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衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

家族、親子・・・・その2

2010-04-16 09:27:14 | 衣・考
一昨日のつづきです。

怖い話です。

「真綿で首を絞める」とは、こういうことかと思います。

「とてもいい家族」の話です。

片親が「心の病」が原因で亡くなった。

残された子供は、残った親兄弟や親せき一同の温かい家庭で、苦労なく育っている・・・

・・・のですが・・・

しばしば「だんだん親に似てきた、行動が同じだ、心の病にならぬよう・・・・」と言われ続けていることがわかった。

これがどんなに、その子供にとって恐ろしいことか!

よくわかる。

私は、母が75歳の時にアルツハイマーの初期症状でパニックを起こした時、地獄だ!と感じた。

今思えば、母の症状に驚いてのショックも確かに大きかったけれど、それよりも

私もああなるのかー、なるかもしれない・・・ということの恐怖感がずーっとかなり続いた。

いい歳の大人でさえそうなのだ。

それが子供の身だったら・・・・・

思春期、反抗期とも重なる・・・・・・

どんなに恐怖だろうと思う。

でも、だれから見ても「良い家族」に対して、だれがそれをなんとかできるのでしょう?

せめて、直接本人を見守るばかりです。

いい人、いい家族というのは、ときにこういうことがあるような気がします。

かつての戦争のときの、良妻賢母のように。


普天間問題??????

2010-04-15 13:25:15 | 衣・考
「普天間問題・・・・・」問題ですが・・・・・・

???????

これは、普天間の問題ではないですよね。

基地の行き先候補としてあがっている自治体のすべてが、ほぼ反対している・・・・・

沖縄の問題でもなく・・・・・

やはり「日米問題」なのに・・・・・・

マスコミの罪は重い、大きいと思います。

「普天間問題」という言い方をしてしまうのは。

それに踊らされている自治体、国民の罪も。

われわれを取り巻く諸問題は、常にそうです。

目先のことに忙しく、つい目先の処理で追われる生活をしています、庶民は。

そのすきに、巨大な大切な問題が、頭上を通過してしまうのです。

生命倫理の問題も、・・・・・

美容整形も・・・・・

不妊治療も・・・・・・・

すべて、本質の論議のないまま、「処理」されていってます・・・・

親子、家族、血縁・・・・・

2010-04-14 09:24:26 | 衣・考
いつの時代も、親子、血縁関係とは、問題続出なのでしょう・・・・・???

その1;

友人の一人、65歳の男性が、1年ぶりにふらりと寄ってくれた。

いつも、明るく楽しい話ばかりしながら、コーヒー2杯ほどオカワリすると・・・何気に帰っていく・・・

その彼が、「35歳の息子と、生涯3回めの旅行中で・・・・・・・・」といつになくしょげている。

今まで父親に対してどういう思いでいたのかを聞かされ、おおいに反省しているという。

私は「親子なんて、そういうものでしょ。親子がわかりあうなんてあり得ないし、抵抗する相手として存在することにいみがある・・・・」と。

彼は、意外そうな顔・・・・・・

そうか、親子関係って、人間の数だけあるわけで・・・・

それでも、教師という職で30年以上も、さまざまな家族をみてくると、「時代」という姿をよみとることができる。

1960年代ぐらいまでの親は、子にとって「対抗する相手」だったと思う。「抵抗する」というほうが、私の場合はふさわしいかな?

わたしはずっと、そういうものだと思ってきたので、最近の「お友達親子」は不思議でならない。いーのかなー?と考え込んでしまう。

子にとって親は、最初にぶつかる壁、最初にのりこえるべき、ぶちこわすべき壁であると、私は今でも考えている。

世の中、社会が大変な状況ということでか、今どきの親は、子の防護壁になっているつもりの人が多いように見える。

いつまでも「防護壁」をやっていると、子は、その中でしか生きていくことができなくなってしまう。

35歳の息子と、そうやって語りあえること自体、幸せな平和な風景ではないですか、と言いたい。

親も子も、そうそう「和解」しなくてもいいのではないですか?

