石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

在沖米軍基地を視察して

2012-02-13 23:44:26 | 活動レポート

お知らせしていた通り、今日は沖縄で、石井一参議院予算委員長と共に在沖米軍専用基地を視察してきました。牧山ひろえ参議院議員と、沖縄県連の喜納昌吉代表代行、又吉健太郎幹事長(浦添市議会議員)も一緒です。

今日の主な行程は以下の通り:

  • 10:15 キャンプ瑞慶覧訪問 ~米海兵隊より概況説明
  • 11:15 普天間飛行場基地内視察
  • 12:10 嘉手納基地訪問 ~米空軍より概況説明
  • 13:00 嘉手納基地内視察
  • 15:35 キャンプ・シュワブ訪問 ~辺野古移設計画の概況説明

 

(キャンプ瑞慶覧の司令部前で。石井議員の右隣がジョナサン・エリオット海兵隊大佐、その隣がワレス副司令官、喜納昌吉県連代表代行。左隣が竹内沖縄担当大使で、左端が真部沖縄防衛局長)


まず、キャンプ瑞慶覧では、イアン・ワレス中佐(普天間基地副司令官)より概況説明。ワレスさんは、もともとKC-130空中給油機のパイロットだったそうです。普天間の歴史から始まって、基地の現況、基地の兵力などについて説明してもらいました。途中、基地にすぐ隣接して6つの学校がある、というところにみんなでピクっと反応。改めて基地の危険性を実感した瞬間でした。

続いて、基地内の視察へ。写真撮影を許されたところしか撮れなかったので、お見せ出来る写真も限られていることをご容赦下さい。途中、ワレス副司令官は繰り返し「最大の課題は施設の老朽化だ」と強調していました。特に、排水設備が処理能力不足で、大雨の度に水が溢れたり、一部施設が老朽化のために使用不能になってしまっている、とのことです。

ちょっと見えにくいですが、これが滑走路。普天間は約2,700メートル級の滑走路を持っています。ちなみに、辺野古の計画では1,200メートル級の滑走路になっています。

 

続いて、嘉手納飛行場へ。ご存じの通り、普天間飛行場から嘉手納飛行場へ向かう道のりは、米軍基地だらけの道を行くことになります。あらためて、沖縄本島の非常に重要な場所が米軍基地によって占められていることを思い知らされる瞬間です。

嘉手納基地でも、到着後、まず概況について説明を受けました。説明してくれたのはマット・モロイ第18航空団司令官です。最後までわれわれに同行して、質問にも丁寧かつ真摯に応答してくれました。

説明では、この嘉手納基地が「太平洋の要石(Keystone of the Pacific)」であることが盛んに強調されました。嘉手納から1~2時間で、東アジアの主要都市に到達することが出来る、と。「これは米国の貿易相手国の43%を含むことになる」との説明は、ちらっと米軍の本音が出たというところ・・・かな(通訳さんは訳さなかったけど)。

さて、私が一番興味を持って聞いたのが二つの点。一つは、海軍駐機場の移転工事。現在の海軍駐機場は、県道のすぐそばに位置していて、P3C哨戒機などのエンジン調整で騒音被害の温床になっています。それを、基地のずっと内側に移設するために工事をしているわけです。これで、少しは嘉手納町の皆さんの騒音被害の軽減につながるはず。早期の完成を期待したいです。

もう一つは、今回初めて実現した、嘉手納基地所属のF15戦闘機18機のグアムでの訓練実施。これまでは、米海兵隊岩国基地所属のFA18戦闘機が嘉手納基地を拠点に行う訓練を2度、グアムに移転して実施してきましたが、今回初めて、嘉手納基地所属戦闘機の訓練をグアムに移転して実施しているということです。

また、現在は一部のF15戦闘機が中東に行っているので、通常からいくと5%ぐらいの状態だとか。例えば、通常だと週100回ぐらい出撃(離発着)があるのが、今週はせいぜい10回だそうです。この状態が続くのは月末まで、とのことですが、「それはずっと継続出来ないのか?」という私の質問に、「リスクとのバランスを考えなければならない」という回答。それは、リスクとのバランスがとれれば可能ということだと理解しましょう。

 

概要説明の後、嘉手納基地内の視察に行ったのですが、撮影禁止のために写真はなし。唯一、基地内にあったショッピングセンターの写真だけ撮ってもいいと言われたのでご紹介しておきます(笑)。

 

さて、視察の最後にキャンプ・シュワブへ。辺野古の移設予定地の視察です。

以前、沖縄の皆さんに辺野古の視察に連れて行っていただいたことがありました。その時は一般人が行ける一番近いところで辺野古の海を見たわけですが、今日はキャンプ・シュワブの中に入って、まさに計画地を間近に見ることができました。

下の写真が、計画を説明したボード。中央の赤い丸が、説明を受けた海岸べりの高台です。そこから埋め立て予定地を写したのがその下の写真。その岬のところが埋め立てられて、V字型の滑走路を作るという計画です。

見ていただければ分かる通り、向こうには青々とした素晴らしい辺野古の海が広がっています。ちなみに、この先にジュゴンが回遊する場所があります。

建設に必要な期間は、最低でも5年。恐らく優にそれ以上かかるでしょうね。そして、建設費用は3,500億円以上。以上というところがミソです。実際にいくらかかるかは、建設期間との関係も含めて、やってみないと分からない、ということだと理解しました。

 

以上、沖縄米軍基地視察の模様でした。が、これで終わりではなかった・・・。

この後、那覇空港で、沖縄の新聞記者さんたちが取材に来て、石井委員長が対応。今回の訪問の目的や、今日の視察の感想などを説明したわけですが、実は、ここで初めて、私も(恐らく牧山さんも)石井委員長の基地問題の解決にかける個人的な思いを聞かせていただいたのです。

石井委員長は、記者さんたちを前に「普天間の固定化は何としても防がなくてはならないし、問題解決に向けて一歩でも二歩でもいいから、前進させなくてはならない。そして今こそそのチャンスなんだ。民主党も与党として責任ある対応をしなければならないし、県連にもそのようにお願いしたい」と熱く語っていました。

沖縄の米軍基地問題の解決に向けての思いは、私も共有するところ。その意味で、石井委員長の思いを聞けたことが大変大きな収穫になりました。米軍基地内に実際に入って視察し、現況を確認出来たことと含め、意義の大きな視察になったと思います。今後またあらためて沖縄の仲間たちとの意見交換を進めて、与党内での議論につなげていきたいと思います!


ILO駐日事務所のみなさんが国会見学に(事務所だより)

2012-02-13 16:38:47 | 雑記

久々の登場! 事務所だよりです。

本日は、ILO駐日事務所のみなさんが来訪。ILO駐日事務所リトリートとして今回の国会見学を企画してくださいました。

“リトリート” みなさんはご存知ですが??

恥を承知でこっそり質問したところ、「事務所外研修」のことだそうです。

さらに恥を承知で質問したところ、海外ではよく行なわれているそうで、リゾートなどへ行き互いの研究テーマを発表したり、親睦を深めたりするのだとか…。日常生活から離れて学ぶことで、新たな発想など生まれるのでしょうね。勉強になりました。

 

当初の企画では、「国会見学プラス議員との意見交換」でしたが、本日、議員は沖縄視察で不在。国会見学のみ実施し、意見交換は金曜日に設定することとなりました。

国会見学がよい研修となっていれば幸いです。