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60歳以上の活用拡大、ファナック定年65歳・トヨタ出勤半分で

2007-04-24 12:25:44 | Weblog
60歳以上の活用拡大、ファナック定年65歳・トヨタ出勤半分で 2007年4月18日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070418AT1D0402V17042007.html
 大手企業の間で60歳以上の人材を働き手として生かすための取り組みが広がってきた。ファナックなどは国内製造業でいち早く65歳までの定年延長を決定。トヨタ自動車や東京電力は定年後の再雇用で、週数日の勤務を選択できる仕組みを新たに導入した。昨年4月に施行された「改正高年齢者雇用安定法」に対応した動き。多様な選択肢を用意し「団塊の世代」の大量退職をにらんだ労働力の底上げにつなげる。
 改正高年齢者雇用安定法では雇用継続年齢を順次引き上げ、2013年に65歳とすることを企業に義務付けた。大多数の企業は再雇用制度を活用して段階的に継続年齢を引き上げており、ファナックなどのように定年延長で対応する動きは珍しい。



 中小企業ではトヨタや東京電力のような週に2.3日だけ勤務するといった働き方はまだ少なく、残業こそないものの週に5日出勤という働き方が多いだけに、2人でペアを組んで交互に出勤するような働き方が、もっともっと普及してくれれば良いと思います。
 まあ、本来ならば、50代くらいから 会社を引退した後のことを考え、会社主導でライフプランセミナーを開いたり、ボランティア休暇を設けたりできれば良いのですが、中小企業の大半にはそんな余裕などありませんし、かといって、定年になってから、何をして良いか分からずに、ずっと家にいつかれては、今度は奥様のペースが乱されてしまう(注*)だけに、このような働き方のスタイルは、これまでわき目も触れずに突っ走っていた男性労働者が徐々に引退して地域に足場を築いていく上でも有効ではないかと思います。

*こういう発言をすると怒られそうですが、家庭を省みずに仕事一筋で働いてきた方ほど、会社を辞めてからの第二の人生を切り替えることが下手なんですよね…(‐‐)
 5大新聞が置いてある市民センターや図書館などに朝にでかけて昼時のご飯を食べに戻ってくることが習慣という人は、まだマシな方で、酷いケースだと家に閉じこもったり、奥様の行動を詮索したり…(奥様からみれば、急に夫が嫉妬深くなったようで非常に不快です!)
 引退したら、奥様と2人で旅行したいという年輩の男性の方は多いのですが、それだって日頃から一緒に行動しているからこそ、奥様の側も賛同してくれるということも決して忘れないで欲しいと思います。
 そういう意味では私達FPも老後の生活資金といった単なるマネー相談ではなく、その老後をどう生きるかを提案する能力が求められていることを常々感じています。


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