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光母子殺害事件騒動 「この事件の被害者は1.5人だ」発言はいくらなんでもあんまりでは…

2008-04-26 18:21:04 | Weblog
光市母子殺害事件 朝日記者「死刑のハードル下がった」に非難 2008年4月24日
http://news.ameba.jp/weblog/2008/04/13188.html
 22日、光市母子殺害事件の被害者遺族、本村洋さん(32)の記者会見が行われた席上で、朝日新聞の記者が放った質問にネットで多数の非難が上がっている。
 犯行当時18歳だった元少年に死刑判決が出たことを受けての記者会見で、朝日新聞の女性記者が「この判決で死刑に対するハードルが下がったことに対してどう思いますか?」と質問。これに対し、本村さんは、「そもそも、死刑に対するハードルと考えることがおかしい」「今回、最も尊うべきは、過去の判例にとらわれず、個別の事案をきちんと審査して、それが死刑に値するかどうかということを的確に判断したこと」などと冷静に述べたという。
 この質疑応答に対しコメントには、「なにを言わせたいのか意味不明」「マスコミのハードルを下げるような質問でしたね」「本村さんは被害者遺族で、死刑評論家じゃないのに、何を考えて質問したのやら」など、記者に対する批判の声が多い。それに対し、「記者の狙いは自分が求める応答を引き出す事。無礼は百も承知で質問してる」と記者を擁護するコメントも少数だがある。また、「こういう発言に対して取り乱して怒らずピシャリと言い返せる本村さんは、ほんとうに素晴らしい」と遺族の本村さんの態度をたたえる声も多いようだ。

光市母子殺害 青学准教授の「赤ちゃんは0.5人」発言に波紋 2008年4月25日
http://news.ameba.jp/domestic/2008/04/13223.html
 死刑判決が下された光市母子殺害事件の裁判について、瀬尾佳美・青山学院大学准教授のブログでの発言が物議を醸している。
 その発言とは「この事件の被害者は1.5人だ」というもので、被害者の赤ちゃんを0.5人と数えている。その理由として、まったくの個人的意見とは断りながら「赤ん坊はちょっとしたことですぐ死んでしまうから、傷害致死の可能性は捨てきれない」としている。
 ちなみに同氏は今回の死刑判決には異議を唱えており、その根拠は選挙権がない少年であることだ。「最低でも永山基準くらい設けてほしい。永山事件の死者は4人」との意見も述べられている。
 ネットでは「青山学院大学では子供の数え方は人権0.5人分なのか」「何人殺したら死刑とかちゃんちゃらおかしいわ」「この発想は子供が嫌いなんだろうな」「赤子は物じゃないんだぞ?」など同氏への批判的意見が多い。
 ただし、同氏は死刑廃止論者ではないと宣言しており、今回の死刑を求める「国民運動」に違和感を超えて恐怖さえ覚えているようだ。




 光母子殺害事件で死刑判決が出たことについては、いろんな人がいろんな立場で意見を述べていると思うのですが、次の2件について、ネット上でかなり議論が高まっているようです。
 まず、本村氏が会見した時に、朝日新聞の女性記者が『この判決で死刑に対するハードルが下がったことに対してどう思いますか?』と質問した件ですが、この一件に関しては、私自身『なぜ遺族に聞く?(怒!』と配慮のなさと悪意さえ感じる質問にムツとした(こういった質問は弁護側にする質問では?)のですが、他にも『2人も殺された重大事件にまで、過去の判例から量刑を判断することが本当に適当なのか』 100歩譲って、もし判例を重視するのならば、なぜ国民の不安と反発を招きながらも、裁判員制度を今、国が導入しようとしているのか が、逆に問われることになるのではないかと思います。
 まあ、解雇事件ならば、当の労働者にとっては収入が途絶えて経済的・精神的に大変とはいえ、再就職先を見つければ経済的不安はある程度解消されますし、パターンに当てはめて量刑を決める量刑主義も妥当なのかもしれませんが、殺人事件の場合は、被害者が殺害される理由だって様々でしょうし、加害者が犯行に及ぶに至った事情だってそれは同じこと。ゲームの世界と異なり、人の命は一度失われると元に戻すことができないという当たり前の現実をもっと重視すべきかと思いますし、今回の事件のような無差別殺人の事件まで量刑主義で判断するには、あまりにも被害者やその遺族にとって酷だと私は思います。


 一方、後者の瀬尾佳美・青山学院大学准教授の『この事件の被害者は1.5人だ』発言については、こちらはブログが炎上しても当然でしょうし、私も激しい怒りを感じました。
 なんでもこの方、ほかにも橋下大阪府知事を「廃物利用」呼ばわりしたり、拉致被害者の横田めぐみさんを「信じられないくらい幸福だ」として「是非拉致されたい、変わってあげたい」などと、これまでも随分問題発言を繰り返していたようですが、それにしても「被害者の赤ちゃんを0.5人扱い」「赤ん坊はちょっとしたことですぐ死んでしまうから、傷害致死の可能性は捨てきれない」(この事件では赤ちゃんを投げつけたんですよ!!!)はあんまりですし、聞き捨てられない問題発言だと思います。

 この方は、もし自分の子供や家族・親族が同じ目にあっても、同じ主張ができるのでしょうか???
 一般論として、ある程度知名度のある方が、この手の過激発言をすれば、たとえ本人がその部分を削除しても、2ちゃんねるなどの巨大掲示板でバッシングが続く(しかも、この手の掲示板はリンクや元記事が消されることを想定して、書き込んだ記事全てをコピー&ペイストするため、発言内容は半永久的に残ります!)ものですし、ブログを閉鎖することもなく、クレームは自分の所に送れ!と自分のブログでヤフーのアドレスを公開している(黙殺されるとわかっていて、誰が素直にその指示に従うでしょうか?)一件といい、どうもこの人は状況を全く読めていないのでは…とクビを傾げざるを得ません。


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