バイクの燃料装置がインジェクションになってどのぐらい経ったのか。。。
50ccのスクーターまですべてインジェクションの時代で、、、以前ほどプラグのトラブルってないんですが、、、プラグはやっぱり基本中の基本で、故障修理や整備で一番はじめにに見るべきですね。。。
エンジン不調で入庫したスクーターですが、バッテリーが少し弱かったのでバッテリー交換をして、、、ついでにインジェクションの故障履歴を装置をつないで点検しましたが、、、故障履歴はひとつも無いし、現在の健康状態も良好でした。。。
装置をつないでインジェクションの故障を見られる部分は、、、クランクポジションやスロットルポジション、エンジン温度センサー、吸気温度センサー、吸気圧センサー、アイドルソレノイドバルブ、、、などの電気仕掛けの部分のセンサーがコンピューターにつながっていて、、、その様な部分の故障が装置で確認できますが。。。
バッテリーの交換のついでにみた故障履歴、、、特に異常は無い、、、
こんなむずかしい部分から故障の診断に入ると、、、嵌ってしまうんですよ。。。
やっぱり基本から順番を追って見ていかないと。。。
で、エンジン不調で1番はじめに見るのが、、、プラグです。
見た目は、、、ちょっと黒い、、、ぐらいしかわかりませんが、新品に交換します。。。
すると、、、
エンジン不調は直っちゃいました!
プラグの良し悪しやスパークの大きさとか、エアークリーナーの汚れ具合、、、キャブレターのつまり?とか、、、エンジンの圧縮圧力など、、、インジェクションになる前のバイクの時代だとこんな順番で故障を探したのですが、今はインジェクションの時代です。
インジェクションだと昔より故障が少ないので、プラグから点検、交換して、、、という順番を飛び越えてむずかしい部分から考えてしまう、、、これは悪いクセですね。
プラグは昔から変わっていないので使えば減ってきますし、減ったら性能は徐々に落ちていきますので、、、交換をしなければいけないのは変わっていません。
今日、となりで作業していた後輩メカが、、、
こんなに減っていますよ! って見せてくれたプラグは、、、
このプラグです。
このプラグの番号は NGKの LMAR8A-9 。
イリジウムでもない普通のプラグですね。
最後の-9という数字は、、、ギャップが0.9mmという表記です。
シックネスゲージで、老メカ計ってみました。。。
結果は 0.97mm 、、、です。
スパークの焼損で0.07mmほどギャップが開いているようです。
走行距離は24000kmほど、、、ですが、一度もプラグの交換をしていない様子。。。
矢印の部分のように、角が丸く減ってしまってます。
全体に減りが目立ちます。
バイクの場合、プラグメーカーの推奨交換距離は、、、3000km~5000km です。
片方がイリジウムなどのプラグは普通プラグと同じ距離です。
両電極がイリジウムなどのプラグで40000km(サービスマニュアルの数値です)。
やっぱりプラグって大事だなって思う老メカでした。。。