Wake Up !

一人のヒーラーさんとの出会いから、私の世界が変わっていきました。

お遍路さん

2011-08-18 20:17:57 | 日々のつぶやき

四国に住んでいるのでお遍路さんの姿は車で走っていてよく目にする。朝早くの高速のサービスエリアではお遍路さんの団体バスが来るとお手洗いはすぐに混雑するので早く走っていかねば並ぶことになってしまう。

母も50歳代の頃、お先達さんに付いてマイクロバスで数か月かけて回り、最後は高野山にお参りした。それを2回して、ご朱印を集め我が家と実家に仏事に使う掛け軸を作った。

その旅はみんな手作りのお弁当や果物、菓子を持ちバスの中でワイワイと騒ぎなら楽しく道中を行くものであった。ノワタリさんと足摺の国民宿舎に泊まった時も、私たち以外は夫婦連れやグループでお参りしている人たちで、娯楽の一つだ。

しかし、この数年はお遍路さんたちも変ってきてた。歩き遍路さんが多い。

定年になり旅に出た方、休みを利用しての人、そして行く当てのない人…それは歩く姿を見れば、感じる。目的のある人は足取りも速い。

この暑いのにじっとしているだけでも汗が噴き出る暑さ、さぞかし暑いことだと思う。

今日も学生風の若い男の子がキョロキョロと珍しそうにあたりを見回しながら歩く姿を見かけた。

ただ、この数年キャリーや古い乳母車にありったけの家財を入れたコンテナをいくつか積んで歩かれている老人の姿が多い。私の町には札所は無いので市内では見かけないが、たまにスーパーなどの出入り口に立っているお遍路さんがいる。

今月の初め、朝7時ごろ70歳台の叔母さん二人が古い乳母車に高く荷物を積み、取っ手にはビニール袋を数個ぶら下げ、歩道を歩いていく姿を見かけた。その後も自転車の荷台にコンテナを積み走っていく人にもすれ違った。

先月は雨の中菅笠を被っているものの、大きなリュックを背負い、大きな包みを抱きしめて歩いている老人の姿を見かけた。

数か月前、隣町で乳母車を押しながら歩いていく老女の後ろをトコトコと紐につながれ付いていくお座敷犬を見た。すれ違っただけで胸が痛む。その人達のそれまでの生活の背景はどのようなものだっただろう?

数年前夕方、通り雨が降り出した時、知り合いが高知と愛媛の県境の屋根のバス亭で雨宿りをしていた時、ふと横を見るとひとりのお遍路さんがいた。

「おじさん、今晩のごはんある?」と声をかけると、一握りの米の入った袋を見せながら「貰ったから、米はあるけど、これは今晩は食べん。明日にのけておく。」

「お金はいくらもっとる?」と聞くと、「40円...」

気の毒になり、「これ、つこてや」と1000円渡したという。

2年前、足摺のウスバエの近くで出会った北海道から来た30前後のお遍路さんはもう3度目でずっと周っていると言っていた。たぶん、仕事がないのだろうと思う。

若い人は別だが、老人の場合そのまま行き倒れるのをまっているのだろうか?まるで戦前に逆戻りをしている。

憲法では最低の生活の保障をされているはずだが、管総理も遍路に出たがパフォーマンスで何もわかっていない。

コメント
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