後ろ向き小説です。読めばちょっと前向きになれるかも。
ネクタイ
ネクタイが嫌いだった。縛られているようで、どうしてもという時にしか締めなかった。ネクタイを締めなくても、ぼくはいつも見えないネクタイで縛られていた。親というネクタイ。学校というネクタイ。会社というネクタイ。家庭というネクタイ。全てのネクタイを外した時、ぼくがネクタイになっていた。さよなら明日、生きていることの無意味。
ネクタイ
ネクタイが嫌いだった。縛られているようで、どうしてもという時にしか締めなかった。ネクタイを締めなくても、ぼくはいつも見えないネクタイで縛られていた。親というネクタイ。学校というネクタイ。会社というネクタイ。家庭というネクタイ。全てのネクタイを外した時、ぼくがネクタイになっていた。さよなら明日、生きていることの無意味。