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ウォルマート:従業員に休憩与えず94億円賠償命令 米国

2006-10-17 10:27:09 | Weblog
ウォルマート:従業員に休憩与えず94億円賠償命令 米国 2006年10月15日 毎日
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061015k0000m020055000c.html
 AP通信によると、米ペンシルベニア州の地裁陪審団は13日、米小売り最大手ウォルマート・ストアーズが従業員に休憩時間を与えなかったのは州労働法違反として、総額7850万ドル(約94億円)の損害賠償を命じる評決を下した。同社は上訴する方針。
 同社は他州でも従業員から同様の集団訴訟を起こされており、昨年12月にカリフォルニア州で受けた約200億円の損害賠償命令に続く敗訴。
 今回の支払い対象となるのは、98年3月から今年5月までペンシルベニア州内店舗で働いていた18万7000人。
 ウォルマートは州法に基づき6時間勤務の場合は15分の休憩2回のほか、30分の無給の食事時間を従業員に与えることにしていた。しかし原告側は仕事をこなすため、規則が恒常的に破られていたと主張していた。


 ウォルマートと言えば、米国では価格破壊の代名詞化していますが、労働組合を認めないことや各種保険を負担しなくてすむ時間従業員を多数雇うことで、人件費を抑えている傾向があり、実際に労使紛争や賃金での訴訟だけでなく、他にも性差別訴訟、自治体による誘致反対運動まで発生しているようですね。

 ちなみに日本の場合、労働基準法第34条で『使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない』とあり、1日5時間程度の契約で休憩は食事時間のみ、あるいは1日7時間30分の契約で正社員には1時間の休憩時間を与えているのに、そのパートには法律通り45分しか与えないと言う会社も決して珍しくありませんが、休憩時間が守られないというだけで裁判に訴えられたという話はあまり聞いたことがありません。これも日米の文化の違いなのでしょうか。


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