木造船「曳き船再現プロジェクト」2日目は、前日に
係留しておいた「鵜飼ヶ浜」よりスタートです。
私たち関係者は午前8時にJR亀岡駅に集合し、
嵯峨野線で「鵜飼ヶ浜」へ向います。
川の上に架かる鉄橋を丸ごと駅に使用している
「保津峡駅」の直下の地点が「鵜飼ヶ浜」です。

平安時代の前期に清和天皇(56代)がこの地で
「鵜飼の宴」を催したと伝わる場所です。
木造船の操船と曳き上げ作業を、多くの現役船頭に
経験してもらう目的から初日とメンバーを変えて
出発です。
この日の工程はトロッコ保津峡駅へ架かる「保津の吊り橋」下
で「渡し」と落合赤門での曳き上げ、綱の跡などの
再現を行う予定です。
この日も曳き上げメンバーに漏れた私はっちん。
実は完成してから木造船に一度も乗ってないのです。
「これではあまりにもかわいそう~」だと主催者側が
気を遣って下さり「お客さん役」で初乗船させて下さいました。

真新しいスギの香りが漂う船はまさに「天然の箱舟」
「ギィ~ギィ~」と鳴る櫂を引く音が、棚形で継ぎ足し
作られた両舷側材に反響し、心地よく‘こだま’します。
私たち客は木製の椅子に腰掛けながら、目まぐるしく
変わる川の流れに身をまかせ‘遊び’ます。

激しくうねりをあげ迫ってくる瀬に吸い込まれる木造船。
天然自然の浮力をもつ「箱舟」は、急流と‘調和’しながら
ふわふわと跳ね上がり乗る人を楽しませてくれます。
曳き上げと操船は叶いませんでしたが、乗船客として
木造船を体験できたことは、これからの川下り観光への
貴重なヒントを与えてくれる体験だったと確信した次第です。

この後、ドラマや映画のロケ地として有名な清滝川との
合流地「落合」での曳き上げ風景の再現。
ここでは、曳き船の回りしろ(車でいう内輪幅)がないため
船の舳先にあらかじめ開けてある「目穴」に細いスギで作った
「ハナ棒」を差込み、舳先を押しながら曳き上げるという
保津川独特の曳き上げ技術を再現しました。
その後、順々に下流へ下り「トロッコ列車鉄橋下流の渡し」
や「綱の跡」への綱掛けの様子、「地獄橋」での曳き上げ
を再現、船は無事に嵐山へ到着しすべての工程を
終了しました。

この「曳き船プロジェクト」が企画されて以来、
実現までには、木造船の構造や今の川の形状、
実践する船頭の技術など幾多の難しい課題が
ありましたが「保津川に木造曳き船を再現したい!」
という主催者方の‘熱い’思い、そしてこの熱情に
突き動かされた多くの人たちの思いが一つになり
成功へとつながっていきました。
このプロジェクトにご参加及びはご協力下さった
全ての方々に心より敬意を表したいと思います。
係留しておいた「鵜飼ヶ浜」よりスタートです。
私たち関係者は午前8時にJR亀岡駅に集合し、
嵯峨野線で「鵜飼ヶ浜」へ向います。
川の上に架かる鉄橋を丸ごと駅に使用している
「保津峡駅」の直下の地点が「鵜飼ヶ浜」です。

平安時代の前期に清和天皇(56代)がこの地で
「鵜飼の宴」を催したと伝わる場所です。
木造船の操船と曳き上げ作業を、多くの現役船頭に
経験してもらう目的から初日とメンバーを変えて
出発です。
この日の工程はトロッコ保津峡駅へ架かる「保津の吊り橋」下
で「渡し」と落合赤門での曳き上げ、綱の跡などの
再現を行う予定です。
この日も曳き上げメンバーに漏れた私はっちん。
実は完成してから木造船に一度も乗ってないのです。
「これではあまりにもかわいそう~」だと主催者側が
気を遣って下さり「お客さん役」で初乗船させて下さいました。

真新しいスギの香りが漂う船はまさに「天然の箱舟」
「ギィ~ギィ~」と鳴る櫂を引く音が、棚形で継ぎ足し
作られた両舷側材に反響し、心地よく‘こだま’します。
私たち客は木製の椅子に腰掛けながら、目まぐるしく
変わる川の流れに身をまかせ‘遊び’ます。

激しくうねりをあげ迫ってくる瀬に吸い込まれる木造船。
天然自然の浮力をもつ「箱舟」は、急流と‘調和’しながら
ふわふわと跳ね上がり乗る人を楽しませてくれます。
曳き上げと操船は叶いませんでしたが、乗船客として
木造船を体験できたことは、これからの川下り観光への
貴重なヒントを与えてくれる体験だったと確信した次第です。

この後、ドラマや映画のロケ地として有名な清滝川との
合流地「落合」での曳き上げ風景の再現。
ここでは、曳き船の回りしろ(車でいう内輪幅)がないため
船の舳先にあらかじめ開けてある「目穴」に細いスギで作った
「ハナ棒」を差込み、舳先を押しながら曳き上げるという
保津川独特の曳き上げ技術を再現しました。
その後、順々に下流へ下り「トロッコ列車鉄橋下流の渡し」
や「綱の跡」への綱掛けの様子、「地獄橋」での曳き上げ
を再現、船は無事に嵐山へ到着しすべての工程を
終了しました。

この「曳き船プロジェクト」が企画されて以来、
実現までには、木造船の構造や今の川の形状、
実践する船頭の技術など幾多の難しい課題が
ありましたが「保津川に木造曳き船を再現したい!」
という主催者方の‘熱い’思い、そしてこの熱情に
突き動かされた多くの人たちの思いが一つになり
成功へとつながっていきました。
このプロジェクトにご参加及びはご協力下さった
全ての方々に心より敬意を表したいと思います。