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22府県を11に合区 参院選挙改革案、格差1.83倍に

2014-04-26 09:41:48 | Weblog
22府県を11に合区 参院選挙改革案、格差1.83倍に 2014年4月26日 日経
 参院選挙制度協議会の脇雅史座長(自民党参院幹事長)は25日、「1票の格差」是正に向けた座長案を示した。
脇氏が示した11合区案
岩手・秋田 改選定数2
宮城・山形 改選定数2
新潟・富山 改選定数2
山梨・長野 改選定数2
石川・福井 改選定数1
大阪・和歌山 改選定数5
鳥取・島根 改選定数1
香川・愛媛 改選定数2
徳島・高知 改選定数1
福岡・佐賀 改選定数3
宮崎・鹿児島 改選定数2


 はぁ。これ1票の格差是正ありきで、地域経済のつながりとかを完全に無視した荒唐無稽もいい、とんでも提案ですね…(呆れ
 例えば新潟と富山との組み合わせ。
 新潟県のリーディングバンクの第四銀行は富山県内には富山市内のビルの9階に空中店舗を1か所だけ構えるしかもATMさえ設置していない実質営業所扱いですし、一方の富山県のリーディングバンクの北陸銀行も新潟市に支店を1か所残しているお互いが暗黙の不干渉を決め込んでいるような有様。
 百貨店では石川県の金沢に本店を持つ大和百貨店が経営不振と建物の老朽化(他物流の効率化の面からも)を理由に新潟、長岡、上越から撤退するなど、新潟と北陸3県の距離は物理的な距離も経済交流的な距離も遠くなるばかり。
 富山県の企業の場合、むしろ石川県の金沢市への進出が多く、本気で再編を考えるなら富山・石川・福井の3県で再編を検討する方がまだ現実味があると思います。
 他にも宮城・山形や大阪・和歌山、福岡・佐賀などの組み合わせも単に両県が接しているからという理由からとしか思えず、もし再編を強行した日には人口規模で負ける方が実質吸収合併される心理に陥り、不満を抱え込むだけではないでしょうか。
 定数を減らされる側の県は当然反発するだろうから2つの県を一緒に扱って減らそうという魂胆なのだと思いますが、巻き込まれる地域住民の気持ちにちっとも配慮しない、また県政の意見が国に通らなくなる危機感を抱くだけで、巻き込まれる側としては到底受け入れられない なんだこの提案は? と呆れ果てているのが紛れもない本音ではないかと思います。


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