●10月の新作試写ベスト5
*1・『パリ3区の遺産相続人』(イスラエル・ホロヴィッツ)ケヴィン・クライン ★★★★
離婚と自己破産した中年ダメ男には、父がパリ3区にメゾンを遺していたが、そこには謎の老女が住んでいて売却は不可能となり、苦難の共同生活となる。
*2・『完全なるチェックメイト』(エドワード・ズウィック)トビー・マグワイア ★★★☆☆☆
実在したチェスの名人ボビー・フィッシャーは、かなりの対人恐怖症的な精神病で、世界的なタイトルマッチも突然の蒸発で消えたという実話の完璧な再現。
*3・『黄金のアデーレ・名画の帰還』(サイモン・カーティス)ヘレン・ミレン ★★★☆☆
戦時中にナチスに強奪されたクリムトの名画が、実は自分の祖先の所有していた財産だという訴訟を起こした子孫の女性が、見事にオランダ政府から奪還する美談。
*4・『エベレスト3D』(バルタザール・コウマルクル)ジョッシュ・ブローリン ★★★☆☆
1996年に、実際に起こった国際チームのエベレスト登頂と、その後の遭難を忠実に現地ロケーションで3Dカメラの迫真の映像で再現した、驚くべき映画魂には感服。
*5・『さようなら』(深田晃司)プライアリー・ロング ★★★☆
原子力発電による廃棄物汚染で死滅していく人々は、介護のためのアンドロイドと生活していたが、彼らも故障して、人間たちが死んでしまうことも認知できなかった。
*その他に見た佳作
★『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』モーガン・フリーマン
★『U.N.C.L.E.コードネーム・アンクル』ガイ・リッチー
★『メイズランナー2・砂漠の迷宮』ウェス・ボール
★『あの頃エッフェル塔の下で』アルノー・デプレシャン・・・などでした。