係である。

 注意すべきは、“尽管”は転換関係を表すことができるだけでなく、譲歩関係を表すこともできるということである。例えば:
   (32) 錯誤和失敗,尽管在表現形式和厳重程度上各有不同,是任何時期都不能完全避免的。
   (33) 尽管天気冷,我們要把這条路舗好。

 上で述べた四つの関係は、それぞれの間に区別があるが、一定の関連もある。このような区別と関連は、以下のように説明できる。

             A、Bは継承関係(BがAを受け継ぐ)
因為A,所以B ――――――――――――――――――――― 如果A,就B
  |                                            |   
  | A、Bは既に実現、             A、Bは尚実現していない、  |    
  | 或いは既に実証              或いは尚実証されていない |
  | された事実                 事象                               |
  |                                           |
  |          A、Bは転換関係(BはAの相対する内容)                 |
雖然A,但是B ―――――――――――――――――――――  即使A,也B


【出典】胡裕樹主編《現代漢語》重訂版・上海教育出版社 1995年


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複文の構造の特徴(2): 連合複文

2010年11月01日 | 中国語
 複文は、その分句(クローズ)と分句の関係から大きく連合構造の複文と偏正構造の複文の二つに分けられます。今回は、その中でも連合構造のもの、連合複文について説明をします。

                          複文の二大類型

 分句の間の関係に基づけば、複文は連合複文と偏正複文の二つに分けることができる。

 連合複文(“聯合複句”)は二つ或いは二つ以上の分句(クローズ)が平等に接続したもので、分句の間の関係は並列的で、どちらが「主」、どちらが「従」という区分はできない。分句の間の接続は、関連語句を用いないものもあれば、専用の関連語句、例えば“又……又”、“或者……或者”、“不但……而且”、“不是……而是”などを用いるものもある。

 偏正複文(“偏正複句”)は、偏句(修飾文)と正句(被修飾文)から構成され、正句は全文の中心となる内容が述べられ、偏句は様々な関係から正句を説明、限定する。一般的な順序は偏句が前、正句が後ろである。分句の間の接続には専用の関連語句、例えば“因為……所以”、“雖然……但是”、“如果……就”、“即使……也”などを用いるものもある。

 この他、連合複文と偏正複文にはそれぞれ構造上の特徴がある。例えば“或者你去,或者我去”という複文は、拡張して“或者你去,或者我去,或者我們一塊去”となった時、二番目の分句と三番目の分句の関係は、一番目の分句と二番目の分句の関係と同じで、ここでは分句が増加しただけでなく、関係が延長している。このような構造上の特徴は、連合複文固有のものである。また、“風太大,所以比賽改期了”は“風太大,又有雨,所以比賽改期了”のように拡張した後も、依然として原因と結果の二つの部分に分けられ、分句は増加したけれども、関係の延長は見られない。これは偏正複文の構造上の特徴である。

 連合複文と偏正複文が包含する分句の間の関係は多種多様で、たいへん複雑で、一つ一つ列挙することはできない。以下に説明するいくつかの関係はよく見られるもので、分句の間の全ての関係を概括することはできない。

                           連合複文

 連合複文(“聯合複句”)の分句の間には各種の異なる関係があるが、よく見られるのは以下の四つである。

(一) 並列関係

 それぞれの分句がそれぞれいくつかの事情、状況を説明する、或いは同一の事物の異なるいくつかの面を説明するのが、並列関係である。並列関係は、通常以下の関連語句を使って表す。“也”、“又”、“還”、“另外”、“既……又(也)”、“一方面……一(另)方面”。これらの関連語句は、同類の事物の並列を表わしたり、二つの事情の併存を表したり、二つの事情の対立を表したりする。例えば:
   (1) 我們賛美英勇的斗争和艱苦的労働,賛美由此而獲得的幸福生活。
   (2) 她回答得那麼流利自然,記得那麼正確。
   (3) 這儿有密密的松樹和参天的白楊,有静静的渓流。
   (4) 我們既要有衝天的干勁,要有科学的分析。
   (5) 一方面必須対材料有高度的概括,另方面又必須在“画龍点睛”之処作細膩的加工。

 並列する分句は、関連語句を用いないこともある。例えば:
   (6) 百花斉放是一種発展藝術的方法,百家争鳴是一種発展科学的方法。

 (二) 連続(“連貫”)関係

 いくつかの分句が一つ一つ次々と連続する動作や連続する事件を説明するのが、連続(“連貫”)関係である。連続関係は通常分句の配列の順序により表わされる。例えば:
   (7)他机警地向四周掃視了一下,把手一揮,命令大家快進屋去。
・机警 機敏に。すばしこく
・掃視 さっと見渡す

 時には、後ろの分句に“又”、“就”、“便”、“然后”、“接着”などの関連語句を用いることもある。例えば:
   (8) 我們哪,第一天捜査集英雄例子,第二天編,第三天排,第四天演。
   (9) 大家討論完了領導秋収的事,接着主任便談起準備開渠的問題。
   (10) 他向着敬愛的周老師深情地挙手敬礼,然后那緊握書包的手猛一揮,転身向学校所在方向跑去。

  連続関係は並列関係と異なり、並列関係の分句が相互に呼応し、雁の隊列のように平行に配列される(“雁行式排列”)のに対し、連続関係の分句は、一列縦隊で連続して順繰りに配列(“魚貫式排列”)される。

 連続関係の複文(“連貫複句”)は連動式とは異なる。連続関係の複文の分句と分句の間には語気の停頓(書面ではコンマ(,)で表わされる)があるが、連動式の述語の中では停頓は無い。連続関係の複文の分句の間には関連語句を加えることができるが、連動式の述語の中には関連語句を加えることができない。連続関係の複文の分句は異なる主語を持つことができるが、連動式の述語は一つの主語しか持つことができない。

