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愛知県警情報漏えい、巡査長が自ら風俗店に売り込み

2007-06-10 15:06:05 | Weblog
愛知県警巡査長とOBを逮捕 捜査資料を漏洩した容疑 2007年06月09日 朝日 http://www.asahi.com/national/update/0608/TKY200706080366.html
 愛知県警が内偵していた事件の捜査資料を外部に漏らしたとして、県警は8日、組織犯罪対策課の巡査長栗本敏和(31)と県警OBで元巡査部長の木村有志(51)の2容疑者を地方公務員法違反(守秘義務違反・そそのかし)容疑で逮捕した。栗本容疑者は容疑を認めているが、木村容疑者は「記憶にない」と否認しているという。
 調べでは、栗本容疑者は06年9月、木村容疑者の求めに応じ、県警組対課などが入管法違反容疑で内偵していた名古屋市中区のフィリピンパブを家宅捜索する時の捜査員の配置表を渡し、職務上知り得た秘密を漏らした疑い。
 配置表を渡したのは捜索予定日の数日前で、結局、店は営業しておらず捜索は失敗した。県警は、捜査情報が店側に事前に伝わっていたとの見方を強めている。
 県警保安課などが今年1月11日、風営法違反容疑でホストクラブ経営者の男(41)らを逮捕し、同市千種区丸山町1丁目にある男の自宅兼事務所を家宅捜索したところ、この配置表が見つかった。
 配置表には、捜索の日付や店名に加え、どの捜査員が関係者の身柄を確保するかや、写真撮影、証拠品の押収など、店に踏み込んだ際の捜査員の役割分担が、名前入りで書かれていた。
 県警監察官室などが資料を入手し得る捜査員らから事情聴取を進めた結果、栗本容疑者の関与の疑いが浮上。栗本容疑者と木村容疑者は98年4月から約半年間、中村署の警備課で上司と部下の関係だった。木村容疑者は99年3月に自己都合で退職していた。
 今後、男への情報流出の経路や男との関係などを調べる。栗本容疑者の口座には少なくとも数万円単位の不明朗な入金が定期的にあり、県警は、この入金が情報を漏らした見返りだったかどうかなどの実態解明を進める。

愛知県警情報漏えい、巡査長が自ら風俗店に売り込み 2007年6月9日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070609i205.htm?from=main2
 愛知県警の捜査資料漏えい事件で、地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで逮捕された組織犯罪対策課巡査長・栗本敏和容疑者(31)が、複数の風俗店に出入りして「情報を買わないか」などと自ら売り込んでいたことが9日、わかった。
 県警は、栗本容疑者の口座に入金されていた毎月数万円の不明朗な金について、情報漏えいの見返りだったとみて、出所などの裏付け捜査を進める。
 県警などによると、栗本容疑者は、同法違反(そそのかし行為)で逮捕された元県警巡査部長・木村有志容疑者(51)とともに1998年4~10月の間、中村署警備課に勤務。その後、県警本部教養課に異動し、中国語の研修を受けるなどしていた。
 外国人絡みの事件を扱う組織犯罪対策課の組織犯罪特別捜査隊に配属されたのは昨年3月からで、栗本容疑者は勤務時間外に、不法滞在の外国人がいるとみられる名古屋市内の風俗店へ頻繁に出入りしては、「金を払えば情報を流す」などと、摘発などに関する極秘の捜査情報を売り込んでいたという。
 木村容疑者は中村署に勤務していた98年ごろ、暴力団との不適切な関係が発覚し、翌年3月に退職。昨年12月ごろからは、愛知県刈谷市内のパチンコ店の従業員寮に住み始めるなど、金に困っていたという。県警は、木村容疑者が栗本容疑者から入手した捜査資料を売って金儲(もう)けをしていたとみており、逮捕容疑以外にも両容疑者が情報をやり取りしていた可能性も出ている。
 県警は9日午後、栗本容疑者と木村容疑者を同法違反容疑で名古屋地検に送検した。



