H17.11.3 文化の日は、日本武道館で 第65回 全日本剣道選手権大会 が開かれた日ですが、
同じ日の 12:00~ NHK-BS1 にて、「にんげんドキュメント ~ ただ一撃にかける」の再放送(初回 H16(2004))が ありました。初めてこれを見た老生は、とてつもなく感動したのであります。
劇的なファイナルはもとより、そこに至るまでの主人公の、ストイックで泰然とされた生き様を捉えたドキュメンタリー。もちろん どのような展開になるのか 誰にも分からない段階からの収録。ただ一つ 分かっていることと言えば、当事者が受けるプレッシャーは、訓練されてる人間であっても 耐え切れないほどの 想像を絶するものであっただろうにということ。
これに 平然と立ち向かい、称えても称えきれない 見事な成果を掴まれた 栄花直輝さん。別の言い方をしますと、こんな内容のドキュメンタリーが撮れたこと自体、100年に一度あるかないかの 奇跡と言えるほどのものでないかと。そこで オイラ自身が何度も振り返り 見れるように、および 皆様方にも、ぜひ ご覧いただきたいと、当ブログへの保存を 思い付いた次第でございます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/52/2ec42803d893235685bf9c55ad87435c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/7c/3adb0e0a9dedb99c7efcce490de6dc81.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/b0/2485404e84f64e24e121f53bd7c6ca9b.jpg)
普段は、どこにでもいそうな 優しく オトコマエの 北海道警の お巡りさん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/75/58ecefbaced2cf4cabf7d3d372e6c98c.jpg)
本ドキュメントは、この 栄花直輝さんが 大将となって臨んだ、3年に一度開かれる剣道世界選手権大会 英国グラスゴー大会(平成15年(2003)7月実施) 団体戦の模様を軸に据え、そこまでの 氏の 勝負に対するココロ構えの変遷 および 氏の日常生活をも織り交ぜ、編集されてるものでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/88/0a0de93f7a3821cc262c9041db84e94b.jpg)
エリザベス女王もご臨席され 開催された グラスゴーの 世界剣道選手権大会 (2003.7)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/04/8db04182100e649d08fe4b07bb941e02.jpg)
ここで 時間を戻し、栄花さんの 勝負に対するココロの持ち様 の変遷を 辿ります。
大きな節目となったのが、1999年の全日本剣道選手権大会で優勝された 宮崎正裕(37)さんに
敗れた準々決勝戦。氏は 33歳。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/ac/9bfc4d806a625f93c0a3ac5e1e444b09.jpg)
作戦通り 相手のメンを躱し、返し胴で 一本取ったとの認識であったものの
相手のメンが有効と判定され敗北。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/79/0ba3668dc06ad39b4f3594ca3969edcf.jpg)
この一戦の後、氏は 勝ち負けに拘り過ぎていた 己の剣道を、原点に立ち還り 根本から考え直すことになりまして、
勝ちたい意識・勝つことへのこだわりを捨てないと、快心の一撃は生まれない
勝ちたい気持.負ける恐れの葛藤を捨て切きったところからしか、快心の一撃は得られない
そのためには、困難から逃げず、結果を求めず、無心にならねばダメ
という境地を得るに至ったのであります。
そして迎えた翌年(2000年)の大会で、見事 2年連続優勝されていた同じ 宮崎正裕さんを破り、初優勝を果たされたのであります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/83/bd67b94428ff322e671e1a5695414d9f.jpg)
↓ 無心で打った 小手
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/2c/62cd6e7546e5a682f3da8d9269319052.jpg)
グラスゴーの世界選手権大会に戻ります。当初の予想通り、宿敵 韓国 との決勝戦となりました。韓国というのは、本当に嫌な国であります。悉く日本が嫌いというのなら、日本叩きが国是というのなら、日本生まれの競技はやらなきゃいいのにと思えますし、さらにイヤミなのは、日本が負けそうになるほどの強さを持ってるということ。
