移り変わる車窓を見るのが好きだ。それに飽きると本を読む。いつか読み通したいと思いながら、読み終わらずにいる本がよい。琵琶湖一周の旅は「カラマーゾフの兄弟」。光文社から、読みやすい新訳文庫が出ている。1は読み終えた。2の半分ぐらいからだ。イワンとアリョーシャの会話。子供への虐待が語られ、人間の持つ残虐性を追求する。神の功罪。神に対する不信。神と人間への深い失望感が漂う。信仰のない僕にも激しく問いかけてくる。ふっと気がつくと、米原が近づいていた。車窓を斜めに雨が走り始めた。(この項続く)
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