保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

明日、35年ぶりに保津川に‘木造船’が浮かびます!

2009-01-09 17:43:24 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
明日10日、保津川に35年ぶりとなる木造船が浮かぶ
「保津川下り木造船進水式」が開催されます。

同式典は、保津川の世界遺産登録を向けて活動する市民団体
「保津川の世界遺産登録をめざす会」が中心となって取り組んで
いる「保津川下り木造船&曳船(ひきぶね)復活再現プロジェクト」
の先頭をきって行われるもので、木造船を通して「川と人の営み
の歴史」と先人の「木造船製造技術の検証と継承」をはかる
目的で実施されます。

今から403年前、角倉了以が保津川を開削して、木造の
高瀬船を流して始まった保津川の川船水運。

その木造船は、近年の観光大衆化時代の到来を受け、船の強度や
耐久性の低さ、また輸送重量の限界などを理由に、現在の
FRP船(強化プラスチック)が導入されることとなり、
今から35年前に姿を消しました。

同会では木造船の復活を契機に、60年前まで行われていた
嵐山からの曳き上げ作業・曳船も保津川渓谷で再現・検証する
予定で、保津川が担ってきた産業水運の価値を明らかにし
再認識することで世界遺産登録への機運を盛り上げるのがねらい。

明日の「保津川下り木造船進水式」」は、保津大橋の下
(保津川下り係留場)の船溜りで午前10時30分から
行われます。

保津川下りの船や歴史、また川船やカメラ撮影などに
興味のある方は是非、この機会にお越しください。

☆保津川下り木造船進水式
 日時:1月10日(土曜日)午前10時30分~12時30分
 場所:保津大橋(保津川下り船の係留場)
 内容:進水式典後、山本浜(亀岡市篠町)まで初下りを実施。
 交通:JR嵯峨野線にて亀岡駅下車徒歩約15分。

☆今後の事業予定

1月12日の成人の日に「ガレリアかめおか」ロビーギャラリー
に移され「新成人・新たな船出」を祝い、19日まで展示。

1月21、22日に保津川下り現役船頭による
嵐山からの曳船復活再現を行います。

お楽しみに!