昨日すぐ報告しようと思いつつ、バタバタでミスってしまったので、一日遅れで今日、報告を・・・。
昨日、6月5日(火)、デジタル教科書教材協議会(会員数108社)の主催によるシンポジウム「これからのデジタル教科書の話をしよう~成果発表と2012年提言~」にパネリストの一人として参加してきました。
本当は、シンポジウムの最初から参加したかったのですが、他の会議とバッティングしてしまったために断念。それでも、自分の出番の少し前に会場に到着して、あの「陰山メソッド」で有名な陰山英男・立命館大学教育開発推進機構教授の基調講演の途中から聞くことができました。
陰山先生、さすがに話が面白い。現場の実例を示しながら、デジタル教科書や副教材の利点を分かりやすく説明されていました。デジタル教科書に疑問を持つ全ての人に聞いて欲しいプレゼンですね。
さて、私の出番は、シンポジウム最後のパネルディスカッションでした。この日のDiTTの提言や基調講演を踏まえて、「早期化(教育のICT化ビジョン達成時期の2015年への前倒し)」「正規化(デジタル教科書の検定教科書化実現)」そして「コスト(教科書のデジタル化と普及のための費用負担をどうするか)」という三つの課題について、政治家や有識者でディスカッションしよう!というものです。
事前にお誘いをいただいて「面白そう!」と思ってOKしたのですが、なんと、時間が45分しかないのに、パネリストの数が7人!「えっ、それってディスカッションになるの?」と疑問を持ちながらの参加となりました。
まずは、パネリストの顔ぶれをご紹介:
- 石橋通宏氏 参議院議員
- 遠藤利明氏 衆議院議員
- 陰山英男氏 立命館大学教育開発推進機構教授
- 上月正博氏 文部科学省 大臣官房審議官(生涯学習政策局担当)
- 趙章恩氏 韓国ITジャーナリスト
- 夏野剛氏 慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授
- 中村伊知哉 慶應義塾大学メディアデザイン研究科教授
ね、私を除いて(笑)凄い顔ぶれでしょう? 自民党の遠藤さんは、自民党・教育の情報化推進議連の事務局長をやられています。夏野さんや陰山さん、中村さんについては説明の必要はないでしょう。ビッグネームです。趙さんは、韓国のITジャーナリストで、シンポジウムでも韓国における教育のICT化について大変に刺激的な報告をしてくれました(韓国には10年先を行かれてる感じ・・・)。
司会進行役は、DiTTの石戸奈々子さん。NPO法人CANVASの理事長もされています。これだけの顔ぶれで、こんだけの時間で、三つのテーマを扱うわけですから、司会も大変なご苦労だったと思いますが、大変上手く進行し、とりまとめをしてくれました。
しかし私も、パネルディスカッションは久し振り。やっぱり難しいですね~。特に、最初に話題を振られると、いかに質問のポイントを掴んで、短時間で的確に発言するか、とっても難しい。実際、三つのテーマのいずれも、ちょっと的を外れてしまったかな~という感じの発言になってしまいました。それに、今、民主党のWTで「中間とりまとめ」を議論している最中なので、事務局長という立場で、あまり結論めいたことを言えなかった、というジレンマもありました(言い訳・・・)。
さて、では私が何を喋ったか・・・
を書いていると長くなるので、詳細はぜひ、ニコニコ動画の録画で直接、お聞き下さい!
・ニコニコ動画「DiTTシンポジウム」(録画見るには登録が必要かも知れません)
ニコニコ動画、コメントがあるので面白いです。ただ、情緒的なコメントがほとんどですが・・・(苦笑)。シンポジウムについて報道した記事はこちらで。
・DiTT「すべての子供にデジタル教科書」実現めざし法案を発表
この日、会場には約600人の参加者が集まっていました。私が入ったとき、会場の後ろには大勢の立ち見客の姿も。感動しました。ニコニコ動画の視聴者は、2万人を超えていたそうです。それだけ、教科書のデジタル化、教育のICT化について関心が高まって来たのでしょうね。
デジタル教科書の実現については、今後の進め方やそのペースについて、まだまだいろいろと議論があります。個人的には、出来るだけ早期に実現します!と言いたいところですが、現実を考えれば、そう拙速には進められないし、拙速に進めようとするとかえって実現が遠のくのも事実です。
いずれにせよ、シンポジウムでのDiTTの提言や講演も参考にさせていただきながら、引き続き、民主党WTでの議論を進め、とにかく一歩でも二歩でも確実に前に進めていけるような提言をめざし、頑張っていきたいと思います!