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「辞めてもらいたい市議は?」市長がネット投票募る

2009-01-15 18:10:01 | Weblog
「辞めてもらいたい市議は?」市長がネット投票募る 2009年1月14日 
朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/0113/SEB200901130017.html
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090114/lcl0901141321001-n1.htm
 「最も辞めてもらいたい議員は?」。鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(49)が、自身のインターネット上の日記(ブログ)で「インターネット投票」を呼びかけている。昨夏の市長選で初当選して以来、議員定数削減案や教育委員人事案を市議会に否決され続けてきた竹原氏。「思いつき」で投票を考えたというが、議員からは「議会制民主主義を無視している」との批判が起きている。
 ネット投票は竹原氏の12日付のブログにある。市議会の名簿順に議員15人全員(欠員1)の氏名を挙げ、「阿久根市議会で最も辞めてもらいたい議員は?」と投票を呼びかけている。閲覧者が自由に投票でき、投票期間や投票結果を発表するかどうかは作成者が決める。発表しない場合、投票先の内訳は作成者しか分からない。
 市議から転身した竹原氏は昨年8月の市長選期間中にブログで他候補を批判し、市選管の指導などを受けて記述を削除。無所属新顔3人を破り、初当選した。市長就任後、市議会9月定例会に副市長と教育委員の人事案を提出したが、賛成少数で不同意。教育長も退任し、空席のままだ。公約に掲げた自身の給料の大幅削減案や議員定数を16から6に減らす条例改正案も否決されている。
 竹原氏はブログに「議会は時間の無駄」と書き込み、議員を名指しで批判。昨年11月から市議会の解散や自分自身の支持の是非をめぐり投票を呼びかけており、市議会解散では13日午後10時時点で約540人が投票している。ほかに市長としての活動の報告や家族の話題、式辞の全文掲載などもある。
 竹原氏は取材に対し「どのような場であっても、市長も市議も公職なのだから批判されるのは仕方がないものだ。ネット投票はお金もかからないし、思いつきで作っただけ。違法行為ではなく、投票結果が選挙や議会に影響しない」と主張し、市長の立場ではなく個人として投票を呼びかけているという。
 ある議員は「このようなネット投票は議会制民主主義の否定だ。市長の不信任案を検討する時期に来ているかもしれない」と反発。別の議員は「竹原市長が個人的な考えを述べているだけで別に気にする必要もないのでは……」と冷めた見方をしている。

■市長も議員も対等の立場
 平井一臣・鹿児島大学法文学部教授(政治学)話 正確性のないネット投票は傾向を把握する参考材料にもならない。市長が市民の意見を聴く方法として、ただでさえ慎重さが求められるネット投票という手段を使うことに疑問を感じる。権力者である市長が、同じように公職選挙法による選挙の投票で選ばれた議員の去就を市民に問いかけるのはおかしいからだ。市長も議員も投票で選ばれたという点では対等の立場。こういうやり方をしていては、ますます信頼を損なうことになる。「思いつき」というが、思慮が欠けており、問題は非常に大きい。



  鹿児島県阿久根市の竹原信一市長と言えば、昨年8月31日の市長選で、候補者4人のうち、竹原氏が5547票、庵氏が5040票、山田実氏が4401票を獲得するという 近年まれに見る三つ巴の大接戦というだけでなく、当選した竹原氏が選挙期間中にブログで他の候補を批判し、市の選挙管理委員会がブログの削除を求め、竹原氏が指示に従って当該書き込みを削除する時も、『考える事の出来ない連中に付き合うのはバカバカしい限りだが、支持者の不安を解消する為にとりあえず指導に従うことにした』などと、かなり過激な文言で煽るような書き込みをしていた方だけに、数ある選挙戦の中でも印象に残っている戦いでしたし、阿久根市の竹原市長と聞いただけで、『あ~あのお騒がせな人か…』と私自身すぐに思い出したのですが、今度はネット上で「最も辞めてもらいたい議員は?」などという、これまた吃驚するネット投票を行いはじめました。

 う~ん。さすがにこれはどうなんでしょうね…。ネット投票と言うのは、匿名性が確保されるだけに、極端な話、同一人物がインターネットカフェや職場のパソコンなどをはしごしたり、あるいは関西在住の阿久根市とは全く縁のない私でも、おそらくは自宅から面白半分で投票することも可能(県外に転出した阿久根市出身者もいるでしょうし、他県のアドレスから投票できないプログラムはいくらなんでも組み込んでいないものと思います)でしょうし、ましてアンケート欄に議員の実名を出すなど、その議員に対してあまりにも失礼な行為。
 他の『阿久根市議会の定数(現在16人)を何人にすべきだと思いますか。』『市議会議員報酬を日当制(公務の時だけ支給する)について』『竹原信一阿久根市長を支持しますか。』といった項目はともかく、さすがに議員不信任をネットで問うのは、現役市長がやることとしてはあまりにも大人気ないと思います…。

阿久根市長の個人ブログはこちら http://www5.diary.ne.jp/user/521727/


1 コメント

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Unknown (八歩)
2009-01-16 10:56:10
これを機会に、ネットの活用法自体を考える時期だと思います。
ネットで情報集めもできない地方議会の議員に何ができるんだい?という気持ちもあります。私が住む所沢市では、まだ、半数の市議が、ホームページすら持っていません。 市のホームページもとても分かりにくいのですが、そういうことも市議は気がついていません。
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