保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

未来の保津川を花で飾る!さくらの植樹事業がスタート!

2007-12-10 19:46:16 | 保津川エコ・グリーン委員会
今日12月10日に保津川遊船エコ・グリーン委員会
による初めての「さくらの植樹事業」が、渓谷の中でも
最も花が多く美しい所と呼ばれる‘女淵’(おんなぶち)
で実施されました!

我々船頭の手で「保津峡の渓谷を美しく!」を合言葉に
今年、設立された遊船の「エコ・グリーン委員会」。
その委員会による記念すべき初めての植樹事業です。

今日は早朝7時30分に委員会メンバー8名にヘルプとして
4名が加わり、計12名が乗船場に集合、一日掛けて
23本のさくらを植樹する段取りです。

この時期の保津川名物‘朝霧’が一面を覆う寒い朝。
前日に用意しておいた‘さくらの苗’や鹿防護ネット、
肥料などを船に積み込みます。苗といっても3m近い長さ
がある樹齢3才くらいの若木です。もちろん根と土付き
なので、船の中は人が座る所もないほどの窮屈さ。
でも、念願であったさくらの植樹ができる喜びで
メンバーみんなの顔は活き活きとしていました。

出航してから約30分ほどで現場である‘女淵’に到着。
さくらの苗や植樹に必要な道具を船から岸に上げると
植樹リーダーである林真さんの指揮のもと、早速、作業の開始。
林さんは船頭になる前、プロの庭師だった人物で植樹未経験者
がメンバーに多い委員会にとって、最も頼りになる男です!
草刈機で雑木や草の刈りをする者、スコップで穴を掘る者、
さくらの苗に防寒用のテープを巻く者などに手分けして
持ち場にあたり、作業の効率化を進めます。

みんな慣れない作業でしたが、メンバーの物覚えは早く
手際よく、さくらが順々に植えられていきます。
この時期は日が暮れるのが早いので植付けは時間との勝負!
船で来たので、今日の3時過ぎには23本のさくらを植え終え
現場を離れないと嵐山までに日が暮れてしまう心配をしていた
のですが、このペ―スならそれも杞憂に終りそうな手応えです。

昼までに13本の植樹を終え、昼以降はみんな作業に慣れてきて
さらにスピードがアップし、残り10本を約1時間半で植え終え
全ての工程を終了したのでした。

全ての作業を終え、みんなで記念写真を撮りました!
このみんなの‘笑顔’が、歴史ある保津峡の自然に
「自分達で計画し、自分達が植えたんだ!」という
‘足跡’が残せた喜びと達成感を表していますね!!

1200年という水運の歴史を誇り、遊船となっても
100年以上の歴史がある保津川。
その間、多くの先輩諸氏によって守られてきた渓谷の自然。
我々はその遺産により今、美しい花盛りの保津川を満喫する
ことが出来るのです。しかし、今日ここに
私達、保津川遊船企業組合エコ・グリーン委員会によって
「保津川花と緑の植樹事業」が再び復活したのです!

今回の植樹はまだ‘ほんの小さな一歩’かもしれません。
が、みんなの気持ちが一つになり、大きな夢へ踏み出した
という実感ある記念すべき‘第一歩’であったと確信します。

30~40年の時を経て、このさくらが花開き、艶やかに
保津峡を彩った時、訪れる人の目を楽しませ心まで癒していく。
そしてなにより、遊船の伝統を受け継ぐ後輩達への
我々先輩からのプレゼントになれば、こんなに嬉しく
ロマンチックなことはありませんね。

今後、エコ・グリーン委員会では毎年、さくらをはじめ、
もみじやアジサイ、ムクゲなどの花の植樹事業を計画し
推進していく予定で‘保津峡すべてを花々で飾る’という
大構想実現へ向けて歩んで行きます!

‘人間は生きた証として何を残すのか?’

その答えが少しわかる気がした植樹事業でした。

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2007-12-10 17:51:39 | 船頭
なぜ!!!いったい!!!

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