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親の年収400万円未満なら授業料タダ・東大、免除枠広く 

2007-09-01 13:33:56 | Weblog
親の年収400万円未満なら授業料タダ・東大、免除枠広く 2007年8月30日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070830AT1G2903629082007.html
 東京大学は家庭に経済的余裕がない学部生に対する授業料の免除枠を来年度から広げる。家庭の年収、構成人数などを総合的に判断して免除の可否を決めている現行制度を簡素化、年収が400万円未満なら一律に授業料全額を免除する方式に改める。国立大では初の試み。
 東大の学部の授業料は年53万5800円。いまは授業料が免除されるのは世帯の年収から特別控除額を引いた金額が基準額以下で、特別控除額や基準額は家族構成などによって異なる。例えば「4人家族、弟が公立高校生、自宅外通学」なら年収310万円以下の場合に全額免除が認められる。


 最高学府と呼ばれる東京大学なら、それこそ日本全国から優秀な学生が集まってくるでしょうし、他の国公立大学と比べると、自宅通学ではなくアパートを借りている学生の比率が高いことが予測されますが、東京の場合は、家賃一つとってもバカになりませんし、本当に欲しい生徒が取れるならば、本音ではこの授業料をタダにしても、将来社会で同大学の卒業生が活躍してくれれば、いろんな意味で十分元がとれる、だったら授業料の免除基準も引き上げる形で一律にした方が、家庭がそれ程裕福ではないが優秀な学生を効率的に集めることができるという思惑もあるんでしょうね。
 最近は、一部の私立大学で、本当に優秀な学生なら授業料の全額免除くらいは当たり前になっている中、この戦略も優秀な学生が自然に集まってくる東京大学だからこそ、とれる戦略(容易に他校がマネできない戦略)だと思いますが、これから先少子化が進む中、その少なくなる学生から優秀な学生を抜き出すには、中々シンプルでわかりやすい差別化手法だと思います。


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