石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

民主党雇用WT第22回会合より

2012-09-04 23:51:37 | 活動レポート

そして今日、民主党「雇用ワーキングチーム(WT)」の第22回会合を開催しました。

 

今日の議題は二つ。

まずは「労働災害の発生状況と今後の対策の方向性」というテーマで厚労省からヒアリング。労働災害は、長期的トレンドとしては大幅に減少しているのですが、ここ数年、連続で増加してしまっています。主に、製造業、運輸・物流業、サービス業で増加しているのですが、今日はその理由についての考察と、今後の対策について厚労省の考えを聞かせてもらい、その上で質疑を行いました。

いくつか課題があるのですが、特に(1)より詳細なデータ収集と分析、(2)特定のグループ(若年層、高齢者層、女性など)に対するきめ細かい対策、(3)人手不足問題への対応、(4)下請け問題等への対応などが必要だと感じました。今後、引き続きの対策強化が必要です。

続いて、二つ目の議題「東日本大震災被災地における雇用創出、求職(失業)及びマッチングの状況」についてヒアリング。こちらは、8月31日付けの最新の雇用データに基づいて、東日本大震災被災地、とりわけ東北三県の雇用情勢についてまず現状を認識。その上で、昨年来実施している各種の雇用施策について、その実績や課題を確認しました。

政府も、厚労省を中心に、関係各省とも連携しながら懸命の取り組みを進めています。実際、復興事業の進捗とも相まって、雇用情勢は確実に上向いてきていますが、沿岸部を中心にまだまだ課題が多いのも事実です。来年度に向けては、被災地でも評判のいい緊急雇用創出事業などの基金の積み増しと期間の延長を実施していく予定ですが、これに併せて、ハローワークを中心とする就労支援、公共職業訓練や求職者支援制度などを活用した能力開発支援、地方自治体や被災者向け生活支援を行っているNGO/NPO団体との連携などを強化し、より実効性ある雇用対策を行っていく予定です。

以上、今日の雇用対策WTの報告でした!


障害者の就労支援について考えるフォーラムにパネリストとして参加!

2012-09-04 22:49:15 | 活動レポート

通常国会は会期末を前に空転しているわけですが、だからと言って私たち議員が何もしていないわけではありません。むしろ、今週は目が回るような忙しさ。連日、朝から夜まで日程がびっしりです。

とりわけ与党では、今週、来年度予算の概算要求に向けた議論のまっただ中。概算要求の締め切りが9月7日なので、部門や分野毎に、最後の調整を行っているわけです。今回は特に、日本再生戦略の実現をめざす予算案ということで、グリーン、ライフ、農林水産の三分野を最重要項目として位置づけて、予算の大胆な組み替えも含めて議論が進められています。もちろん、これらの分野への重点投入を通じて、とりわけ地方における雇用の拡大を図っていかなければならないわけで、そのことを念頭に置きながら、追い込みをかけていきたいと思います。

さて、今日の午後、「障害者の就労支援について考えるフォーラム~ILOなどの国際潮流と日本に問われているもの~」という院内フォーラムが開催されて、私もパネリストの一人として参加してきました。


このシンポジウムは、その名の通り、障害者の就労がメインテーマ。日本が批准している「障害者の職業リハビリテーションと雇用に関するILO159号条約」について、そのいくつかの条文(基準)が日本国内において十分に適用されていない可能性があるというILOの適用監視メカニズムからの指摘を踏まえ、障害者雇用の現状と課題、さらには今後いかに促進のための取り組みを進めていくかという点について議論を交わしました。

私は、まず、元・ILOの専門官という立場で、ILO条約(国際労働基準)の適用監視メカニズムやその効果、政労使団体の役割について説明。続いて、国会議員として、現在議論が進められている障害者差別禁止法や障害者雇用促進法の改正プロセスの中で、ILO159号条約や障害者権利条約などの要請を踏まえた議論を行っていくべきであり、今後引き続き、党内でそのことを訴えていきたい旨、発言しました。

限られた時間でしたが、他のパネリストの皆さんからも大変参考になるお話があって、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。特に、当事者の皆さんのご意見を伺うことが出来たことは貴重でしたね。今後の議論にしっかり活かして行きたいと思います。