以前このブログにも書きましたhttp://blog.goo.ne.jp/iizuka18/d/20090912先生の奥さんから昨夜メールがきました。
「主人が お正月まで自宅で過ごしておりましたが 先日また入院しました。」と。
私は急いでご自宅に電話してみました。
奥さんが電話口で時々涙声になりながら話してくれました。
息子さん夫婦も暮れに帰省し 楽しそうに会話もしてたのに だんだん食欲が無くなり 背中に痛みもあり 眠れなくなったそうです。
それで正月明けの4日に外来を受診し 痛み止めのお薬を頂いて 「最期は自宅で・・・」と自分の希望をドクターに伝えたそうです。
その日は自宅に戻りましたが やはり殆ど食べれなく 一週間後 再度受診し入院となったと言うことです。
私は 会いに行くべきか 行かない方がいいのか凄く迷いました。
翌日、「後悔するより行ってみよう」と思い 吹雪の中 車で病院に向かいました。
病院の駐車場に車を止めたら 急に涙が溢れて来ました。
手で涙を拭いても 拭いても 流れて来ます。
私は自分に言い聞かせました。
「先生には自然体で そして笑顔で」と涙を拭きながら言い聞かせました。
そんなこと30分ほどしてから車を降りました。
案内された病室はターミナルケア病棟でした。
ドアが半分開いておりましたので そっと入ってみました。
先生は酸素吸入器を付けて眠っておりました。
思ったより痩せてもおらず 優しそうないつもの顔でした。
私は小さな声で
「先生」と耳元で言ったら
「おー、さくらちゃん。」とはっきりした声と大きな目を開けて ゆっくり起き上がりました。
先生は
「一人で来たの」と窓の方を向いて言いました。
私は
「うん」と声は出さずにうなずきました。
先生は
「今日は凄い吹雪だね。外は寒いだろう。」
私は また
「うん」と首を縦に振りました。
何を話せばいいんだろう・・・私は緊張すると とんでもない言葉を発する悪い癖がある。思ってもいない反対の言葉を言ってしまうこともある。
暫く黙って私も窓の外を見てました。
外にはテラスがあり そこには公園のような庭に 丸いテーブルと椅子2脚が雪に埋もれていました。
私は
「苦しくありませんか?」と聞くと
「時々はね」と。
「眠れますか?」と聞くと
「それなりにね」と答えてくれました。
「私に何か出来る事がありましたら 何でも言ってくださいね。」と言ったら
「ありがとう。」と。
そこへ看護師さんが点滴交換に入ってきました。
お昼はどのくらい食べたのか聞いておりましたが 半分も食べていないような言い方でした。
先生は私に
「悪いけど売店に行って自然水を買って来てくれないか」と言うので
私は すぐに正面玄関脇の売店で月山自然水2本を買って来ました。
又 先生は
「ベット下の加湿器に水を入れてくれないか」と言いました。
加湿器のタンクの水は空っぽになっておりました。
私は水道水を入れセットしたとたん
「ゴボゴボゴボ」と大きな音を出して水は流れ落ちました。
「先生、先生もこのようにゴボゴボゴボと音が出るほど たくさん食べてくださいね。」と言ったら
「アハハハハハ」と笑ってくれました。
私が持って行ったお花を花瓶に挿し冷蔵庫の上に黙って置いて来ました。
帰りに「又来てもいい?」と聞きましたら
「いいよ」と力の無い声で言ってくれました。
なぜか 「もう長くないから・・・」とでも言ってるような気がしました。
病室を出たとたん また涙がこみ上げてきました。
「主人が お正月まで自宅で過ごしておりましたが 先日また入院しました。」と。
私は急いでご自宅に電話してみました。
奥さんが電話口で時々涙声になりながら話してくれました。
息子さん夫婦も暮れに帰省し 楽しそうに会話もしてたのに だんだん食欲が無くなり 背中に痛みもあり 眠れなくなったそうです。
