この産経新聞の記事を読みまして 神戸の【BBプラザ美術館】へ行きました。これから順次 投稿するつもりですが、神戸 三ノ宮での もうひとつの用件も、タイミングが一致し 生じてきましたし、さらにふと 現地で思い付いた別件も 加わったりしましたので、今回の神戸行きは、合計 3件の用事を処理するといった、会社時代顔負けの 実に 効果的・能率的な出張? と なった次第にございます。
愚生は【石井一男】さんて方については この本 および この【産経抄】を読んでいて識っておりますが、ナマの絵には まだ接触できておりません。半年ほど前になりますか、何かの帰りに この本に書かれているギャラリーへ寄ってみたことはあるのですが、氏の絵は 一枚も 展示されてはいませんでした。
会期は明日までという日 でありましたが、想いのほか混んでませんで、ゆったり見ることができました。縦:20数センチ 横:15,6センチほどの小さなサイズの絵が ほとんどでありまして、作品のタイトルは、女神の絵:40点ほど、鳥:6点、花:7点、ひとり立つ:7点、その他:15点ほどという内訳でありまして、〆て75作品ほど、かなりの数の個人蔵の作品も含め 比較的ゆったりと展示されておりました。
氏の「女神」をモチーフとした作品は、今では すぐに売れてしまうそうですが、今展示品のなかでは、
オイラは、展示室入口にセッティングされていた この【女神】に一番強く惹きつけられたのであります。本作品は、本の表紙に使われている絵と比較しますと、禁欲的でなく、明るく、ずっと美人に感じられるうえ、特に言えますことは、胸の膨らみなんかも感じ取れますし、顔の表情も何か色っぽく、充足感すら漂っているように感じられますので、この絵のほうが ずっといいなぁ と思えるのであります。
やはり この女神像が一番魅力的なのでしょうか、本展示会のビラにも 実物大の写真が採用されておりましたので、オイラは それを 5枚ほど 余分に頂いて帰ったのであります。で、それを切り抜きまして、色紙に貼り付け 部屋へ飾ろうとしたのであります。しかしながら、紙と木と土でできた古ぼけた我が苫屋の壁とかの表舞台に飾るには どうしても違和感が拭い切れないのでありまして、結局 部屋の隅っことかに さりげなく置くしか 置き様がなかったのであります。
そこでオイラは思いました。石井さんに 和風の女神を描いていただけないものかと。従来この需要には多分に観音様が応えてきていたのだと思いますが、石井さんには 新しい現代の観音様を描いていただけないものかと思うのであります。これですと和風の部屋に飾りましても ぴったりフィットするに違いないと思うからであります。それにしましても、絵を描きたいというエネルギーが こんこんと湧き出で続けておられるのでしょう、何十年間も ずぅーっと描き続けておられる石井さんは、もうそれだけで本物の絵描きさんであろうと思うのでありまして、ぜひ 変わらずに 描き続けていただきますよう願わずにはおられないのであります。
<追伸>
一番上の新聞記事内の【ひとり立つ】という絵でありますが、光の加減とオイラの拙い撮影技術のため、実際と まったく懸け離れた絵となってしまっておりますので、ここに 申し添えさせていただきます。
<綴じ込み付録>
オットットット、忘れるところでありました。上の本、【後藤正治】さん著【奇蹟の画家】という書籍の中、オイラが たいへん印象深く読んだ一文がありますので、それをここで ご紹介申し上げたいと思います。それはです、ある詩人が言われたという言葉でして、実際に どなたが言われたのか知りたいところでありますが、【人は自身と出会うに半生を費やす、その後に仕事がはじまる】という言葉であります。どうです? なんとも味わい深い言葉であるとは思われませんか?
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