花の季節!

2010-04-13 12:37:32 | 衣・考
信州では、突然いっせいに花が開きます!

まだ梅が咲いているのに、サンシュユも・・・・・つばきも咲き始めたばかりなのに・・・・

桜が満開です!

コブシも咲き始めました、レンギョウも・・・

足元には、イヌノフグリ、オドリコソウ、ナズナ、・・・・スミレ・・・・名も知らない小さな花がいっぱいです。

ツクシを食べ忘れてる!

満開の桜でいっぱいの公園もいいですが・・・・・

里山の風景の中に、

ふわっ・・・ふわっ・・・・と、ぼんぼりが灯ったように桜がところどころ咲いているのはほんとうにきれいです。

心地よいです・・・・

春の色・・・・・春の景色・・・・・

是非、遠目でも味わってみてください。

新入生迎えました!

2010-04-11 11:22:24 | 衣・考
昨日は、新入学の日、2010年度入学オリエンテーションを行いました!

最近の空にしては上出来の、美しく晴れ渡った中で、アトリエの北窓の美しい光の中で、出会いの会をすることができました。

集合時刻40分前から、緊張した面持ちの新入生、ご家族・・・・・

開始3分前に、最後の人が到着!

迎える我々も、なぜか、12時集合の数分前までバタバタがつづき・・・・・なんとか間に合いました!

当然ながら、新入生は緊張しっぱなし・・・の表情・・・・・

こちらはなんとかほぐしてあげたいと思うのですが・・・・・

また、親御さんがたの、ご心配な様子・・・・・

・・・・・・・・

大丈夫!

だれでもみな、そうでした。

少し広い世界へ、一歩踏み出すということです。

上級生は、自分のときのことを思い出してください。そして思いやりを持って、迎えてあげてください。

1年生は、「一歩」を踏み出してください。

明日から、協力し合ってやっていきましょう!

・・・・・・・・・・・・

安曇野では、今朝、初うぐいす、ききました。

音程も、リズムも少しおかしかったけれど、「新鮮!」な感動でした・・・・

A`N`Dデザイナーの二人が来校!

2010-04-09 09:21:21 | 衣・考
毎年この時期になると、ロンドンを拠点にグローバルに活躍するA`N`D(アンド)のデザイナー二人が来校してくれる。

例年、授業やワークショップをお願いしてきましたが、今年はスケジュールが合わず残念なのですが。

2人にあうと、いつもわたしは「スタイル」ということをあらためて考えさせられる思いがする。

それは、外見も内面もひっくるめて。

一言でいえば・・・・・オシャレ!・・・・でしょう、やはり。

二人ともいつもさりげない格好。

Azumiさんは、「これ、カインズホームの・・・」とGパン。ハイネックは「ジャスコ・・・」ピアスはA`N`Dの。

Davidもにたような・・・・

どんなに過密スケジュールでも、のんびりと、ゆったりと、人をくつろがせてくれる。

それなのに、松本市内でさえ、とても精力的にリサーチ活動をしている。

100円ショップ、ケーキ屋さん・・・カフェ・・・

もちろん東京の新情報もあれこれ教えられた・・・・

横にいた学生に、私が「有名デザイナーです・・・・」と紹介すると、「貧乏デザイナーです・・・」と。

世界中の有名セレクトショップには、商品が置けて、ほとんどのファッション雑誌にも常に掲載されていても

ビジネスとしては、いつもとても大変なのだそうです。

年々経済規模は拡大しても、同じことなのだと・・・・

ファッション業界って、どこも同じ・・・・・

でも、いつも、楽しそうに生きている・・・・

やはり、だから、ファッション目指す人は、少なくはないのか・・・・

Dは、PC関係のアルバイトができるほど、その分野を得意とする。

そのことが、とてもよかった!と言う。

HP,素敵でわかりやすくできています!おススメ!

