創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

NITENDO DS で読む「病牀六尺」正岡子規著 3

2008-01-11 21:07:52 | 読書
「病気を境涯に処しては、病気を楽しむといふことにならなければ生きていてもなんの面白みもない」
私も糖尿病、高血圧と生活習慣病を患っているが病気を楽しむといふ心境にはなれない。精々自分の中に起こっていることと認識するのがやっとである。句を論じ、絵画を論じ、世相を論じる彼の眼は病気への退避でもなく、病気との闘いでもない。一段も二段も上にある。彼の俳句(芸術)にあるのだろう。
享年34。
糸瓜(へちま)咲て 痰のつまりし 仏かな

NITENDO DS で読む「病牀六尺」正岡子規著 2

2008-01-11 16:10:09 | 創作日記
淡々と、悲惨な状況を書いている。感情の吐露も少ない。でも、死が近い事実は伝わってくる。詩人の慧眼は死をしっかりと捉えているのだろう。俳句は分からないが、好きな句を見つけた。

翡翠(カワセミ)の
さつて柳の
夕日かな

都会にも沢山いたのだろう。ヒスイと書いて。かわせみと読むことを知らなかった。

NITENDO DS で読む「病牀六尺」正岡子規著 1

2008-01-11 15:21:55 | 創作日記
パソコンがない。2008年1月7日(月)。
「床六尺、これが我世界である。しかもこの六尺の病床が余には広過ぎるのである」。まねをして炬燵に横になり、今日は一日中庭を見ていた。詩のようなものを書いた。久しぶりの手書きだ。いつもと少し違う気がした。


朝も昼も庭の風景は変わらない。
冷たい光が満ちている。
雨は静かに落ちているのだろう。
今日は鳥も来ない。

葉牡丹
庭がさびしいからと妻が年末に植えた。
寒さに耐えてひっそりと光っている。

目白
静止した庭の空気が動いた。
目白だ。2匹いた。
一瞬にして消えた。
また、静かな庭になった。