 世の中にはお店のタダ券目当てで風俗ライターをやっている、個人的には極力関わりたくないタイプの輩がいると聞いていますが、警察官が職権を濫用して金目当てに風俗店に取締情報を自ら売り込むようになるとは世も末ですね。
 この事件も内偵を進め、『さあ御用!』といったその日に、狙いを定めたフィリピンパブが営業をしておらず もぬけの殻状態 だったことから、おかしいとされ、捜査が進められていたようですが、まさか警官の配置表を当の捕獲相手に、しかも自らが売り込んで流すバカがいることなど捜査の前提にもしていないでしょうし、警察内部では身内が裏切らないという大前提で逮捕の準備を進めているだけに、今回の事件はそう簡単に解決できるような問題でもありませんし、警察内部の捜査員の教育のし直しや、捜査人員の人選の問題など、問題を解決するには幾つもの難しい問題があるように思います。この容疑者共は、ホントとんでもないことをしでかしてくれたものです!


1 コメント

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Unknown (管理人)
2007-06-11 11:51:16
続報的記事があったので載せます。

元巡査部長に謝礼数十万円 愛知県警の情報漏れ事件 2007年06月11日 読売
http://www.asahi.com/national/update/0609/NGY200706090011.html
 愛知県警の捜査資料が外部に流出した情報漏洩(ろうえい)事件で、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕された元巡査部長の会社員木村有志容疑者(51)から捜査情報の提供を受けたとされる風俗業者が、調べに対して「木村容疑者に数十万円の謝礼を支払った」と供述していることが9日、わかった。木村容疑者は、消費者金融で約1000万円に及ぶ借金を抱えて退職していたことも判明。県警は金に困った木村容疑者が、捜査情報の見返りに風俗店などから金銭などを受け取っていたとみて調べている。
 調べでは、県警組織犯罪対策課の巡査長栗本敏和容疑者(31)は06年9月初旬、数日後に迫った名古屋市内のフィリピンパブへの捜査日時など捜査員の配置を詳細に記した「事件着手捜索差し押さえ体制計画表」と題した書面を木村容疑者に手渡し、職務上知り得た秘密を漏らしたとされる。
 木村容疑者は、入手した配置表を風俗業者に渡したといい、その見返りに、風俗業者は木村容疑者に数十万円の現金を支払ったという。県警は、この現金の一部が栗本容疑者に渡った可能性が高いとみて、贈収賄容疑を視野に慎重に調べている。また、情報のパイプ役となっていたこの風俗業者に対し、フィリピンパブ側がさらに高額の謝礼を支払っていた可能性もあるとみて裏付けを進めている。
 一方、木村容疑者がこうした「情報提供」に手を染めたのは、多額の借金が原因だったとの見方が強まっている。関係者によると、木村容疑者は愛知県警に入庁まもない20代のころから高級腕時計を身につけ、高級車を乗り回すなど、派手な生活を送っていたという。
 当時、木村容疑者の両親が名古屋市中村区内で酒店を営んでおり、その売り上げの一部を自分の小遣いに充てていたという。しかし、その酒店が経営難で傾き始めると次第に遊興費に困るようになったという。
 中村署に勤務していた98年ごろには、ブランド品の貴金属などを副業で販売したことが発覚。一宮署に異動を命じられ、ギャンブルで多額の借金があったこともわかって退職した。
 県警は、退職金を充当しても数百万円の借金が残った木村容疑者が、中村署の警備課に在籍していた98年に部下だった栗本容疑者を通じて入手した捜査情報を風俗店に売るなどして、収入を得ていたとみて調べている。
 実家の近所の人の話では、両親は経営難で10年ほど前に酒店をたたんだという。近くに住む女性は「(木村容疑者は)小さい頃はハキハキ話すいい子だった。警察官になったと聞いていたが、まさかこんなことをしていたなんて」と驚きを隠せないでいた。

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