保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

いよいよ20日に公開!「不都合な真実」

2007-01-19 00:01:13 | 映画・芸能界
今日の京都は冬期で最も寒い1月下旬だというのに
12℃を越え春先を思わすような暖かい一日でした。

しかし「トレーナやセーターだけでも外出できる~」など
とのん気な事を言ってられない事態の前兆だとしたら
皆さんどうしますか?
今、この地球で確実に起こり進行している人類滅亡の危機!
そう、地球温暖化現象です。

「地球が人類を裏切ったのか?人類が地球を裏切ったのか?」
という衝撃のキャッチコーピーを掲げ、この問題を正面から
取り上げた映画「不都合な真実」(英題An Inconvenient Truth)」
が今週末20日に全国東宝系で公開されます。

この映画を制作・主演するのはクリントン政権で副大統領を
務めたアル・ゴア氏だ。
クリントン大統領の片腕にして「情報スーパーハイウェイ構想」を
実現し「インターネット」を世界に広め、日本には貿易摩擦対策
として「スーパー301条」を突きつけ、日本経済戦争に勝利
するなどの手腕を発揮した切れ者ゴア氏。
2000年の大統領選では全国一般投票でブッシュ大統領より
得票数で上回っていたがフロリダ州での開票手続きの不備で
敗北した悲運の人であるが、彼が大統領になっていたらイラク戦争
は間違いなく起ってなく、世界史を変えたであろう人だ。

そのゴア氏が世界各地で起っている異常気象の現象を自らの足で
集め調査・研究した結果を、アメリカを中心に世界各地で1000回
以上でスライド講演し、ドキュメンタリーにまとめた
のが今回公開される「不都合な真実」です。
米国国内では600以上の映画館で公開され、ドキュメンタリー映画
としてはアメリカ映画史上3番目の興行成績を収めたそうです。

近代の科学技術の進歩により、現在の夢のような物質文明を
享受している私達、先進国住民。だが、その陰にはその生活を
支える為に凄まじい環境破壊がこの地球上で行なわれています。

その影響で地球全体の温度は除々ではあるが確実に上昇しており
北極の氷が40%も縮小、海面の上昇による水没、豪雨と干ばつ、
台風の巨大化を招いている。生態系にも異変が起り、SARSや
鳥インフルエンザなどの原因不明なウイルスも発生している。
また、農作物の生産低下も進み、将来、大規模な食糧危機を
招く怖れも予想されている。

世界ではこの地球温暖化防止のため2005年2月16日に
先進各国の温室効果ガス削減を義務付けた国際協定
「京都議定書」が発効されたのも記憶に新しいところです。

今以上の資本主義経済発展を望む人々にとっては‘不都合’でも
このままでは間違いなく破局をむかえると警鐘を鳴らすゴア氏。

この問題について興味を持つ人も、興味を持たない人も
自分の事はもちろん、わが子や孫の為に、そして人という種の
存続の為に是非、観ておいて頂きたい映画と言えます。

もちろん、私は初日に観に行く予定であります。