決勝戦までの成績を比較しますと 日本:22勝 3引き分け 韓国:23勝 2引き分け と僅かながら韓国優位。しかも韓国には キム・キョンナムさんという 20年間韓国代表を務め、今まで 団体戦では 日本選手に一度も負けたことがないという、コーチ兼任の 身長が 180cm もある(栄花選手は170cm) 絶対的な大将の存在 があるのです。しかも ベスト8になるまで、体力温存のため試合に出てないという オマケまでついて。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/62/365c67274ff1f89ff8c1420d4bd7fb4d.jpg)
決勝戦は 次のように予想通りの大接戦。
日 本 韓 国 ( ○:勝ち △:引き分け )
先鋒戦 ○
次鋒戦 △
中堅戦 ○
副将戦 △
大将戦 △ (栄花選手とキム選手の戦い)
ここで最終的な雌雄を決するため 時間無制限一本勝負の 代表戦に持ち込まれたのであります。もちろん双方とも 大将に命運を託してです。そしてその 緊迫度を一層増した 代表選、10分が経過した 刹那の出来事 であります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/2b/8f35bddee5479f1e5826cb4e7796b2a7.jpg)
栄花選手の それはそれは見事な 突き が決まり、12連覇 が達成されたのであります。
試合終了後も 栄花選手は、極めて冷静沈着、淡々と 後片付け されてでした。本当は「やったぞ~ !!! やったぞ~ !!! 」と雄叫びを上げ、嬉し涙に 掻き暮れたかったのではと、凡人のオイラには思えるのですが、決してそんなことはなく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/95/f4dc29479a6b9a51ff2bfe6c821067e3.jpg)
この番組は、総ての日本人必見、正味時間 43分の 誠に素晴らしい内容でございました。
ちなみに 主な当番組制作スタッフさんは、下記の通りであります。
語 り:長谷川 勝彦
撮 影:角 文夫
編 集:渡辺 政男
構 成:柴田 周平
太田 雅英
制作統括:田波 宏視
清水 紀雄 (敬称略)
同じ日の 12:00~ NHK-BS1 にて、「にんげんドキュメント ~ ただ一撃にかける」の再放送(初回 H16(2004))が ありました。初めてこれを見た老生は、とてつもなく感動したのであります。
劇的なファイナルはもとより、そこに至るまでの主人公の、ストイックで泰然とされた生き様を捉えたドキュメンタリー。もちろん どのような展開になるのか 誰にも分からない段階からの収録。ただ一つ 分かっていることと言えば、当事者が受けるプレッシャーは、訓練されてる人間であっても 耐え切れないほどの 想像を絶するものであっただろうにということ。
これに 平然と立ち向かい、称えても称えきれない 見事な成果を掴まれた 栄花直輝さん。別の言い方をしますと、こんな内容のドキュメンタリーが撮れたこと自体、100年に一度あるかないかの 奇跡と言えるほどのものでないかと。そこで オイラ自身が何度も振り返り 見れるように、および 皆様方にも、ぜひ ご覧いただきたいと、当ブログへの保存を 思い付いた次第でございます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/52/2ec42803d893235685bf9c55ad87435c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/7c/3adb0e0a9dedb99c7efcce490de6dc81.jpg)
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普段は、どこにでもいそうな 優しく オトコマエの 北海道警の お巡りさん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/75/58ecefbaced2cf4cabf7d3d372e6c98c.jpg)
本ドキュメントは、この 栄花直輝さんが 大将となって臨んだ、3年に一度開かれる剣道世界選手権大会 英国グラスゴー大会(平成15年(2003)7月実施) 団体戦の模様を軸に据え、そこまでの 氏の 勝負に対するココロ構えの変遷 および 氏の日常生活をも織り交ぜ、編集されてるものでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/88/0a0de93f7a3821cc262c9041db84e94b.jpg)
エリザベス女王もご臨席され 開催された グラスゴーの 世界剣道選手権大会 (2003.7)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/04/8db04182100e649d08fe4b07bb941e02.jpg)
ここで 時間を戻し、栄花さんの 勝負に対するココロの持ち様 の変遷を 辿ります。
大きな節目となったのが、1999年の全日本剣道選手権大会で優勝された 宮崎正裕(37)さんに
敗れた準々決勝戦。氏は 33歳。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/ac/9bfc4d806a625f93c0a3ac5e1e444b09.jpg)
