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JAL年金削減計画、現役社員の3分の2超が減額に同意

2010-01-05 07:19:38 | Weblog
JAL年金削減計画、現役社員の3分の2超が減額に同意 2010年01月5日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK034621520100104
 日本航空(JAL)に対する公的支援の前提となっている年金債務の圧縮に不可欠な年金減額について、4日午後5時時点の集計結果によると、現役社員約1万6000人の3分の2超、OB約9000人のうち3分の1に当たる3000人から会社側減額案に同意するとの回答があった。JAL広報担当者が4日明らかにした。
 JALの年金減額案は現役社員の給付額を5割、OBは同3割減とし、全体で4割削減する。企業年金の減額には現役とOBそれぞれ3分の2以上の同意が必要で、1月12日が回答期限。JAL側はOBのうち減額に不同意もしくはまだ回答していない6000人に対して明日以降も説得を続ける。




 まあ、現役社員の3分の2以上の同意については、クリアして当たり前。この段階でズッコケているようならば法的整理にまっしぐらも致し方ないと思っていましたが、とりあえずは第一ハードルをクリアといったところでしょうか…。
 もっとも、一番肝心なのはOBから3分の2以上の同意を得られるかどうか。もし同意が得られなければ、日航OBよりも少ない年金で暮らしている高齢者や現役世代からの反発はますます強くなり、世間の法的整理論が強まることになるでしょうし、どれだけ日航OBが危機感を持てるかが、当面の危機回避ができるかどうかの分かれ目になるかと思います。