財務省、個人向け国債拡販で新商品を検討 2010年12月17日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/JPbusinessmarket/idJPJAPAN-18688920101217
財務省は国債の安定消化を促進する一環として、個人向け国債の新商品を検討している。低金利下で販売低迷が続くが、商品設計を工夫することで個人投資家の購入意欲を高めるのが狙い。早ければ2011年度の国債発行計画と同時期に詳細を公表したい考えだ。複数の関係者が明らかにした。
個人向け国債は2003年に個人の国債保有を拡大する目的で販売が開始された。満期5年の個人国債が販売された06年ごろは、定期預金などに比べて利率の優位性があったが、07年以降は金利低下で魅力が低下。インターネット銀行の預金などとの競合激化もあり、販売減が続いている。2010年度の国債発行計画で2兆円とされていた10年度の個人向け販売は1兆円前後にとどまる可能性がある。
財務省は、個人向け国債の魅力向上のため、市場関係者の意見などを募り、新商品の詳細を詰めている。金利を引き上げるのは難しいため、中途換金の仕組みの改善などで、購入しやすさをアピールしたい考えだ。
財務省は2009年12月に開催した国の債務管理の在り方に関する懇談会で、低迷する個人向け国債の商品多様化などを柱とする論点整理をまとめ、1)1─2年など償還期限の短い商品の導入、2)中途換金の仕組みの改善――に取り組むべきといった提言を行った経緯がある。
はぁ…。 「国債を持てる男子は女性にモテる」キャンペーンを行い始めた時には財務省もついにとち狂ったか??? と思いましたが、ようやく本気で商品性の改良も議論する気になりましたかねぇ…。
ただ、12月に発行した変動10年国債の利率はわずか0.21%(税引後0.168%)。
16日時点での証券最大手の野村証券の野村MMFの運用利回りが0.087%、野村MRFの運用利回りでも0.068%あるのに、途中解約すれば直前2回分の利子相当額が差し引かれてしまう(中途換金した場合に受け取れる額は、額面金額+経過利子相当額ー直前2回分の利子相当額×0.8)商品など『んなもん。誰が買うか!!!』と思わず突っ込みを入れたくなりますし、例えば『MMFと国債の表面利率に1%以上の開きが出るまではこの途中換金時手数料を特例で徴収しない』といった抜本的な対策を取らない限りは、いくら小手先のセールステクニックを講じたところで一向に売れ行きは伸びないのではないかと個人的には思いますし、せめて一部の証券会社で細々と取扱っている(注:販売する側にはうまみがないため積極的にはアピールしていません)、いつ解約しても解約手数料は一定の長期公社債投信よりは魅力的な商品性にしないと、売れるものも売れないと思います。
参考 野村(長期)公社債投信の紹介ページ http://www.nomura.co.jp/retail/fund/rate/shatou.html
http://jp.reuters.com/article/JPbusinessmarket/idJPJAPAN-18688920101217
財務省は国債の安定消化を促進する一環として、個人向け国債の新商品を検討している。低金利下で販売低迷が続くが、商品設計を工夫することで個人投資家の購入意欲を高めるのが狙い。早ければ2011年度の国債発行計画と同時期に詳細を公表したい考えだ。複数の関係者が明らかにした。
個人向け国債は2003年に個人の国債保有を拡大する目的で販売が開始された。満期5年の個人国債が販売された06年ごろは、定期預金などに比べて利率の優位性があったが、07年以降は金利低下で魅力が低下。インターネット銀行の預金などとの競合激化もあり、販売減が続いている。2010年度の国債発行計画で2兆円とされていた10年度の個人向け販売は1兆円前後にとどまる可能性がある。
財務省は、個人向け国債の魅力向上のため、市場関係者の意見などを募り、新商品の詳細を詰めている。金利を引き上げるのは難しいため、中途換金の仕組みの改善などで、購入しやすさをアピールしたい考えだ。
財務省は2009年12月に開催した国の債務管理の在り方に関する懇談会で、低迷する個人向け国債の商品多様化などを柱とする論点整理をまとめ、1)1─2年など償還期限の短い商品の導入、2)中途換金の仕組みの改善――に取り組むべきといった提言を行った経緯がある。
はぁ…。 「国債を持てる男子は女性にモテる」キャンペーンを行い始めた時には財務省もついにとち狂ったか??? と思いましたが、ようやく本気で商品性の改良も議論する気になりましたかねぇ…。
ただ、12月に発行した変動10年国債の利率はわずか0.21%(税引後0.168%)。
16日時点での証券最大手の野村証券の野村MMFの運用利回りが0.087%、野村MRFの運用利回りでも0.068%あるのに、途中解約すれば直前2回分の利子相当額が差し引かれてしまう(中途換金した場合に受け取れる額は、額面金額+経過利子相当額ー直前2回分の利子相当額×0.8)商品など『んなもん。誰が買うか!!!』と思わず突っ込みを入れたくなりますし、例えば『MMFと国債の表面利率に1%以上の開きが出るまではこの途中換金時手数料を特例で徴収しない』といった抜本的な対策を取らない限りは、いくら小手先のセールステクニックを講じたところで一向に売れ行きは伸びないのではないかと個人的には思いますし、せめて一部の証券会社で細々と取扱っている(注:販売する側にはうまみがないため積極的にはアピールしていません)、いつ解約しても解約手数料は一定の長期公社債投信よりは魅力的な商品性にしないと、売れるものも売れないと思います。
参考 野村(長期)公社債投信の紹介ページ http://www.nomura.co.jp/retail/fund/rate/shatou.html