作戦通り 相手のメンを躱し、返し胴で 一本取ったとの認識であったものの
相手のメンが有効と判定され敗北。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/d0/2b69af55691060a765a7206152fd9be1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/79/0ba3668dc06ad39b4f3594ca3969edcf.jpg)
この一戦の後、氏は 勝ち負けに拘り過ぎていた 己の剣道を、原点に立ち還り 根本から考え直すことになりまして、
勝ちたい意識・勝つことへのこだわりを捨てないと、快心の一撃は生まれない
勝ちたい気持.負ける恐れの葛藤を捨て切きったところからしか、快心の一撃は得られない
そのためには、困難から逃げず、結果を求めず、無心にならねばダメ
という境地を得るに至ったのであります。
そして迎えた翌年(2000年)の大会で、見事 2年連続優勝されていた同じ 宮崎正裕さんを破り、初優勝を果たされたのであります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/83/bd67b94428ff322e671e1a5695414d9f.jpg)
↓ 無心で打った 小手
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/e7/e730c941d8aa41621ba1a3f9d4593531.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/2c/62cd6e7546e5a682f3da8d9269319052.jpg)
グラスゴーの世界選手権大会に戻ります。当初の予想通り、宿敵 韓国 との決勝戦となりました。韓国というのは、本当に嫌な国であります。悉く日本が嫌いというのなら、日本叩きが国是というのなら、日本生まれの競技はやらなきゃいいのにと思えますし、さらにイヤミなのは、日本が負けそうになるほどの強さを持ってるということ。
決勝戦までの成績を比較しますと 日本:22勝 3引き分け 韓国:23勝 2引き分け と僅かながら韓国優位。しかも韓国には キム・キョンナムさんという 20年間韓国代表を務め、今まで 団体戦では 日本選手に一度も負けたことがないという、コーチ兼任の 身長が 180cm もある(栄花選手は170cm) 絶対的な大将の存在 があるのです。しかも ベスト8になるまで、体力温存のため試合に出てないという オマケまでついて。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/62/365c67274ff1f89ff8c1420d4bd7fb4d.jpg)
決勝戦は 次のように予想通りの大接戦。
日 本 韓 国 ( ○:勝ち △:引き分け )
先鋒戦 ○
次鋒戦 △
中堅戦 ○
副将戦 △
大将戦 △ (栄花選手とキム選手の戦い)
ここで最終的な雌雄を決するため 時間無制限一本勝負の 代表戦に持ち込まれたのであります。もちろん双方とも 大将に命運を託してです。そしてその 緊迫度を一層増した 代表選、10分が経過した 刹那の出来事 であります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/2b/8f35bddee5479f1e5826cb4e7796b2a7.jpg)
栄花選手の それはそれは見事な 突き が決まり、12連覇 が達成されたのであります。
試合終了後も 栄花選手は、極めて冷静沈着、淡々と 後片付け されてでした。本当は「やったぞ~ !!! やったぞ~ !!! 」と雄叫びを上げ、嬉し涙に 掻き暮れたかったのではと、凡人のオイラには思えるのですが、決してそんなことはなく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/95/f4dc29479a6b9a51ff2bfe6c821067e3.jpg)
この番組は、総ての日本人必見、正味時間 43分の 誠に素晴らしい内容でございました。
ちなみに 主な当番組制作スタッフさんは、下記の通りであります。
語 り:長谷川 勝彦
撮 影:角 文夫
編 集:渡辺 政男
構 成:柴田 周平
太田 雅英
制作統括:田波 宏視
清水 紀雄 (敬称略)
私も約10年前にYoutubeでこれを観てから、これはただただ日本最高の教育教材であると感じております。道徳の授業(今あるかわかりませんが)において、国語の教科書において、これからの子供達に是非とも観せてあげたいと思う傑作だと思います。取り上げていただきありがとうございました。
嬉しいコメント、ありがとうございます。
栄花直輝さんは 真の ”サムライ” です。
録画が終了していまして、検索しこちらのブログにたどり着いた次第です。
そうですか、栄花選手の突き。。見たかったです涙
栄花大将の雑巾掛けを見て、何か大事なことを思い出させてくださった気がします。
このドキュメンタリーは、永久に留め置きたい
日本人の 心の財産 と言えるものだと思っています。