百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

京都国立近代美術館「ゴッホ展」& 八咫烏神社・樫原神宮さん参拝

2018-03-03 20:35:26 | 日記
 H30.3.3 の新聞に、羽生結弦選手への国民栄誉賞授与の検討を政府が決定 と記されていましたが、老生は 当然ではと評価する一方、めっちゃ嬉しく感じてもおります。と言いますのも、2.27 行われた 外国特派員協会記者会見での羽生選手の発言に、オイラは 輪を掛けて 甚く感銘を受けたからであります。日常生活に於いても競技に於いても、日本人というアイデンティティを 殊のほか大切に活かし 生きてられてることについてであります。

例えば、フリーの演技曲目は、クラシックなどの洋楽でなく平安時代の安倍晴明さんがモチーフの「陰陽師」だったり、以前 表彰台に上がって「君が代」を流せないのは悔しい と発言されてたり、勝負メシは 日本人だからご飯と答えられたり、日本人だから 行うのだと思うが 寝具や備品はキチンと片付け 部屋を後にするとか、そして、他人から何と言われようと自分で考え信じてることを貫きたい等々明確におっしゃられたことであります。

老生は、羽生結弦選手は そりゃ 66年振り2大会連続金メダルは めっちゃすごいことなんだけど、この記者会見の内容は、実はそれ以上にスゴイことなんではないだろうか と思ったのです。過去、日本および日本人の地位向上に尽くされた方は大勢いらっしゃいますが、その代表的な方と言えば 「武士道」の 新渡戸稲造さん、「茶の本」の 岡倉天心さん、「代表的日本人」の 内村鑑三さん、「禅」の 鈴木大拙さんたちであろうかと思いますが、その方々にヒケを取らない、否 それ以上の貢献が 現に、記者さんおよびその向こうの幾多の世界中の人たちの面前で、実に解かりやすく、この瞬間 為されたのではないか、これはその歴史的瞬間ではないだろうか と思えたのであります。

こういうことは、多分 リベラルという言葉の響きが大好きな、国籍不明、いや どちらかと言えばではない 明白に中韓寄りの報道姿勢を示す 大手マスコミ連は一切触れることなく、報道の自由という詭弁を弄し、スルーを通すに違いないでありましょうが、ところがどっこい、老生のココロには、涙がでるほどに届いたことでありまして、本稿タイトルには関係ないことですが、まずは初っ端、申し上げさせていただいた次第にございます。

 
 オイラは ゴッホさんが大好きです。札幌・東京・京都と持ち回りで開催される「ゴッホ展」にタイアップしてか、テレビで 三本の特集番組が オンエアされました。

   ↑ ↓ H29.09.17 NHK-Eテレ 日曜美術館「熱烈! 傑作ダンギ ゴッホ」

    ↑ このお二方とも、下方に掲示してます 本展覧会図録の著者であられます

    ↓ H29.11.03 NHK-G 「ゴッホは日本の夢をみた」


    ↓ H29.12.03 BSフジ 「松下奈緒 ゴッホの青春 そして 色彩が生まれた」
 

オイラは二番目の、吉岡里帆さんが案内役を務めた番組が一番気に入っておりまして、 

その一場面で表示された、この ↑ 「私の絵のすべては日本の芸術の上に成り立っている」
という ゴッホさんの言葉と、

「この花魁さんは、めっちゃ行きたい日本と、日本の芸術を心の底から愛するオイラ、フィンセント・ファン・ゴッホ自身だと思って観て下さいますか」と、哀しいまでに訴え掛けてるように見えるこの絵と、テレビで多くの説明がありましたが、ゴッホさんの 老生の想像を遥かに超えた、一途で純粋で哀しいまでの日本への想いが、数あるゴッホさんの肖像画のお顔と重なり合って、オイラに覆い被(かぶ)さってくるのでありまして、大袈裟のようですが、泣けてくるぐらい オイラのココロに沁み入ってくるのであります。

