保津川下りの船頭さん

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豊葦原の瑞穂の国の芯・橿原神宮。

2007-01-06 22:39:50 | 心の旅
奈良盆地の南、畝傍山(うねびやま)のふもとに広がる
深い森林の中に皇祖・神武天皇を祀る「橿原神宮」が
あります。

奈良県を巡る際、どうしても訪れてみたかった所の一つでした。

日本書紀によると、九州日向国の高千穂宮から東に上がり、
この日本を初めて統一した神武天皇が即位された場所・
橿原宮址に創建されたのが橿原神宮です。

歴史ある古刹が多い古都・奈良にあって、明治時代に
建てられたという歴史の浅い神宮なのですが、
今、日本の国つくり発祥の地に立っているという事実が
自らのルーツに確かに触れていると感じられる場所です。


鳥居をくぐり、一歩、足を踏み入れた時、不思議な感覚が
自分を覆いかぶさるように感じました。

この神宮の広大な神域にはただただ圧倒されます。
装飾されているわけでもなく、雅やかでもない。
大きいがただ木を使ったありのままの社が建つだけの
風景で、京都のそれより素朴感は否めないが
この空間には確かに巨大なエネルギーが
満ち満ちている感じがしました。

明治天皇のはからいで元京都御所から移された内拝殿から
御本殿を参拝したのですが、この建物に入った瞬間、
背筋を熱いものが貫いた感じがして全身鳥肌が立ったのです。

奈良三山の一つ畝傍山のふもとに建つ御本殿。
日本建国の基礎を築いた神武天皇を祀る社からは
地から沸き上がる強い霊気が噴出し、手を合わす
自分を本殿へ引き込もうとする霊気の圧力を
確かに感じたのです。

これは神気というより、清々しくも力強い霊気といった方がいいでしょう。

自分は今まであまり霊感などというものがない人間だと
思っていたのですが、今年、古都奈良を地を巡り
鋭い感性が芽生えつつあるのでしょうか?

不思議な感覚に見舞われた橿原神宮の旅でした。