wrest
親密になりすぎた日のぼくたちにふさわしい名前を授けたい
肉体が不如意なままで澄んでいる 青白い腱まで見せている
ストローで吸う(本意ではないだろう)緑茶のような味のぬるみず
くるみの木、ほしい、こよなく。ねむりから覚めたばかりの声でおまえは
(そのようにわかる)夢には夢なりの手順があって、またころされて、
ありがとう、おまえは川になるといい。僕はもぎとる係になろう。
あたためたミルクの皮を食べたがるいのちそのものとして座ってら
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↓NHK短歌 2013年02月号