こんな具合ですから、ゴッホさんは めっちゃいじらしく、何回も会いたくなってしまいまして、今回の 7:50 大阪駅近く発 樫原神宮参拝バスツアーには 前泊しないと参加不可というのを絶好の機会と捉え、京都国立近代美術館の「ゴッホ展」に馳せ参じたということであります。

         地下鉄 東山駅改札を出たところの通路の壁に設置されてる案内です
 
土曜日です。やはり 人が多過ぎて、じっくり見るは到底無理な話につき、ここでは全体的な印象を掴むだけに留め、詳細は 購入済の図録に頼ることとしました。ゴッホさんの絵は、黄色とかオレンジとかの明るい色を多用しているのですが、そこには そこはかとない哀しみが漂っているようで、構図は、やはり 日本的と言っていいくらい 日本人が親近感を抱きやすい、とても馴染みのあるものでありますから、当の日本人が好きになるのは 極めて当然なことではないだろうかと思っています。

ここでは屋外に設置してました大きな衝立形案内板に描かれていた絵の写真と、絵葉書および本展図録を撮った写真を並べまして、親愛なるゴッホさんを偲びたいと思います。









 

 

 

オイラは どんな美人さんであっても、大体において肖像画というものは、あまり好きでありません。但しゴッホさんだけは別でして、こうして並べて見たかったのであります。下は これから読むのが楽しみな 本展覧会の図録ですが、ゴッホさんと日本の係わりについての一連の報道・展覧会・成果物・著作物というものは、近年 希に見る、日本人にとって 誠に感慨深く有意義な、かつ世界に誇れるコンテンツであるのは間違いないのではないかと思っています。



本項締め括りに当たり、当たり前なことを一言申し添えます。パリを中心とする当時のヨーロッパが 空前のジャポニズムに沸いたのも、ゴッホさんが こんなに 愛し傾倒してくれたのも、北斎さん広重さん春信さん歌麿さん抱一さん豊国さんらを始めとする先人絵師さんたちの、素晴らしい作品が在ったからに他なりません。この大前提、私たちは心して、肝に銘じるべきであります。


 次は ゴッホ展へ行くきっかけを作ってくれた サンケイトラベルさんの このバスツアーです。老生は常々、樫原神宮さんには キチっとお参りしたいと思ってました。八咫烏神社さん参拝も付いてます。サッカーファンのオイラには、何とも魅力的な企画でありました。









 
  八咫烏神社さん ご本殿です         日本サッカー協会据付の八咫烏像です

オイラは この八咫烏像には、目を疑いました。ここは遊園地ではないのです。神聖なる境内です。この漫画チックなマナコ、そして あろうことか、日本中捜しても、恐らくはここでしか見られないだろう 神様を見下し見るという設置のなされよう、この耐えられない 無知さ・軽薄さ、呆れてモノも言えない状況。八咫烏様は神様なんです。何たる 日本サッカー協会のセンス !!!。「アホか !!! 、テメエは!!!」と言葉を荒げたくなるココチです。即刻 やり直すべきと考えます。



念願の樫原神宮さんに 正式参拝できました。右隅の宮司さんが案内して下さりました。で この機会を捉え、老生はこの方へ、2017-01-29 付け当ブログに掲示してます 当神社さん所蔵 谷本蘇牛さん作「神武天皇御一代記御絵巻」を、是非とも 冊子化 or 絵葉書化を図り 販売して頂きたい旨のお願いを、強くいたしております。


本旅行は最後に、皇學館大學研究開発推進センター神道研究所 佐野真人助教授さんの「平安時代から中世における神武天皇観」というタイトルの講演会付きでした。オイラは遠くなった耳を一生懸命ソバダテて聞いたとです。決して眠くはならなかったとです。

なお これは、樫原神宮さんで購入の 八咫烏さんの交通安全ステッカーでして、本来は八咫烏神社さんで売られてて然るべきでしょうが、当神社さんのサービス体制は 未だそこまで整ってないようです。なお この八咫烏さん、非常に素晴らしいデザインでして、オイラは高く評価してます。
     


















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