それで正月明けの4日に外来を受診し 痛み止めのお薬を頂いて 「最期は自宅で・・・」と自分の希望をドクターに伝えたそうです。
その日は自宅に戻りましたが やはり殆ど食べれなく 一週間後 再度受診し入院となったと言うことです。
私は 会いに行くべきか 行かない方がいいのか凄く迷いました。
翌日、「後悔するより行ってみよう」と思い 吹雪の中 車で病院に向かいました。
病院の駐車場に車を止めたら 急に涙が溢れて来ました。
手で涙を拭いても 拭いても 流れて来ます。
私は自分に言い聞かせました。
「先生には自然体で そして笑顔で」と涙を拭きながら言い聞かせました。
そんなこと30分ほどしてから車を降りました。
案内された病室はターミナルケア病棟でした。
ドアが半分開いておりましたので そっと入ってみました。
先生は酸素吸入器を付けて眠っておりました。
思ったより痩せてもおらず 優しそうないつもの顔でした。
私は小さな声で
「先生」と耳元で言ったら
「おー、さくらちゃん。」とはっきりした声と大きな目を開けて ゆっくり起き上がりました。
先生は
「一人で来たの」と窓の方を向いて言いました。
私は
「うん」と声は出さずにうなずきました。
先生は
「今日は凄い吹雪だね。外は寒いだろう。」
私は また
「うん」と首を縦に振りました。
何を話せばいいんだろう・・・私は緊張すると とんでもない言葉を発する悪い癖がある。思ってもいない反対の言葉を言ってしまうこともある。
暫く黙って私も窓の外を見てました。
外にはテラスがあり そこには公園のような庭に 丸いテーブルと椅子2脚が雪に埋もれていました。
私は
「苦しくありませんか?」と聞くと
「時々はね」と。
「眠れますか?」と聞くと
「それなりにね」と答えてくれました。
「私に何か出来る事がありましたら 何でも言ってくださいね。」と言ったら
「ありがとう。」と。
そこへ看護師さんが点滴交換に入ってきました。
お昼はどのくらい食べたのか聞いておりましたが 半分も食べていないような言い方でした。
先生は私に
「悪いけど売店に行って自然水を買って来てくれないか」と言うので
私は すぐに正面玄関脇の売店で月山自然水2本を買って来ました。
又 先生は
「ベット下の加湿器に水を入れてくれないか」と言いました。
加湿器のタンクの水は空っぽになっておりました。
私は水道水を入れセットしたとたん
「ゴボゴボゴボ」と大きな音を出して水は流れ落ちました。
「先生、先生もこのようにゴボゴボゴボと音が出るほど たくさん食べてくださいね。」と言ったら
「アハハハハハ」と笑ってくれました。
私が持って行ったお花を花瓶に挿し冷蔵庫の上に黙って置いて来ました。
帰りに「又来てもいい?」と聞きましたら
「いいよ」と力の無い声で言ってくれました。
なぜか 「もう長くないから・・・」とでも言ってるような気がしました。
病室を出たとたん また涙がこみ上げてきました。
自分の入院してたときのことも思い出しちゃいました・・・
お見舞いって、来てくれると嬉しいけど、結構辛かったりもするんですよね。
お互いに覚悟がちゃんとできてないと・・・
最後の時を見るのは つらいですね。
自分の最後を悟ったかたの笑顔は
きっとほとけさまのような
慈愛に満ちた静かな微笑みなのでしょう。
お見舞いに来られても 自分の弱った姿を見せたく無い人もいますよね。
そこの見分け方が難しいですね。
日に日に良くなる患者さんと違いますからね。
その後 時間をみては病院へ足を運んでおります。
行く度に機械や器具、管が増えております。
どんな気持ちでいるのでしょうか?
覚悟なんて出来るものでしょうか?
でも どうすることも 出来ないのよ
今はただ生きてることしか出来ないのよ
さくらさん これからも 病室をのぞえて下さいね たぶん 待ってるよ ずっ~と たぶん・・・。