保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

散り紅葉にみる‘いのち’の大河・・・

2007-12-03 16:29:57 | 船頭の目・・・雑感・雑記
昨日のポカポカ陽気から一転、今日は冷たい雨が
降った京都・保津川。

この雨に打たれ、乗船場のもみじが散り始めました。

紅葉の散る姿はものの哀れを漂わせ、雨が妙に似合いますね。

もみじの葉はその終焉を迎えるとき、自ら水分と養分を断ち
葉緑素を壊して、色づいていくといわれます。

その終焉の時を迎え、最後のいのちの炎を燃やすように
真っ赤に染まる紅葉。

真っ赤に染まる葉に雨の露が重みを加え、
燃え尽きて落ちてゆきます。

落ちたもみじの葉が地面を赤く敷き詰めていくと
木の周りの空気までが赤く色つき、いのちのオーラが
辺りいっぱいに漂う感じがします。

落葉たちは来年また葉をつける、もみじの木の根への
栄養となり、いのちは姿を変えて続いていく。
永遠に流れる‘いのち’の大河となって・・・

*保津川下りは12月から「冬季船」時間となっております。
最終船は2時30分で、通常営業時間より1時間繰り上げられます。
冬季船にご乗船の方はお気を付け下さい。