石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

工程表には作業員の安全管理が入っていない!

2011-04-22 22:49:18 | 活動レポート
私と同じ年代か、その前後の世代の皆さんは、若かりし頃に恐らく、キャンディーズの3人のうち誰が一番好きか?という論争に熱を上げた経験があるのではないかと思います。かく言う私は、ミキちゃんのファンでした。ちなみにピンクレディーも、二人の中ではケイちゃんのファンでしたから、今考えると、何となく子どもの頃の好きな女の子の傾向が見て取れそうな感じですね。

誰が一番好きだったにせよ、やはりキャンディーズ世代の一人として、突然飛び込んできた田中好子さん(スーちゃん)の訃報には悲しみを禁じ得ません。キャンディーズ解散後、女優として復帰して、私たちに名演技を見せてくれていました。私は特に、NHKの連ドラ「ちゅらさん」のお母さん役を演じたスーちゃんが好きでしたね~。沖縄の母を好演していたと思います。これから円熟期を迎える女優として期待していただけに残念ですが、きっとこれからも、キャンディーズの歌と共に私たちの心に残り続けてくれるでしょうね。

さて、そんなセンチメンタルな話しから始まった今日のブログですが、実は、今日の朝一番のスタートは、今の心境とは180度違う、もう爆発寸前の状況でした。何があったのかと言うと・・・。

まず、その会合とは、民主党政調の「経済産業部門会議」。議題はいくつかあって、はじめは第一次補正予算の経済産業関連の項目について話しをしていました。そして、最後に議題になったのが福島第1原発事故の収束に向けたいわゆる「工程表」について。東京電力から取締役の方が一人参加して、工程表の内容について説明がありました。

参加していた議員からは、「工程表がなぜ、東京電力の工程表なのか? 政府も責任を有しており、政府を含めた共同対策本部としての工程表であるべきなのではないか?」とか、「政府は政府で、この東電の工程表を受けて国としての工程表を作るべき」というような点が指摘されました。こういう指摘ももっともなところです。

ただ、この工程表について私が一番、問題だと思っていたのは、そこに全く「作業員」のことが書かれていなかったことなのです。

工程表に書かれていること、これは全て、現場の作業員の皆さんが対応することです。しかしこれまで指摘してきたように、現場の作業環境が悪化する一方で、作業員の安全・健康管理は未だ十分ではありません。工程表には、目標の達成に向けて乗り越えられるべき課題が多く載せられています。その中には、放射能汚染の酷い現場で誰かが作業しなければならない項目もあるのです。にもかかわらず、工程表の中にそのことがひと言も述べられていない、作業員の安全・衛生・健康面の課題や対策について全く何も言及がないわけです。

日頃、いたって温厚に質問する私の声が、今日はかなり上ずって直情的な物言いになってしまいました。私は、「作業員の安全・衛生・健康について何ら触れられていない工程表なんか到底、認められない」「現場で作業している皆さんの安全・衛生・健康管理が全く不十分な状況がある一方で、被爆線量の上限値を250ミリシーベルトからさらに引き上げようとしているような情報も漏れ伝わってきている」「まず、今、作業している皆さんの安全・衛生・健康管理について何をして、どういう状況なのか報告して下さい!」と要請しました。

しかし残念ながら東電の取締役からは、「経済産業大臣からもその点については要望をいただいており、対応させていただいている」との回答だけ。対応しているその具体的内容と、現時点までの結果について聞いてるのに・・・。

幸い、ここに来てようやく、メディアもこの問題を取り上げてくれるようになりました。この勢いを駆って、来週、もっときちっとした情報を引き出せるように仲間たちと取り組みを続けていきたいと思います。