(三) 展開(“逓進”)関係

 展開関係(“逓進関係”)の複文とは、後ろの分句が前の分句から更に一歩進めて話を進める、内容を展開するという意味で、通常“不但(不僅、不只、不光)……而且(并且)”を用いて表す。
   (11) 我們科学工作的目的不但在于認識世界,而且在于改造世界。
   (12) 有計劃発展我国工業,不僅是很必要的,而且是很可能的。
   (13) 我們的祖国,不只土地広闊,而且物産豊富。
   (14) 我們従事科学研究,不光要有豊富的材料,而且要有正確的観点。

 上記の例文では、後ろの分句の意味は前の分句より更に一歩進んだ(“更進一層”)内容になっている。いわゆる“更進一層”、内容の展開では、範囲、数量、程度、時間、その他の面について表現することができる。したがって、更に一歩進め、展開した意味を取り込むため、多くの関連語句を用いることができる。“而且(并且)”以外に、副詞“也”、“還”、“更”なども“不但”と呼応して用いることができる。例えば:
   (15) 不但学生須要努力学習,教師要努力学習。
   (16) 到八九歳時就不但能挑能背,会種地了。

 展開関係の中で、“不但……而且”が最も良く用いられるので、これを典型様式と見做してよいだろう。“不但”は次の内容を導き(“啓下”)、“而且”は前の内容を受ける(“承上”)。前の内容を受ける語句は、次の内容を導く語句より重要で、前の内容を受ける語句があれば次の内容を導く語句が無くても構わないが、次の内容を導く語句だけあって前の内容を受ける語句が無いと文のおさまりがつかないことがある。例えば、“我不但認識他,而且了解他”という文は、“我認識他,而且了解他”と言うことができるが、“我不但認識他,了解他”と言うと、まだ文の途中で、話が終わっていない感じがする。後ろの分句に“而且”のような関連語句を加えればだいじょうぶである。

 もし文の意味が否定的なものであるなら、“不但……”の部分は“不怎様”や“没有怎様”となり、展開部分は“反倒怎様”となる。このような展開は、通常“不但……反而(反倒)”、或いは後ろの分句にのみ“反而”を用いて表される。例えば:
   (17) 風不但没停,反而越来越大了。
   (18) 孫中山的一生中,曽経無数次地向資本主義国家呼吁過援助,結果一切落空,反而遭到了無情的打撃。

 反語の語気(“反問語気”)を含んだ展開関係は、通常“尚且……何況”を用いて表される。例えば:
   (19) 這麼冷的天気,大人尚且受不住,何況是孩子?

 文の意味が一歩進み、更に一歩進んで、最大限度に至ることがある。こうした展開関係は、通常“不但……而且……甚至”を用いて表される。例えば:
   (20) 小呉不但接受了同学們的幇助,而且立即表示願意改正錯誤,甚至表示立即以実際行動将功補過。

(四) 選択関係

 二つ、或いは二つ以上の分句が、それぞれいくつかの事情を説明し、これらのいくつかの事情の中から一つを選択することを表すこと、これが選択関係である。選択関係は二つに分けられる。一つは「未定の選択」(“選択未定”)、一つは「既定の選択」(“選択已定”)である。

 いわゆる「未定の選択」とは、話者がいくつかの事情の中からどれを選定するかまだ決めていないことを指す。通常“不是……就是”、“或者……或者”、“要麼……要麼”、“是……還是”などの関連語句を用いて表す。

  “不是……就是”を用いると、断固とした口ぶりになり、二つの事情の中から必ず一つを選ばなければならないことを表し、第三の選択の可能性を排除する。関連語句は必ず対で用いられ、どちらか一方だけ使うということはできない。例えば:
   (21) 不是被困難吓倒,就是拿出勇気来戦勝困難,両者必居其一。

  “或者……或者”のような関連語句を用いると、二つの事情の中から一つを選んでもよいし、もっと多くの事情の中から一つを選んでもよく、第三の選択の可能性を排除しない。例えば:
   (22) 或者把老虎打死,或者被老虎吃掉,両者必居其一。
   (23) 在実践和認識的関係上,用実践来検験認識,還是用認識来検験認識,還是用認識来検験実践?這是辯証唯物主義認識論同唯心主義認識論的一個斗争的焦点。

 いわゆる「既定の選択」とは、話者がいつつかの事情の中から既にどれを選ぶか決まっていることを指す。通常“与其……不如”、“寧可……決不(也不)”を用いて表す。例えば:
   (24) 与其揚湯止沸,不如釜底抽薪。
・揚湯止沸 yang2tang1zhi3fei4 [成]沸いている湯をしゃくしですくっては返し、沸騰しなくなるようにする → 問題を根本的に解決できないたとえ。
・釜底抽薪 fu3di3chou1xin1 [成]釜の下から薪を抜き取る → 問題を根本から解決するたとえ。

   (25) 寧可将可作小説的材料縮成速写,決不将速写材料拉成小説。

 明らかに、“与其……不如”を用いて、選定される内容は後ろの分句である。“寧可……決不”を用いると、選定される内容は前の分句である。この二つの分句の間で、取捨選択は同時に行われる。もう一つ、“寧可……也”を用いた文では、現れるのは話者が選んだもので、捨てたものは文の言外に隠されている。例えば:
   (26) 我們寧可多几里路,要去看一看。


 【出典】胡裕樹主編《現代漢語》重訂版・上海教育出版社 1995年


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