為替の話も常識・・・・。イギリスはなぜユーロにしないのか・・・

青山の超有名店が、彼らの商品を海外の有名セレクト店が扱っているのを知ったら、「うちでも・・・」と言ってきた・・・・というような話も、隙間に入って・・・それでもさわやか・・・・

グローバル社会を実感・・・・




プロの仕事・・・・・・

2010-04-08 10:21:02 | 衣・考
「ブログを読んだので・・・・」とYさんからメールいただきました。

建築家のYさんです。

私は、今の家を建築家(Yさんではない人)に頼んで建てたのですが・・・・・

やり取りの中で、いまだに「で、建築家の仕事は何だったの・・・・」という思いが残ります。

これは、どんな仕事にも言えることです。

私も「衣服について」など、もろもろ仕事、相談を受けます。

そのときに、「プロとしてのアドバイス」ができたか?不安になります。

当然、ご本人の「要望」があります。

要望をすべてかなえることが最良ではない、ということを「決意」せねばなりません。

とくに、デザインとは「部分」ではありえないのです。「全体としてあって」初めてデザインなのですから。

「プロならでは」の提言ができて初めて「仕事をした」ことになります。

広告デザインや旅行会社に依頼した時にもその点でいつも不満が残ります。

こういう話が、とてもわかりやすく

建築家・山田健一郎さんのHPブログ(とくにattitude)に書かれています。

おすすめします。

サービスとは?・・・・・・

2010-04-07 10:32:53 | 衣・考
ファッションビジネスの現場でも、サービス、ホスピタリティというのは、最重要と言ってもよいと思う。

でも、なかなかどうやったらよいのか見えていない職場が多いと思う。

数年前のこと。

名古屋市内で。疲れて気分が悪く、でも、次を考えると、少し食べておかないと・・・・という状況で、カフェに入った。

トーストなら食べられそう、と思ったがメニュウにない。ホットサンドと書いてあるので、
「同じ料金払いますから、パンだけください。具合悪いので」とお願いした。

「おまちください」と言って・・・・・「できません」と。

次の話;

最近、旅館を予約した。

「足の悪い人と同行するので、ベッドと椅子が必要なのですが・・・・食事の時も椅子でないと・・・」ときいた。Eメールで。

すぐに返信が来て、詳しく部屋の様子、建物など知らせてくれて、「多少ご不便おかけするかと思いますが、スタッフがお手伝いさせていただきますので・・・・」と。

私は、この返事で、大丈夫!と確信した。

マニュアルどおりではないことにも対応できる体制があるところは大丈夫!と感じた。

嬉しかった!

行くのが急に楽しみにもなった!

おススメ「イベント」2つ・・・・

2010-04-06 15:49:56 | 衣・考
ちっともデザインの話をしないので・・・・・

実は私の中ではつながっているのですが・・・・

おすすめのイベント2つご紹介します。

2つとも東京です。

4月3日ー6月20日・・・東京都現代美術館

               フセイン・チャラヤンーファッションにはじまり、そして                 ファッションへ戻る旅

4月24日ー6月27日・・・21_21design sight

リー・エデルコート ディレクション
                「ポスト・フォッシル―未来のデザイン発掘」展

詳しくは検索してみてください。

服の値段?・・・魅力?・・・・

2010-04-05 14:57:48 | 衣・考
初体験!

というくらい安価なコートを買った。

ご近所つきあいの「お義理?」という意味半分あって・・・・

それが・・・・いつになく評判がよく・・・・

?ふーn?・・・・・・・・・わからないものだ?・・・・・

考えられる理由は、

周囲の者は(学生、スタッフ・・・・・)、私があまりに長年同じコートを着続けるので、

また、春になっても冬のコートを着続けるので、

「いい加減今風にしてください・・・・・」という願望があった!

そう、新しい服というのは、質がいいとかいうことは関係なく「トレンド」そのものなのです。

たいていは、値段に関係なく。

だから、新鮮!若返った!という評価になるのです。

常々20年、30年着ている服を誇っているのですが・・・・・

周囲の期待は別のところにあった!

でも・・・・・・

着るたびに「ほっとする質感」とか 「いとおしい・・・」感じははないなー

でも、この事件は、わたしにとっては、事件です。