ゆめ未来     

遊びをせんとや生れけむ....
好きなことを、心から楽しもうよ。
しなやかに、のびやかに毎日を過ごそう。

映画 「グリーンブック」   世界は複雑だ

2019年05月06日 | ゆめ未来
感動的な映画 『グリーンブック』    2019.5.6=3

長い連休の一日、うちのKさんと娘の三人で 「大垣コロナシネマワールド」 で上映中の 『グリーンブック』 を観ました。

感動的な映画でした。
1960年代、天才的な黒人ピアニストとイタリア人の雇われ運転手が、2週間、アメリカ南部諸州を演奏旅行をして回るという物語です。

黒人のボスと白人の使用人の旅は続く。

謂われのない偏見と黒人差別が渦巻くアメリカ南部諸州。
これに対する黒人としての抗議の仕方と白人としての抗議の仕方。
黒人社会に対する偏見に満ちた見方をするピアニストと好意的な見方が出来る白人運転手。
音楽に対する見方も二人は全く異なる。
長い旅の間、二人はいやと言うほど議論を重ねる。
そんな二人が、社会の軋轢や差別に様々な形で対処しながら友情を深めていく。

信頼とは何か。
黒人ピアニストは、何故、困難な南部諸州を“あえて”旅をするのか。
困難に遭遇したとき、人はどんな態度を取りどう行動すべきか。
深い内容に満ちあふれた感動のストーリーでした。

「グリーンブック」とは、「黒人専用ガイドブック」のこと。

    公式サイト グリーンブック

    映画.com

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

監禁面接   最初は、どのような展開になるのか訳分からなかった

2019年05月06日 | もう一冊読んでみた
監禁面接/ピエール・ルメートル  2019.5.6=2

  おれは悲しい男になった。
   彼女なしではなにごとも意味をなさない。

  『悲しみのイレーヌ』
  『その女アレックス』
  『傷だらけのカミーユ』
  『天国でまた会おう』

これらの作品の作者、ピエール・ルメートルだもの面白くない訳がない。
絶対、面白いはずだ。

  2019年版 このミステリーがすごい!
   海外篇 第8位 監禁面接

ぼくの感想では、ベスト5に入る面白さだった。
シャルルは、いつまでも心に残ってしまう。

「●●●、お主も悪よのう~」と、主人公のアラン・デランブルに言ってしまいそうです。
その人物像とは。

アラン・デランブル

 おれは断じて暴力を振るうような人間じゃなかった。

 なんとも……。いや、試験そのものはどうでもいい(結局のところ、生きているかぎり人は評価さけつづけるんだし)それよりショックだったのは、会場に入ったらおれがいちばん年上だったことだ。というよりおれが唯一の中高年だった。

 おれとニコルには旧友が二人いた。ニコルの高校時代の同窓....おれが兵役で知り合って....職場の友人....バカンス先で知り合った....パパ友。だがみんな疎遠になった。たぶんおれたちに飽きたんだろう。心配ごとが同じでなくなると喜びも同じではなくなる。ニコルとおれは少々孤独だ。

 ニコルに相談できなくなってから、そういうことを言ってくれる人間がいなかったのでありがたかった。わかっていることでも、時には誰かに言ってもらう必要があるんだとしみじみ思う。

ニコル

 おれたちは四年前からなんとか沈むまいと一緒に闘ってきた。だが、ある日もう無理だと気づく。知らぬ間にどちらも自分の殻にこもっている。いくら息の合った夫婦でも、現実を同じように見ているわけじゃないんだし。そのことをニコルに言いたいのに頭に血が上ってうまく言えない。

シャルル

 シャルルはもう一度家に住むという希望を完全に捨てたときからの日にちを数えている。「希望なんてな」と彼は人差し指を立てる。「人間どもがその条件を我慢して受け入れられるようにと、悪魔が作り出したひどいしろものにすぎん」。

 つまりホームレスのあいだでさえ競争があり、強い者だけが、ライバルと差をつけられる者だけが生き残る。もしおれがホームレスになったら、シャルルのように生き残る側に回れるかどうか極めて怪しい。

 さて、シャルルの口癖に、「唯一たしかなのは、なにごとにも予想どおりにゃならんってことさ」というのがある。そうシャルルは歴史上の名言とか長老然とした物言いを好む。

 先日、シャルルが言っていたことをまた一つ思い出した(あいつは格言めいたことが好きだったな……)「誰かを殺したいなら、まずそいつがいちばん望むものをやれ。ほとんどの場合、それで事足りる」  シャルルがいないのが寂しくてたまらない。

ぼくも寂しい。

ロマン・アルキエ

 ロマンは農家の息子で、彼の行動と反応のすべては農家ならではの心の枠組みによって決定される。つまり手にしたものは手放すなと体で覚えている。持っているものは持ちつづける。後生大事に。なんでもそうだ。もちろん仕事も。好きかどうかにかかわりなく、手にしたものは彼のもの、彼の所有物だ。

アレクサンドル・ドルフマン

 ドルフマンは卓越した技を持っている。その技で数えきれないほどのコラボレーターだの秘書だのを震え上がらせ、虐げ、たじろがせ、うろたえさせ、転落へと追い込んできたのだろう。ドルフマンという存在はある単純明快な事実の結果でしかない。つまり、彼がいまこの地位にいるのはほかの全員を蹴落としてきたからだ。 

きらりと光る一言が、物語の中で様々散見します。

 システムにはシステムのモラルがある。 

 すでに後戻りできないところまで来ていて、終わらせ方もわからなかったのだろう。なにごともいちばん骨が折れるのは幕引きだ。 

 マネジメントにいわく、《自分のなかの幻想を見つけて遠ざけ、常に現実と、測定可能なものを優先せよ》。

このミステリを読み切るには、第一部 「そのまえ」 で挫折しないことが肝心です。
健闘を祈る。

      『 監禁面接/ピエール・ルメートル/橘明美訳/文藝春秋 』

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩井屋  田楽の人気店

2019年05月06日 | 食は文化だ

岩井屋    岐阜市岩井 2019.5.6=1



うちのKさんと娘の三人で、岐阜市岩井の 『岩井屋』 さんに行ってきました。
連休中とあって、大変の込みようです。
駐車場は、車でごっちゃごちゃ。 大変。

娘は、初めてですが、ぼくとKさんは2回目です。
今度は、戸惑うことなく注文が出来ました。

   とうふ田楽


   いも田楽


   五平餅


   菜めしと赤だし


前回いただいた茶碗蒸しは、本日売り切れでした。 残念。

お店の前でKさんと娘を待っていたら、目の前をお馬さんがのんびりとパカッパカッやって来ます。
馬上の方に伺ったところ、高富からやって来られたとのこと。
おとなしく人に慣れたお馬さんでした。 でも、すこし驚き。

駐車場から、無事に車を出し帰途につきました。

                『 岩井屋  』

            住所 岐阜市岩井3-3-23
            TEL ( 058 ) 241 - 0264

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする